著者は、コンビニオーナー歴30年の女性。 夫の希望で始めたコンビニ店の変遷と経験を語る。 著者はもともとコンビニをやる気はなかったが、夫の希望でコンビニチェーンの募集に応じて開店する。当初はライバル店も少なく売り上げも順調だったけれど、ライバル店の増加により経営が苦しくなる。オーナー夫婦は、バイトが雇えなくなってきたため、寝る時以外ほぼ終日勤務で働く。
コンビニの業務内容、それにまつわる様々なエピソード(万引き、人間不信、変わった人々、カスタマーハラスメント、怖い人など)が紹介されておりとても面白かった。客にとってコンビニは身近な店だが、店員との接点は支払いの時だけ。袋に商品を入れてお金を清算するのが仕事という印象しかなかったが、その裏では複雑なオペレーション(商品の注文手配、搬入作業、接客苦情対応など)の業務を行っている。例えば支払い方法一つとっても、現金、カード、プリペイド、電子マネーなどがあり、各社のオペレーションの違いを覚える必要がある。また著者が普段気になっていた廃棄食品の問題にも、オーナー泣かせのルールがあったらしい。 従業員の雇用にも色々問題があり、適性の見極め(一般的にコンビニのバイト楽な仕事と思われている)の難しさもある。コンビニ経営者には、客や従業員との関係以外にも本部との関係もある。本部とのオーナー会議での発言は、読んでいて少し熱くなる感じがあって、著者の経営者としての覚悟が感じられた。コンビニは身近な存在だけれど、知らない事がたくさんあって大変面白く読めた。
コンビニの業務内容、それにまつわる様々なエピソード(万引き、人間不信、変わった人々、カスタマーハラスメント、怖い人など)が紹介されておりとても面白かった。客にとってコンビニは身近な店だが、店員との接点は支払いの時だけ。袋に商品を入れてお金を清算するのが仕事という印象しかなかったが、その裏では複雑なオペレーション(商品の注文手配、搬入作業、接客苦情対応など)の業務を行っている。例えば支払い方法一つとっても、現金、カード、プリペイド、電子マネーなどがあり、各社のオペレーションの違いを覚える必要がある。また著者が普段気になっていた廃棄食品の問題にも、オーナー泣かせのルールがあったらしい。 従業員の雇用にも色々問題があり、適性の見極め(一般的にコンビニのバイト楽な仕事と思われている)の難しさもある。コンビニ経営者には、客や従業員との関係以外にも本部との関係もある。本部とのオーナー会議での発言は、読んでいて少し熱くなる感じがあって、著者の経営者としての覚悟が感じられた。コンビニは身近な存在だけれど、知らない事がたくさんあって大変面白く読めた。
コンビニ店の苦労が判ったので、店員には礼儀正しく接したいと思う。(怪しい人と思われない程度に)