レオナルド・ダ・ヴィンチについては、彼の天才振りが様々な本に書かれていて、世間の常識になっているが、実は大変な苦労人であった。もともと私生児で貴族の養子となったが、当時の教養人の然るべき教育(ラテン語が判らなかったらしい)を受けておらず、絵画工房に弟子入りしてから才能を認められて地位を築く。若い頃から自分の作品に強い拘りがあり、真の芸術家ではあったけれど、ビジネスでは挫折も多かったようだ。原因は依頼された仕事に時間が掛かり過ぎることや約束を守れない、好奇心や興味や関心の分野が広すぎて一つのことに集中できない など、現在にも通じるビジネスに求められる要件がよく判っていなかったことにあるようだ。
拘りの強さは彼の作品に表現されていて、誰もが驚嘆するものだが、ビジネスマンとしては成功するタイプではなかった。この本には、彼の絵画の謎解きを含めて、あまり知られていないエピソードが紹介されていて大変面白く読めた。
不出世の天才でも見方を変えれば凡人でもあり、とても人間味を感じた。
goo blog お知らせ
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
カテゴリー
- Horse Racing(2127)
- Baseball(324)
- Sports(338)
- Book(443)
- Photo (&Aviation)(649)
- Music & Movie(295)
- Art & Collections(33)
- Travel(160)
- Current news(186)
- Science/Technology(59)
- Topics & Diary(112)
- Aphorism(気になる言葉)(73)
- Dog (ワンコ)(46)
最新コメント
バックナンバー
ブックマーク
- goo
- 最初はgoo