キマグレ競馬・備忘録

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本「コンクリート崩壊」

2018年06月18日 | Book

コンクリート工学の専門家による入門書。
現代において様々な構造物にコンクリートが使われているが、どのような材料なのか知らない事が多い。この本では、コンクリートの歴史、性質、工法などを簡潔に紹介し、現状の問題点と今後の対応について提言を行う。
コンクリートは、日本中のどこにでもある当たり前の材料で、普段はあまり気にしたことが無い。しかし、最近メンテナンス不備による事故(トンネルや橋の崩落等)や、海外での建物の倒壊の話をよく聞くようになった。鉄筋コンクリートの構造物は堅牢なイメージがあるが、実は中性化やアリカリシリカ反応、塩害などの病気がある。人間と同じく時間の経過と共に劣化していき、ある時点で壊れていくものらしい。アメリカでは古いインフラが30~40年経って崩壊してきており、日本でも今後、同様の事象が起こる可能性があると指摘する。特に日本は山国であり橋やトンネル等の構造物も多く、メンテナンスが行き届かない場所も多いと思う。事故が起きてからでは遅いので、メンテナンスの専門家を配備し、チェックを行うべきという著者の提言には説得力があると思う。

今朝、大阪で震度6の大地震があった。大阪の建物は大丈夫なのか心配になりました。


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