MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

梅(うめ)の花が咲いた

2014年01月31日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、サクラ属の梅(うめ)の花である。これは、昨日、散歩の途中、同じ町会の知人のところに咲いた梅(うめ)の花である。我が家の梅は、蕾の先の方が少しばかり白くなった程度。、したがって、写真の梅は、今年、春の先駈けの梅の花というところかも知れない。早咲きの梅や紅梅は、もう、とうに咲いてしまったが、普通の梅は、これからが本番と言うところだと思う。何の歌だったか忘れたが、ふと「梅は咲いたか 桜はまだかいな」というフレーズを思いだした。

梅(うめ)・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus mume(梅)
  Prunus mume
    var. bungo(豊後梅)
   Prunus : サクラ属
   mume : ウメ
    (江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
   bungo : ブンゴ(豊後)
 Prunus(プラナス)は、
 ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。
 
・開花時期は、 1/20 ~ 4/ 5頃。
 1月中旬頃から咲き出すもの、
 3月中旬頃から咲き出すものなど、
 さまざま。 
 また、桜とちがって、
 咲き方も散り方もゆっくり。

・木の花が
 ほとんど咲いていない冬に、
 「ついに梅が咲き出したか♪」
 という、    
 うれしさのインパクトは大きい。

・漢名でもある「梅」の字音の
 「め」が変化して
 「うめ」になった。

・いろいろな園芸種がある。
・とてもよい香りの5弁花。
 「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」
 の”馥郁”とは、
 「とてもよい香り」の意味。
 (そういえばこの言葉って、
  梅の香りにしか  
  使われないような気がする♪)

・中国原産。
 奈良時代の遣隋使(けんずいし)
 または遣唐使(けんとうし)が
 中国から持ち帰ったらしい。
 「万葉集」の頃は白梅が、
 平安時代になると  
 紅梅がもてはやされた。
 万葉集では梅について
 百首以上が詠まれており、
 植物の中では「萩」に次いで多い。

・幹がゴツゴツしているのが特徴。
 花を見ただけでは
 桜などと区別がつきにくい。 

・実が梅干しとなる(白梅の場合)。
 梅雨の頃に収穫する
 (梅干し、おいしいです)。
 江戸時代には、
 各藩が非常食として梅干を
 作ることを奨励したため、
 梅林が全国で
 見られるようになった。
 ちなみに
 「梅雨(つゆ)」の名の由来は、
 梅の実がなる頃に
 雨が多いかららしい。

・梅の字は「母」の字を含むが、
 中国ではつわりのときに
 梅の実を食べる習慣があるらしい。       

★「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
 ある時、
 宮殿の前の梅が枯れてしまった。
 そのときの天皇、村上天皇は
 これを残念に思い、
 かわりの木を探させていたが、
 ある屋敷で良い梅の木を見つけて
 それを勅命で宮殿に献上させた。
 そしてその木を植えてみたところ、
 屋敷の女主人の書いた歌が
 紙で結びつけてあり、

 「勅なれば いともかしこし
  鶯(うぐいす)の
  宿はと問(と)はば
  いかがこたえむ」とあった。  
 歌の心を知る天皇は、
 すぐにこの梅の木を
 元の屋敷に返したという。
  (ほのぼのとしたお話です)

・「松 竹 梅(しょうちくばい)」

・中国の「四君子(竹、梅、菊、蘭)」
 の一つ。
 水墨画の画材にもよく使われる。

・「梅に鶯(うぐいす)」  
  梅に鶯を配した豪華な図柄
  → とりあわせの良いものの
    たとえ。
    他に「獅子に牡丹」「紅葉に鹿」

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ハナナ   花言葉:初々しい

  今日の一句:菜の花の暮れてなほある水明り               長谷川素逝

  今日の一首;一本の花菜のきいろみずみずとガラスの瓶に立ちあがりたり   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

薔薇(ばら)の花

2014年01月30日 | Weblog
これは、薔薇(ばら)科、バラ属の薔薇(ばら)の花である。写真の薔薇は、息子が誰かの誕生日祝いに貰った物を分けて貰い、それを綺麗だからと拙宅に届けてくれたものである。でも誕生日祝いは、若いときはまだしも、年をとったら無縁だと思う。誕生日に拘って恐縮だが、一休の読んだ歌に「「門松や 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」に、何となく共感を覚えるものである。
それは兎も角として、薔薇の花は、美しく愛される花であるは。近所の西武球場では、毎年、「国際薔薇とガーデニングショウ」が催される。その影響からか、近の地域には、薔薇の愛好者が沢山居られるようである。





薔薇(ばら)・薔薇(ばら)科。
・学名 Rosa : バラ属
 Rosa(ローザ)は、
 ギリシャ語の
 「rhodon(バラ)」や
 ケルト語の
 「rhodd(赤色)」が語源。

・開花時期は、 5/ 1 ~ 11/25頃。
 春(5~6月)と
 秋(10、11月)に咲くものが
 多いようだ。
 夏は暑いのでひと休み。

・いろいろ種類がある。
・とげのある木の総称である、
 「うばら」または 
 「いばら」(茨)が、
 「ばら」に略された。
 (「茨」は”とげのある、
  つる草”を総称したもの)

・甘い香り。
 香水の材料にも使われる。
・草丈が20~30cmで、
 花の大きさが3cmぐらいの
 小さい薔薇を一般に
 「ミニ薔薇」と呼ぶ。
 たくさん花をつける。

・古代から、
 繁栄と愛の象徴とされた。
 ギリシャ神話では、
 愛と美の女神の
 「アフロディーテ」が
 海から誕生したときに、
 大地がそれと同じぐらい
 美しいものとして、
 バラの花を作ったとされている。

 ギリシャ時代には、
 ビーナスに結びついて、
 「愛と喜びと美と純潔」を
 象徴する花とされ、    
 これが、花嫁が結婚式に
 バラの花束を持つ風習に
 つながったとされる。

 ギリシャの叙情詩人
 アナクレオンが、
 紀元前6世紀(2500年前)に、
 「バラなる花は恋の花、
  バラなる花は愛の花、
  バラなる花は花の女王」
 と唄っている。

・ローマ人は、
 一輪のバラを天井につるして
 その下でした話は
 一切秘密にする、
 という約束を守ったので、
 「バラの下で」という言葉が
 「秘密に」という意味に 
 なって今に残っている。

・イギリス王室の紋章である
 ”チュードル・ローズ”は、
 王位継承をめぐって
 ランカスター家とヨーク家の間に
 起こった「バラ戦争」
 (14世紀)のあとで
 両家が結ばれて
 赤バラと白バラを組み合わせた
 紋章となったもので、
 このバラが
 イギリスの国花となった。

 英語の「ローズ」の語源は
 ケルト語の「赤い」と   
 いう意味に由来する。

・イギリス、ルーマニア、
 ブルガリア、ポルトガル、
 ルクセンブルグ、モロッコ、
 サウジアラビア、    
 イラン、イラク、などの国花。

・茨城県の県花(薔薇)
・1月19日、2月10日、
 3月26日、4月11日、
 5月14日、6月17日、
 7月4日、8月3日、
 9月26日、11月15日、
 12月25日の誕生花 (薔薇) 
 (色は、1月は白、2月赤、
  3月ピンク、4月オレンジ
  5月白、6月ピンク、
  7月黄、8月朱赤、
  9月淡紫、
  11月薄オレンジ、12月赤)

 10月11日の誕生花(蔓薔薇)
 10月22日の誕生花(ミニ薔薇)

・花言葉は
 「私はあなたにふさわしい、
  内気な恥ずかしさ、輝かしい、
  愛嬌、新鮮、斬新、
  私はあなたを愛する、美、
  あなたのすべてはかわいらしい、
  愛情、気まぐれな美しさ、
  無邪気、爽やか」(薔薇)
 「無邪気、爽やか」(蔓薔薇)
 「特別の功績」(ミニ薔薇)
         
・「大きなる
  紅ばらの花 ゆくりなく
  ぱっと真紅に
  ひらきけるかも」  北原白秋

 「ほいいままと
  いう人言は さもあらば
  あれくれなゐ深き
  ばらを愛でつも」  斎藤茂吉

 「くれなゐの
  二尺伸びたる 薔薇の芽の
  やはらかに 春雨のふる」正岡子規 

 「薔薇深く
  ぱあの聞(きこ)ゆる
  薄月夜」      正岡子規 

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ギョリュウバイ   花言葉:密月

  今日の一首:あなたのため私のためにギュリュウバイ一月尽の花として咲く  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


菫(すみれ)

2014年01月29日 | Weblog
これは、菫(すみれ)科、スミレ属の菫(すみれ)という花である。この菫(すみれ)を取り上げたのは他でもない、プログにアップして呉れと云わんばかり小生の方を向いて咲いていたからである。この花の形状は、ネーミングのいわれの通り、大工さんが使っている墨壷(すみつぼ)にそっくりで、よく似ているのである。これは、多分に造物の妙というのか、自然の摂理としか言いようがないようであるが、まことに不思議な感じである。このスミレは、奇しくも1月29日、2月1日の誕生日の花、やはり此の季節の花なのでもある。(市販では、ビオラて売っているようだ)



菫(すみれ)・菫(すみれ)科。
・学名 Viola mandshurica(すみれ)
  Viola grypoceras (立壷すみれ)
   Viola : スミレ属
   mandshurica : 満州地方産の
   grypoceras : 曲がった角(つの)の

 Viola(ビオラ)は「紫色の」という意味。
 
・開花時期は、 3/10 ~ 5/10頃。
・花の形が、
 大工道具の”墨入れ”に似ている
 ことによる。
 「すみいれ」の呼びがしだいに
 「すみれ」になった。

 (私は見たことありませんが、
  木や石に直線を
  引く(描く)ときに、
  墨糸を用いる
  ”墨壷(すみつぼ)”
  という大工道具があって、
  これを”墨入れ”とも
  呼ぶそうです。
  ちなみに、筆習字をするときに
  黒い墨汁を入れるのは
  「墨入れ」ではなく
  「硯(すずり)」ですね)


・いろいろな種類がある。
 国産、外国種とも
 合わせると数百種類。

・花とは別に、
 目立たない「閉鎖花」をつけ
 そこでタネをつくる。
・園芸品種にパンジーがある。


・別名「墨入れ」(すみいれ)
    → 上記参照
 「相撲取草」(すもうとりぐさ)

・1月29日、2月1日の
  誕生花(菫)
 4月17日の誕生花(匂菫)
・花言葉は
 「思慮、思慮深い、思い」(菫)
 「奥ゆかしい、
  控えた美しさ」(匂菫)

・「春の野に 菫つみにと
  来(こ)し我そ 野をなつかしみ
  一夜寝にける」   万葉集 山部赤人

 「山路(やまじ)きて なにやらゆかし
  菫草(すみれぐさ)」野ざらし紀行 松尾芭蕉

  (季節の花300から引用 )

  今日の誕生日の花:カルセオラリア、キンチャクソウ  花言葉:助けあい

  今日の一首:お守りを入れし巾着の形してカルセオラリアふくらみにけり   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)
  


雲間草(くもまぐさ)

2014年01月28日 | Weblog

これは、雪の下(ゆきのした)科、ユキノシタ属の雲間草(くもまぐさ)という花である。この花は、こよなく花を愛する友人のところで見て、初めて知った花である。この花の見た感じは、西洋桜草の仲間かと思ったほどであるが、さにあらず、雪ノ下の花なのである。同じ雪ノ下科の花でも、昨日、アップしたヒマラヤ雪ノ下とは段違いである。というのは、多分に之は園芸品種に違いがないようだ。これは、本当に可憐で美しい花である。



雲間草(くもまぐさ)・雪の下(ゆきのした)科。
・学名 Saxifraga merckii
    var. idsuroei(雲間草)
  Saxifraga rosacea (西洋雲間草)

   Saxifraga : ユキノシタ属
   idsuroei : 「伊藤謙」さんの
   rosacea :薔薇(バラ)のような

 Saxifraga(サクシフラガ)は、
 ラテン語の 「saxum(石)
  + frangere(砕く)」が語源。
 尿の結石を溶かす作用がある、
 とか、
 岩石の割れ目に生える、
 とかの諸説ある。
 
・本種の「雲間草」は
 山の岩地などに生え、
 夏、白い花が咲く。
 ”雲がゆきかう高山に生える”
 ことから
 ”雲の間の草”で「雲間草」。

・ピンク色の花などの
 園芸品種が多い。
 「西洋雲間草(せいようくもまぐさ)」
 または「洋種雲間草(ようしゅくもまぐさ)」。
 こちらは春に開花。
 きれいな5弁花。
 (ふだん見かけるのは、
  この園芸品種の方)。

・「くもまそう」とも読む。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ハナアナナス   花言葉:蓄える

  今日の一首:いのちなる力はじけてハナアナナス花のひとつの今朝のむらさき  鳥海昭子
  
  (NHKラジオ深夜便から引用)


ヒマラヤ雪の下

2014年01月27日 | Weblog
これは、雪の下(ゆきのした)科、ベルゲニア属のヒマラヤ雪の下という花である。このヒマラヤ雪の下は、かって我が家にもあった花であるが、恥ずかしながら中々名前が思い浮かばなかったのである。この花は、可憐なピンク色の花ではあるが派手なものでは無いのである。ヒマラヤ雪の下の葉っぱは、タンニンを多く含むので枯れた葉でも堅くて片付けるのが煩わしく面倒くさかった思い出がある。でも、花の乏しい今の時期、これも貴重な花の一つだと思う。


ヒマラヤ雪の下・雪の下(ゆきのした)科。
・学名 Bergenia stracheyi
   Bergenia : ベルゲニア属
   stracheyi : 採集者
    「ストラチェイ」さんの
 Bergenia(ベルゲニア)は、
 ドイツの植物学者である
 「Bergen さん」の名前にちなむ。
 
・開花時期は、12/15 ~ 翌 4/20頃。
・ヒマラヤ地方原産。
 明治初期に渡来。
・きれいなピンク色の花。
 長い間咲く。
・暑さ寒さに強いが
 湿気を嫌うらしい。
・林下や岩の間で生育する。

・名前は、
 ヒマラヤ、シベリア地方に多くて
 寒さに強く、
 冬でも常緑の葉を雪の下から
 のぞかせていることから。
 (または、「雪の下科」である
  ところから)。

・葉は革質で固い。
 葉や茎にタンニンを多く
 含むので、
 ロシアではこのタンニンを
 製革用に使用している。

・何年たっても草姿が乱れないので
 園芸品種として人気がある。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:エンドウ   花言葉:未来の喜び

  今日の一句:暁は花えんどうより見えはじむ              宇多喜代子

  今日の一首;追伸のうれしさに似てエンドウの新しい花今朝も咲きたり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


青木(あおき)

2014年01月26日 | Weblog
これは、水木(みずき)科、アオキ属の青木(あおき)という常緑低木である。この青木(あおき)には、冬になるとナツメ形の赤い実がなるのである。が、実際は、綺麗な赤い実が成っているのを見るのはごく希である。毎日このプログに掲載している誕生日の花は、12月31日、この「アオキ」だったのである。(花言葉は「若く美しく」)ということは、この青木は、丁度、今頃の花なのである。



青木(あおき)・水木(みずき)科。
・学名Aucuba japonica
   Aucuba : アオキ属
   japonica : 日本の
 Aucuba は、
 日本名の「アオキバ」が語源。
 
・開花時期は、 3/25 ~ 4/25頃。
・1年中、葉も枝も青いので「青木」。

・花は海老茶色で、すごく小さい。
・葉は固い。
・冬にナツメ形の赤い実がなる。
 4月頃まで楽しめる。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:キンカン   花言葉:思い出

  今日の一首:思い出は不意に輝きキンカンのたわわなる木を見上げていたり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

枸杞(くこ)の赤い実

2014年01月25日 | Weblog
これは、茄子(なす)科、クコ属の枸杞(くこ)という落葉低木、食用や薬用に利用される。日本や朝鮮半島、台湾、北アメリカなどにも移入され、分布を広げている植物なのである。
これは、昨日、春を訪ねて山の方に歩いていたら、途中の藪の中に枸杞の赤い実が枯れずに残っていたのだった。
このクコの実には、体内ですぐに有効な成分であるβカロチンが大量に含まれている。βカロチン以外の栄養素のほかに、アミノ酸やビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、ニコチン酸なども含まれているのである。あと、多糖類と呼ばれる解毒効果・免疫調整効果のある成分が含まれているという。
この枸杞(くこ)の赤い実の料理方法、レシピは、WEBに沢山掲載されているのである。



枸杞(くこ)・茄子(なす)科。
・学名 Lycium chinense
   Lycium : クコ属
   chinense : 中国の
 Lycium(リシウム)は、
 中央アジアの
 Lycia という土地に生えていた、
 とげの多い木、
 「lycion」の名前に由来。
 
・夏から秋にかけて紫色の花が咲き、
 そのあとで赤い柔らかい実がなり
 食べられる。
 (実の赤い色は、干しても
  なかなか色落ちしない)
 この実を酒や焼酎に漬けて
 「クコ酒」にする。

・根の皮は解熱や強壮薬にもなる。
 根は、
 「地骨皮」という漢方薬になる。
 中国と日本では古くは
 「沼美久須利(ぬみくすり)」と
 呼ばれるほど薬として有名で、
 栽培も盛んだった。

・枝にはとげあり。
 とげが多いところから
 生垣としても植えられる。

・中国名「枸杞」の
 音読みが「くこ」。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ミスミソウ、雪割草    花言葉:内緒、優雅

  今日の一首:こころよき親しみありて三角草咲きいたりしを夜半におもえり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)


蕗の薹(ふきのとう)

2014年01月24日 | Weblog
これは、キク科フキ属の多年草、蕗の薹(ふきのとう)である。これは、日本原産の山菜・野菜。 詳細はフキ(蕗)にゆだねるとして、このフキノトウはフキの花のつぼみであり、まだ葉が出る前にフキノトウだけが独立して地上に出て来るのである。 それは、寒さに耐えるように、ツボミを何重にも苞(ほう)が取り巻いているのである。 其の儘、採らずにいるとあっという間に茎が伸びで花が咲いてしまうのである。
この蕗の薹(ふきのとう)は、昨日、近所の方が山野で採ってきたものを分て頂いたものである。



蕗の薹(ふきのとう)・菊(きく)科。
・学名 Petasites japonicus
   Petasites : フキ属
   japonicus : 日本の
 Petasites(ペタシテス)は、
 ギリシャ語の
 「petasos(つば広の帽子)」
 が語源。
 葉が広く大きいところから。
 
・開花時期は、 2/ 5 ~ 3/末頃。
・「冬黄(ふゆき)」の略で、
 冬に黄色い花をつけることから。

・「蕗の薹(ふきのとう)」
 (花芽)は、
 天ぷらにするとおいしい。
 花が咲く前の
 柔らかいうちがベスト。
 (地面から出てきた直後
  ぐらいの状態のもの)。
 春の代表的な山菜。

・花が咲いてから、
 地下茎を通じてつながっている葉が
 大きく伸びて広がってくる。
   (花と葉が別々につく)。
 この”葉柄”(葉の茎の部分)が
 いわゆる 
 「フキ」として食用になる。
 市販されているものは
 ほとんどが「秋田フキ」と
 呼ばれる、
 葉柄2mほどの大型のもの。
 葉自体は円形。

・「苳」とも書く。
・秋田県の県花(蕗の薹)

・別名「蕗の姑」(ふきのしゅうとめ)

・「明日よりは
  春菜(わかな)採(つ)まむと
  標(し)めし野に
  昨日も今日(けふ)も
  雪は降りつつ」   万葉集 山部赤人

 「蕗の薹
  おもひおもひの 夕汽笛」  中村汀女

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:フウキギク,シネラリア   花言葉:快活、常に輝かしく

  今日の一首:こころよく陽は回りきてサイネリア精いっぱいに花盛り上げる   鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

「おぼろ月」

2014年01月23日 | Weblog
これは、弁慶草(べんけいそう)科、グラプトペタルム属の「おぼろ月」という多肉植物である。この「おぼろ月」は、別名、「グラパラリーフ」といい、そして「多肉の部分はアロエのように一片ずつ分けて食べることもできるらしい。」というが、それどころでなく、レシピまであるれっきとした健康食品なのである。が、この「おぼろ月」は、この寒さのためか霜焼けして赤くなってしまったようである。

おぼろ月・弁慶草(べんけいそう)科。
・学名 Graptopetalum
  paraguayense
   Graptopetalum :
    グラプトペタルム属
 
・メキシコ地方原産。
・多肉植物。
 サボテンのように
 茎を伸ばして花を咲かせる。
 花は星型できれい。
 多肉の部分は
 アロエのように一片ずつ分けて
 食べることもできるらしい。
 (ちょっと酸っぱい「健康食品」とのこと)

・「朧月」は園芸品種名のようだ。

・別名「グラパラリーフ」
   学名の「Graptopetalum
    paraguayense」の
   「Gra」と「para」を
    つなげたもの。
   「リーフ」は 葉(leaf)。

・中国名では「石蓮花」というらしい。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:エリカ   花言葉:幸運

  今日の一首:人生のひとこまもどして幸せの今日をエリカの鉢求めたり  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

月桂樹(げっけいじゅ)

2014年01月22日 | Weblog
これは、楠(くすのき)科、ゲッケイジュ属の月桂樹(げっけいじゅ)そのものである。この月桂樹(げっけいじゅ)の花の開花時期は春になってからであるが、いま丁度、花芽が付いたところである。月桂樹の葉には、シネオールと呼ばれる芳香成分が含まれており、また葉を乾燥させたものをローリエなどとして料理などに使われたものである。この月桂樹は、かって我が家にも植えてあったが、残念ながら現在は無くなってしまった。それは、引っ越しのとき、木が大きくなってしまったため、やむなく切り倒してしまったからである。現在は、近所から月桂樹の葉っぱを頂いているような始末である。

月桂樹(げっけいじゅ)・楠(くすのき)科。
・学名 Laurus nobilis
   Laurus : ゲッケイジュ属
   nobilis : 気品のある、立派な
 Laurus(ローラス)は、
 ケルト語の「laur(緑色)」
 に由来するラテン語。
 月桂樹が”常緑”
 であることに由来。
 
・開花時期は、 4/10 ~ 4/末頃。
・別名「ローリエ」「ローレル」。
・南ヨーロッパ原産。

・枝に沿って
 黄色い花をびっしりつける。
・カレーやシチュー等に使われる
 ハーブの一種。
 乾燥させた葉を香料として使う。
・葉っぱは、
 譲葉(ゆずりは)に似ている。

・古代ギリシャでは、
 太陽神アポロンの木
 とされていた。
・イギリスでは16世紀頃から、
 優れた詩人に対して、
 月桂樹にちなんだ
 特別な称号が与えられた。

・月に見える
 「もちつきをしているウサギ」
 は、中国では
 「大きな桂(けい = 銀木犀)
  の樹を切る男の姿」に見える。
 そこから、この木が
 日本に渡来した際に、
 「月」の「桂」の樹から
 「月・桂・樹」の名が
 つけられた。

・筆者の実家の月桂樹には
 いつもアゲハ蝶の
 幼虫(芋虫)がいた。
 葉っぱがおいしいのかもしれない。

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:フクジュソウ  花言葉:幸福を招く、長寿

  今日の一句:千金の日をさづかりて福寿草          木内怜子

  今日の一首;誰彼の幸い願う福寿草黄いろ輝く庭にたたずむ  鳥海昭子

  (NHKラジオ深夜便から引用