MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

ティランドシア(花アナナス)

2010年06月30日 | Weblog
近所の知り合いの庭先で、赤い色が強烈に目に飛び込んできた。何かと思ったら、花アナナスの花に似通って枝先だった。この花アナナスは、花に似通って枝先から突如として花が咲くんだそうだ。是非とも、花が咲いたところを見てみたいものだ。


ティランドシア(花アナナス)・パイナップル科。
・学名 Bromeliaceae : エクメア属

・北アメリカから南アメリカにかけて分布。
・アナナスの仲間。
・空中から水分を吸収する。
・おもしろい形のピンク色の花序の途中から、
紫色の花がにょっと咲き出る。
じつに不思議な光景♪
サボテン的な花のつき方。
オレンジ色の花序もある。

・スウェーデンの植物学者、
「ティランズさん」にちなんだ名前。
・「ティランジア」「ティランドシア」
「チランドシア」とも読む。
・別名 「花アナナス」

  (季節の花 300から引用)

撫子(なでしこ)

2010年06月29日 | Weblog
この撫子は、ランタナを沢山育てている知人の処に咲いていたものである。確か撫子は、秋の七草の一つだったと記憶しているが、もう斯様のように綺麗に咲いているのである。その隣にカーネーションが咲いていたが、これも、撫子の仲間だそうだ。


撫子・撫子(なでしこ)科。
・学名 Dianthus superbus var. longicalycinus
(河原撫子)
Dianthus : ナデシコ属
superbus : 気高い、堂々とした
Dianthus(ダイアンサス)は、ギリシャ語の
「Dios(ギリシャ神話の神、ジュピター)
+ anthos(花)」が語源で、 ”ジュピターの花”の意味。

・6月頃から8月頃にかけて開花。
・ピンク色の可憐な花。
縁がこまかく切れ込んでいる。
我が子を撫(な)でるようにかわいい花であるところからこの名前に。
・早咲きと遅咲きがある。
・よく見られるのは「河原撫子(かわらなでしこ)」。
河原に生えるとも限らないがなぜかこの名前です。
野、山、高原どこででも見かける。
どちらかというと日当たりのよい草原かな。

・この撫子を代表とするダイアンサスの花には英名で「ピンク pink」の名前があり、 「輝く目」の意味がある。
ピンクという色の語源はこの花にあるらしい。


・中国から平安時代に渡来した、
唐撫子(からなでしこ:石竹)に対して、在来種を大和撫子(やまとなでしこ)と呼ぶ。
日本女性の美称によく使われる。

・秋の七草のひとつ。
・4月25日の誕生花(美女撫子)
8月11日の誕生花(河原撫子)
・花言葉は「長く続く愛情」(美女撫子)
「貞節」(河原撫子)


・「草の花は、なでしこ。
唐のはさらなり、大和のもいとめでたし」
清少納言(せいしょうなごん) 枕草子

「野辺(のへ)見れば 撫子の花 咲きにけり
わが待つ秋は 近づくらしも」 万葉集

「わが屋戸に まきし撫子 いつしかも
花に咲きなむ なそへつつ見む」
大伴家持 万葉集

「うら恋し わが背の君は 撫子が
花にもがもな 朝な朝(さ)な見む」
大伴池主 万葉集

「久方の 雨は降りしく 撫子が
いや初花に 恋しきわが背」
大伴家持 万葉集

「秋さらば 見つつ偲(しの)へと
妹(いも)が植えし 屋戸の撫子
咲きにけるかも」 万葉集

「御地蔵や 花なでしこの 真中に」
小林一茶

   (季節の花 300から引用)

薮萱草(やぶかんぞう)

2010年06月27日 | Weblog
一昨日、黄菅(キスゲ)を紹介したが、この時期、百合の仲間が一斉に花開くようである。散歩の道すがら、彼方此方で薮萱草(やぶかんぞう)の花を見掛けるようになった。


薮萱草(やぶかんぞう)・百合(ゆり)科。
・学名 Hemerocallis fulva var. kwanso
Hemerocallis : ワスレグサ属
(ヘメロカリス属)
fulva : 茶褐色の
kwanso : カンゾウ(日本名)
Hemerocallis(ヘメロカリス)は、ギリシャ語の
「hemera(一日)+ callos(美)」が語源。
美しい花が一日でしぼむところから。


・道ばたや野原に咲く。
・7~8月、オレンジ色の赤っぽい、
大きい八重の百合の花が咲く。
野萱草(のかんぞう)は一重咲き。
葉だけではあまり区別がつかない。
・若葉や若芽は山菜にする。
・有史以前に中国から渡来した。
寺院によく植えられ、
今は全国に分布している。
・別名「萱草(わすれぐさ)」。


・「萱草(わすれぐさ) わが紐(ひも)に付く
香具山(かぐやま)の 故(ふ)りにし里を
忘れむがため」
大伴旅人 万葉集
この花を着物のひもにつけておくと
嫌なことを忘れさせてくれるそうだ。

   (季節の花 300から引用)

凌霄花(のうぜんかずら)

2010年06月27日 | Weblog
凌霄花(のうぜんかずら)という花は、真夏のかんかん照りのときが一番似つかわしいように思う。斯う連日蒸し暑い日が続くときお目にかけるのは気が引けて申し訳ないが、直ぐ近所に咲いているので無視する訳にもゆかない。この花は、やっぱり真夏を象徴する花なんだ。


凌霄花・凌霄花(のうぜんかずら)科。
・学名 Campsis grandiflora (凌霄花)
Campsis radicans(アメリカ凌霄花)
Campsis : ノウゼンカズラ属
grandiflora : 大きい花の
radicans : 根を生ずる(出す)
Campsis(カンプシス)は、ギリシャ語の「Kampsis(湾曲、曲がっている)」が語源。
おしべの形が曲がっているところから。

・開花時期は、 6/25頃~ 9/15頃。
・中国原産。古くから薬として使われていた。
日本には平安時代の9世紀頃に渡来。
・オレンジ色の派手な花。
・つるでどんどん伸びていく。
いろいろからみつく。


・とても寿命の長い木で、豊臣秀吉が朝鮮半島 から持ち帰ったといわれるものが 金沢市にまだ健在らしい。 (樹齢400年以上・・・)
・古名の「のせう」が変化して「のうぜん」になったとも、「凌霄」の音読みの ”りょうしょう”が変じて「のしょう」になったともいわれる。
「凌霄花」は漢名からで、「凌」は”しのぐ”、「霄」は”そら”の意味で、つるが木にまといつき天空を凌ぐほど高く登るところからこの名がついた。
・茎、花が甘いらしく、よく蟻(あり)がうろうろしている。


・江戸時代の貝原益軒さんが 「花上の露目に入れば目暗くなる」と記述し いかにも有毒の花、というイメージがついているが、実際には毒はない。

・「凌霄花に 秋の通ふか 風見ゆる」 恒丸

  (季節の花 300から引用)

印度浜木綿(いんどはまゆう)

2010年06月26日 | Weblog
この印度浜木綿は、一見、鉄砲百合と見間違いそうだが、植物全体の規模が大きく、広い庭がないと植えられそうもない。これは、近所の大きなお屋敷の庭に植えてあったものである。



印度浜木綿(いんどはまゆう)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Crinum bulbispermum(アフリカ浜木綿)
Crinum : ハマオモト属
Crinum(クリナム)は、ギリシャ語の
「crinon(ユリ)」から。

・開花時期は、 6/25頃~ 8/ 5頃。
・白いラッパ状の大きな花を咲かせる。
海岸沿いに植えられることが多いらしい。
ちょっといい香り。

・「インドハマユウ」の名で広く知られているが、
正しい名前は「アフリカハマユウ」であるとのこと。
(ほんとの「インドハマユウ」は
花の形は上の写真とほぼそっくりだが、
花びらの真ん中に濃いピンク色の縦筋がある)。
当ページでは、一般的な名称である「インドハマユウ」
の名をメインにして、両名を並記することとします。

・別名 「ポーウェリー」「ポウウェリー」。

  (季節の花 300から引用)

黄菅(きすげ)

2010年06月25日 | Weblog
散歩の途中、西武鉄道の山口線、線路際に黄菅(キスゲ)と思われる綺麗な花が沢山咲いていた。一見、日光黄菅(にっこうきすげ)のようにも思われるが、正式には、どちらかは良く分からない。これは、この時期に咲く花のようだ。


黄菅・百合(ゆり)科。
・学名 Hemerocallis citrina var. vespertina
Hemerocallis : ワスレグサ属
(ヘメロカリス属)
citrina : レモン色の
vespertina : 夕方の、西の
Hemerocallis(ヘメロカリス)は、ギリシャ語の
「hemera(一日)+ callos(美)」が語源。
美しい花が一日でしぼむところから。

・山野などに生える。
・夏の夕方に開花し、翌朝にしぼむ。
くっきりしたきれいなレモン色の花。
香りあり。
・別名 「黄菅(きすげ)」

  (季節の花 300から引用)

今日の誕生日の花:ザクロ  花言葉:円熟した優美

 今日の一句:あかあかと一と夜の旅の花石榴   石塚友二

  (NHKラジオ深夜便から引用)

ランタナ(七変化)

2010年06月24日 | Weblog
ミニ紫陽花かと一見間違いそうな七変化(ランタナ)は、我が家の近くの知人宅に咲いていたものである。デジカメで撮らせて貰ったとき、丁度、知人が居合わせて色々話を伺った。寒い冬の時期には、室内に入れて管理して居ると云うことだった。この様に綺麗に咲かせるためには、暇手間掛けた養生管理が大事なんだと言うことだった。

七変化(ランタナ)・熊葛(くまつづら)科。
・学名 Lantana camara
Lantana : ランタナ属

・開花時期は、 6/20頃~11/10頃。
長い間咲き続ける。
・同じ茎から微妙に違った色の花を咲かせる。
まさに色の”七変化”。
実も、緑→青→黒、と変化しておもしろい。
・別名「ランタナ」。
・10月27日、11月9日の誕生花
(ランタナ)
・花言葉は「合意、協力、確かな計画性」

   (季節の花 300から引用)
(ランタナ)

我が家の花菖蒲(2)

2010年06月23日 | Weblog
「いずれがあやめか、かきつばた」と言われるように、この時期のアヤメ類の美しさも、間もなく終わりを迎える。今年、我が家の花菖蒲は、比較的、良く咲いてくれたようだ。一番好きな花菖蒲も、これで見納めだ。


花菖蒲・文目(あやめ)科。
・学名 Iris ensata
Iris : アヤメ(アイリス、イリス)属
ensata : 剣形の、剣のように鋭い
Iris(アイリス)はギリシャ語で「虹」の意味。
ゼウスの妻「ヘラ」の侍女「イリス」は、
ヘラから7色の首輪を与えられて
「虹の女神」となったことから。

・開花時期は、 6/ 1頃~ 6/25頃。
梅雨の頃の代表的な花の一つ。
・野生の「野花菖蒲(のはなしょうぶ)」を
原種として改良された、国産の園芸植物。
・葉が菖蒲に似ていて
美しい花が咲くことから「花菖蒲」。


・500年くらいの栽培の歴史がある。
花の系統は江戸系、肥後系、伊勢系の3つに
大きくわかれる。
(その他に、長井古種とアメリカ系、がある)
・よく開催される「あやめ祭り」の”あやめ”とは
この花菖蒲のことを指すことが多い。
昔の人が花菖蒲とあやめを間違えて、祭りの
名前にしてしまったらしい。
(ただでさえ見分けにくいのに、よけいに
ややこしくなります)

・5月5日、6月8日の誕生花(花菖蒲)
・花言葉は「うれしい知らせ、心意気」(花菖蒲)
・三重県の県花(花菖蒲)

・「わが恋は 人とる沼の
花菖蒲(はなあやめ)」(泉鏡花)

  (季節の花 300から引用)

ハイビスカス

2010年06月20日 | Weblog
このハイビスカスは、三軒両隣のお宅に咲いていた花である。何れも、豪華に咲いていたので写真に撮らせて頂いた。先日のブーゲンビリアと云い、この暑い季節には、一番似つかわしい花のようだ。


ハイビスカス・葵(あおい)科。
・学名 Hibiscus rosa-sinensis
Hibiscus : フヨウ(ハイビスカス)属
rosa-sinensis : 中国のバラの
Hibiscus は、エジプトの神「Hibis」と
ギリシャ語の「isko(似る)」が語源らしい。

・夏に開花する。
・インド洋や太平洋の島々が原産地。
ハワイに持ち込まれてから広まった。
ハワイ州の州花。
摘んでもなかなかしおれないので
「レイ(花の首飾り)」に使われる。
・ネパールでは聖なる花として
大切にされている。
・学名は「ヒビスカス」だが、
一般には「ハイビスカス」と呼ばれる。

・くっきりした赤色が印象的。
(いかにも南国の花、というかんじ)。
黄色やピンク、だいだい色の花もある。

・「ハイビスカス・ティー」として
よく知られる「ローゼル」はこちら。
→ ハイビスカス・ローゼル

・別名「仏桑花」(ぶっそうげ)。
漢名の「扶桑」に「花」をつけて
「扶桑花」と名づけたものが
さらに変化して「仏桑花」になった。
「仏桑華」と書くこともある。
・7月11日、9月22日の誕生花
・花言葉は「勇ましさ」「華やか」

 (季節の花 300から引用)

石榴(ざくろ)の花

2010年06月19日 | Weblog
散歩の道すがら、いま丁度、石榴の花が真っ盛り。この花が、秋になるとザックリと割れていまにも弾けそうになる赤い実がなる石榴になるとは信じがたい。良く見ると、花は八重咲きで、中々豪華な花のようだ。

石榴(ざくろ)・石榴(ざくろ)科。
・学名 Punica granatum(石榴)
Punica : ザクロ属
granatum : 粒状の
Punica(プニカ)は、ラテン語の
「punicus(カルタゴの)」が語源。
ザクロの原産地がカルタゴだったのかも。
カルタゴ → 北アフリカの今のチュニジアあたり

・開花時期は、 6/ 5頃~ 7/20頃。
・西南アジア原産。日本へは10~11世紀頃渡来。
・若葉は赤いのでよく目立つ(4月頃)。
なぜ若葉が赤くなるかは、
紅要黐(べにかなめもち)を見てね。
・漢名の「石榴」の音読み「せきりゅう」が
しだいに変化して「ざくろ」になったらしい。
また、おもしろい説として、原産地近くの
”ザグロブ山”の名前からきた、というのもある。


・実(み)は食べられる。
おもしろい形。不規則に裂けている。
種(たね)が多いことから、アジアでは昔から
子孫繁栄、豊穣のシンボルだった。
また、実を煎じた液でうがいをすると扁桃腺炎に
効き、陰干しした花や実を煎じて飲むと
下痢止めになる。
・実に残る”帽子状”のガクの部分は冠にも似ており
王冠をいただく果物として権威の象徴にもなった。
昔のソロモン王の宮殿の柱頭にはこのザクロが
デザインされたという。
・男性の中にいる唯一の女性のことを「紅一点」と
いうが、これは中国の王安石が石榴の林の中に
咲く花を詠んだ詩から出た言葉。

・「姫石榴(ひめざくろ)」は、花や葉っぱが小さく
花は夏から秋にかけて咲く。


・「鈴なりの 石榴いろづき 埃風の
なかに揺るるよ その赤き実が」 大橋松平

「ざくろの実 いまだ青しと 待ちしより
今日雨にぬるる 大き紅」 佐藤佐太郎

  (季節の花 300から引用)