MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

秋明菊(しゅうめいきく)

2009年10月31日 | Weblog
前にも秋明菊ををアップしたことがあるが、散歩の途中見掛けた此の秋明菊は、これが今年最後ではないかと思って敢えて再度アップすることにした。


秋明菊 ・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名 Anemone hupehensis var. japonica
Anemone : イチリンソウ属
hupehensis : 中国の湖北省産の
japonica : 日本の
Anemone(アネモネ) は、ギリシャ語の「風」が語源。
「風の花」の意味のようです。 (ご参考)アネモネ

・秋に菊に似た花を咲かせるところからこの名前に。
・中国原産。かなり昔、日本に渡来。
・漢名は「秋牡丹」

・濃いピンク色の花は別名で「貴船菊(きぶねぎく)」。京都の貴船地方に多いことによる。
・9月14日の誕生花(秋明菊)
・花言葉は「忍耐」(秋明菊)



白山木

2009年10月30日 | Weblog
漢字名:白山木   別名:イセビ  園芸分類:常緑小高木
科属名:スイカズラ科ガマズミ属
花期・色:4月~4月末頃。枝先に集散花序をだし、小さな白い花をいっぱいに咲かせます。
    かなり悪臭があるそうです。
果実:11月~12月に赤く熟し、食用となります。
樹高・葉:6m 葉は広倒卵形で革質、光沢があり対生。
材の用途:道具の柄や木釘などに使用。
生育場所:海岸近くの林内に生える。本州、伊豆半島や山口県・九州、沖縄、台湾に分布
名前の由来:石川県の白山に産すると誤認されたことからつけられたそうです。
花言葉:      (月日の誕生花)


鳩麦(はちむぎ)

2009年10月29日 | Weblog
我が家の近所に共働きの子弟を預かる学童倶楽部がある。その庭先に、珍しいことに鳩麦が植えられていた。

鳩麦 ・稲科。
・学名 Coix lacryma-jobi var. ma-yuen
Coix : ジュズダマ属
lacryma-jobi : ヨブの涙
(花序の形から)
ma-yuen : 馬耘(中国名)

・数珠玉と区別しにくいが、
鳩麦の実の表面には、縦に掘ったような線が何本もあるのでなんとか見分けられる。
(数珠玉の実にはその線がなく、実の表面がつるつる)。
・お茶の原料にもなる。





蔓花茄子(つるはななす)

2009年10月28日 | Weblog
銀行の駐車場の傍らのお宅の垣根に「蔓花茄子」の花が咲いていた。

蔓花茄子・茄子(なす)科。
・学名 Solanum jasminoides
(蔓花茄子(つるはななす))
Solanum japonense
(山保呂志(やまほろし))
Solanum : ナス属 japonense: 日本の jasminoides : ソケイ属(Jasminum)に似たSolanum(ソラナム)は、ラテン古名の「solamen(安静)」が語源。この属の植物に鎮痛作用を持つものがあることから。

・梅雨の頃から秋にかけて淡紫色の花が咲く。
とても和風で清楚な花で、庭先でよく見かける。
・名前は「蔓花茄子(つるはななす)」だが、一般的には「山保呂志(やまほろし)」の名で呼ばれることが多い。
しかし、「山保呂志(やまほろし)」は本来は山地などに生える、同じ仲間の別の花のこと。
この花の名は「蔓花茄子(つるはななす)」が正解のようです。



石蕗(つわぶき)

2009年10月27日 | Weblog
我が家にも石蕗があるが、何故か花の茎が折れてしまって見られなくなって仕舞った。 代わりに知人宅に咲いた石蕗を紹介する。

石蕗 (つわぶき)・菊(きく)科。
・学名 Farfugium japonicum
Farfugium : ツワブキ属
japonicum : 日本の
Farfugium(ファルフジウム)は、ラテン語の「farius(列)+ fugus(駆除)」が語源、 といわれるが諸説あり。

・開花時期は、10/15頃~11/ 末頃。
・葉は蕗(ふき)に似ている。名前は”つや”のある葉から、”つやぶき”。 それが変化して「つわぶき」になった。
・きれいな黄色の花。

・冬から春にかけて、若葉をつみとって塩ゆでにするとおいしいらしい。
葉を火であぶったものは腫れ物や湿疹に薬効がある。
・「キャラブキ」や九州名産の「佃煮キャラブキ」は、このつわぶきの葉っぱで作られる。
・12月28日の誕生花(石蕗)
・花言葉は「困難に傷つけられない」(石蕗)


・「ちまちまと した海もちぬ
石蕗(つわ)の花」 小林一茶
「石蕗(つわぶき)の 日陰は寒し 猫の鼻」
酒井抱一(さかいほういつ)
「いくたびか 時雨(しぐれ)のあめの
かかりたる 石蕗の花も つひに終はりぬ」
斎藤茂吉(さいとうもきち)



ブラシの木

2009年10月26日 | Weblog
我が家の近所の知り合い宅に珍しいブラシの木がある。もう、とっくに開花時期が過ぎているのにも拘わらず真っ赤な花が咲いている。これも、気候異変のせいなのかも知れない。

ブラシの木 ・蒲桃(ふともも)科。
・学名 Callistemon speciosus
Callistemon : ブラシノキ属
speciosus : 美しい、華やかな Callistemon(カリステモン)は、ギリシャ語の 「kallos(美しい)+ stemon(雄しべ)」 が語源。

・開花時期は、 5/15頃~ 6/10頃。
・オーストラリア原産。
・花が、ビン洗いのブラシにそっくり♪
・明治中期に渡来。暖地に栽培される。
・実→丸く枝にずらっとついて並ぶ。
翌年の花はその上部に咲き、実は次々と何年も残る。


・花のあとにつける実は、その後もずっと大きくなりつづけ、7~8年は枝についていて
発芽能力も持ち続ける。
この木は、乾燥地が原産地のため、極端な乾燥や山火事のときにパァーンと実が開いて中の細かい種子が風に飛んで散布されるというしくみになっている。
山火事でまっさらな土地になったところにすばやく芽を出して、その土地一帯の優占種になるのが目的らしい。
(ユーカリの木も同じですね)
・別名「花槇(はなまき)」葉が槇の葉に似ているところから。
「カリステモン」(学名から)



ハザカケのある田園風景

2009年10月25日 | Weblog
稲掛けのある田圃の風景は、最近、あまり見られなくなった。うちの近所では、現在もハザカケで稲を乾燥していいる奇特な方がいる。
この方は、満蒙開拓義勇団で名高い茨城県にあった内原訓練所の卒業生。終戦間際のために満州に行かなかったが、有る意味では生粋の農業戦士といえるのではないか。

齢80才に垂んとしているが、黙々と農業に勤しんでいる方である。
ハザカケで自然乾燥したお米は美味しいが、最近は、食べられなくなったようだ。







浅間風露(あさまふうろ)?

2009年10月24日 | Weblog
昨日、銀行の駐車場側のお宅の玄関先で此の花を見つけた。そのお宅の人に伺ったが、よく判らないという。自分でも調べてみたが良く分からなかった。もしかして、浅間風露でなく白山風露かも知れない。

浅間風露 ・風露草(ふうろそう)科。
・学名 Geranium soboliferum
Geranium : フウロソウ属
soboliferum : 根元から勢いの良い
徒長枝を出す
Geranium(ゲラニウム)は、ギリシャ語の
「geranos(鶴)」が語源。実の形に由来。


・”浅間山”にちなんだ名前。
長野県浅間山麓に多い風露草。
・「風露」にはいろいろあるが、この花がもっとも大型。


赤マンマ(犬蓼)

2009年10月23日 | Weblog
うちの隣の空き地には、此のあかまんま(犬蓼)が沢山生えている。犬蓼の赤い実は、子供達の飯事(ままごと)遊びの格好な材料だった。最近の子供は、余り飯事遊びをしないしないように思っていたが、昨日、数人の子が犬蓼(いぬたで)を盛んに摘み取っていた。

犬蓼 (いぬたで)・蓼(たで)科。
・学名 Polygonum longisetum
Polygonum : タデ属
longisetum : 長い刺毛の
Polygonum(ポリゴナム)は、ギリシャ語の
「polys(多い)+ gonu(節)」が語源。
茎の節がふくらんで
関節のように見えることに由来する。

・開花時期は、 7/15頃~10/25頃。
・辛味がなく食べられない蓼、の意味。
「犬」がつくものには食用にならない、の
意味をもつものが多い。
犬胡麻(いぬごま)、犬芥子(いぬがらし)、
犬薺(いぬなずな)、犬稗(いぬひえ)、
犬蕨(いぬわらび)、など。
・ことわざ「蓼食う虫も好きずき」
・別名 「赤まんま」(赤飯)。
まさにそのとおり。つぶつぶの花です。


・「わが屋戸の 穂蓼(ほたで)古幹(ふるから)
摘み生(おほ)し 実になるまでに
君をし待たむ」 万葉集





千両(せんりょう)

2009年10月22日 | Weblog
知人のところで千両が真っ赤な実を付けていた。千両が赤い実を付けているのは、お正月頃だったと思う。これも、季節外れの現象かも知れない。

千両は千両(せんりょう)科。
・学名 Ardisia crenata (万両)
Chloranthus glaber(千両)
Ardisia crispa (百両)
Ardisia japonica (十両)
Ardisia : ヤブコウジ属
Chloranthus : センリョウ属
crenata : 円鋸歯状の
glaber : 無毛の、平滑な
crispa : 縮れた,皺がある
japonica : 日本の
Ardisia は、ギリシャ語の「ardis(鎗(やり)先)」が語源。
おしべの形がとがっているかららしい。
Chloranthus(クロランサス)はギリシャ語の「chloros(黄緑)+ anthos(花)」が語源。

・万両の花は7~8月頃に咲き、
12月頃から冬にかけて実が赤くなる。
万両のなかには実が白い種類もある。
・万両の実はずーっと長い間残る(冬にできた
実が次の冬まで残っていることもある)。
・正月の縁起物に使われる。

・万両と千両の名前の違い。
千両は葉の上の方に実をつけるので 鳥に食べ
られやすく、万両は葉の下に実をつけるので
食べられにくく、
その分、実がしっかり残るから・・。
または、万両は垂れ下がり、千両は上向きに
つくので、万両の方が重い、千両は軽い、
とのことから名づけられたともいわれる。
(諸説あります)
百両や十両はそれらに比べ背が低く、実の数も
少ないからことから、こう名づけられた、
との説があります。

・百両の別名 「唐橘(からたちばな)」。
十両の別名 「薮柑子(やぶこうじ)」。
薮柑子は、薮の中に自生していて、
葉の形などが柑子(こうじ)みかんに
似ていることから。実は赤い。
百両 → 葉っぱが細長くギザギザがない。
千両、万両より背が低い。
十両 → 百両より背が低い。葉っぱギザギザ
・千両は江戸時代後期までは「仙蓼」の字で
表現された。
・12月29日の誕生花(千両の実)
・花言葉は「富、財産」(千両の実)

・「吾が屋前(には)の 花橘の いつしかも
珠(たま)に貫(ぬ)くべく
その実成りなむ」
万葉集 大伴家持
「この雪の 消残る(けのこる)時に
いざ行かな 山橘の 実の照るも見む」
(山橘=十両:薮柑子)