MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

縷紅草(るこうそう)

2011年10月31日 | Weblog
この縷紅草(るこうそう)は、散歩の途中、よく見かける花である。でも、小さく可憐な花ではあるが、雑草のようであり、長いこと名前が判らない儘でいたのであった。ところが、偶然の機会に名前を知り、雑草でなく立派な園芸植物であることを知ったのである。それが、この縷紅草(るこうそう)である。

縷紅草(るこうそう)・昼顔(ひるがお)科。
・学名 Quamoclit pennata(縷紅草)
Quamoclit sloteri(紅葉縷紅草)
Quamoclit : ルコウソウ属
pennata : 羽状の
Quamoclit(クアモクリット)は、
ギリシャ語の「kyamos(豆)
+ clitos(低い)」が語源。
豆の植物のようにつる性で伸び、
背が低いことから。

・熱帯アメリカ原産。つる草。
江戸時代に渡来。
・夏に、真っ赤な星形または5角形の
5弁花が咲く。
白や橙色の種類もあるらしい。
・糸のように細い葉で、赤い花を
咲かせるところからの命名。 (縷=糸のように細長いもの)
この色は「緋紅(ひこう)色」という。
・「留紅草」とも書く。

・「縷紅草(るこうそう)」
葉は線状で、魚の骨みたいに細い。
花は星形。
「紅葉縷紅草(もみじるこうそう)」
葉は、もみじのような形。
花は5角形。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ガマ     花言葉:救護

  今日の一句:雪嶺のひとたび暮れて顕はるる       森澄雄

  (NHKラジオ深夜便から引用)

梅擬(うめもどき)

2011年10月28日 | Weblog
これは、梅擬(うめもどき)である。この梅擬は、言わずもがな晩秋から初冬にかけて真っ赤な実をつけるのである。
この梅擬(うめもどき)は、知人のお宅の庭で実ったもの、葉っぱの緑と赤い実のバランスが絶妙だったので写真に撮らせて貰ったものである。



梅擬(うめもどき)・黐の木(もちのき)科。
・学名 Ilex serrata
Ilex : モチノキ属
serrata : 鋸歯のある
Ilex は、
「holly(西洋ヒイラギ:ホーリー)」の古代ラテン名。

・葉や枝ぶりが梅に似ており、また、
実のつき方も小さな梅の実のように
見えることから「梅もどき」になった。
・晩秋から初冬にかけて赤い実をつける。
この実は発芽抑制物質を含んでおり、
小鳥のおなかを通過しないと発芽しない
しくみになっていて、小鳥を使って
種を遠くの方に運んでもらう。 (かしこい・・)

・11月1日の誕生花(梅擬)
・花言葉は「知恵」(梅擬)

  (季節の花 300から引用) 

  今日の誕生日の花:コウヤボウキ    花言葉:働き者

  今日の一句:小包を母につくらむ初しぐれ    黒田杏子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

蔓梅擬(つるうめもどき)

2011年10月28日 | Weblog
今日、11月8日は、立冬である。初めて冬の気配が現われてくる日。
立冬は、秋分と冬至の中間、昼夜の長短を基準に季節を区分する場合、この日から立春の前日までが冬となるということである。

この蔓梅擬きは、知人のお宅の垣根に絡まって実っていたものである。実は、離れたところに住んでいる小生の義弟のところでも、これと同様、蔓夢擬きを生け垣として絡ませているのである。聞くところ、山に生えていたものを採ってきて、移植したという。とすると、此の蔓梅擬きは、生け花に使われる他、この様に生け垣に使われるのが一般的なのかも知れない。垣根のように使うと言うことは、おそらく先人の知恵として誰かから授かったものかも知れない。


蔓梅擬(つるうめもどき)・錦木(にしきぎ)科。
・学名 Celastrus orbiculatus
Celastrus : ツルウメモドキ属
orbiculatus : 円形の
Celastrus(セラストラス)は
古代ギリシャ語の「Celastros」
(セイヨウキヅタ)に由来。

・山地に生える。つる性。
・秋にできる実がオレンジ色でとてもきれい。
生花にもよく使われる。
・別名 「蔓擬 (つるもどき)」。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ダイモンジソウ   花言葉:自由

  今日の一句:神の留守なり酒神(バッカス)を呼び戻す   文挟夫佐恵

  (NHKラジオ深夜便から引用)

百日草(ひゃくにちそう)

2011年10月28日 | Weblog
この百日草は、名前からして百日も長いあいだ咲いているような感じである。というのは、晩秋になっても未だ咲いているところが有るからである。種類は、色々あるようだが余り変わり映えしない花のようだ。この花も、鳳仙花と同様に、いつ頃咲いてくれるのかよく判らないのである。
今日の誕生日の花シラタマホシクサは、何処のでもある花ではないそうである。この花は、愛知県、静岡県、三重県の湿地に自生しているという話である。(NHKが何で、この様な限定的な花をとりあげたのか、その真意の程が判らない。)

百日草(ひゃくにちそう)・菊(きく)科。
・学名 Zinnia elegans
Zinnia : ヒャクニチソウ属
elegans : 優美な、風雅な、上品な
Zinnia(ジニア)は、18世紀のドイツの植物学者、
「Zinn さん」の名前にちなむ。

・メキシコ高原原産。
メキシコでは16世紀以前から栽培されていた。
日本には1862年頃渡来。
・強い日照と高温多湿を好む。花もちがよい。
・初夏から晩秋まで長い間咲くのでこの名前になった。
色は白、赤、黄、紫などいろいろ。
花の形も微妙に異なる。きれいな八重咲き。
・別名「ジニア」 学名から。
「浦島草(うらしまそう)」
花の寿命が長いことから。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:シラタマホシクサ    花言葉:純粋な心

  今日の一句:冬に入る己れ励ます割烹着     鈴木真砂女

  (NHKラジオ深夜便から引用)

ピラカンサス

2011年10月28日 | Weblog
散歩の道すがら、道端で真っ赤な燃えるような実がみのったピラカンサスの巨木に遭遇した。ピラカンサスは、普通、盆栽仕立てのものもあるが、この様に立派な樹木に成長したピラカンサスを見たのは初めてである。


ピラカンサス・薔薇(ばら)科。
・学名 Pyracantha angustifolia(橘擬)
Pyracantha coccinea (常盤山櫨子)
Pyracantha : トキワサンザシ属
angustifolia : 幅の狭い葉をもつ
coccinea : 紅色の、緋紅色の
Pyracantha(ピラカンサ)は、ギリシャ語の
「pyro(炎)+ acantha(刺)」が語源。
火のような真っ赤な実をつけ、枝にはいっぱいとげがあるところから。
これに「ス」がついて「ピラカンサス」。

・開花時期は、 5/10頃~ 5/ 末頃。
・花は白。花よりやはり、秋になる実が目立つ。
・中国名は「火棘(かきょく)」。
・別名 「橘擬」(たちばなもどき)→オレンジ色の実。 中国南西部原産。
「常盤山櫨子」(ときわさんざし)→赤い実。 ヨーロッパ東南部原産。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ノコンギク   花言葉:指導

  今日の一句:足元に日のおちかヽる野菊かな    一茶

  (NHKラジオ深夜便から引用)

浜菊(はまぎく)

2011年10月27日 | Weblog
この浜菊は、お隣のお宅の庭に咲いていたもの。ところが、その浜菊が、写真を撮った翌日、お庭の雑草を刈り取るとき、雑草と一緒に刈り取ってしまった。残念というか、この写真が名残の浜菊になってしまったのである。
この浜菊に似た花は、マーガレットなどがあるが、同じような除虫菊には、最近、お目に掛かったことがない。


浜菊(はまぎく)・菊(きく)科。
・学名 Chrysanthemum nipponicum
Chrysanthemum : キク属
nipponicum : 日本の本州の
Chrysanthemum(クリサンセマム)は、
ギリシャ語の
「chrysos(黄金色)+ anthemon(花)」が語源。

・開花時期は、10/10頃~11/25頃。
・日本原産。
・主に太平洋側の海岸沿いに生える。
・葉っぱが段々になっているのが特徴。
その先端にマーガレットに似た白花を
咲かせる。野生の菊の中では大きい方。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:マリーゴールド   花言葉:友情、生きる

  今日の一句:賑はひに雨の加はり一の酉     木内彰志

  (NHKラジオ深夜便から引用)

撫子(なでしこ)

2011年10月26日 | Weblog
この撫子は、秋の七草の一つである。これまで、秋の七草の幾つかを此のプログに紹介してきたが、この撫子については、紹介するのを忘れていたような気がする。そこで遅ればせながら、知人のところに咲いていた鉢植えの撫子を此処で紹介したいと思う。この写真の撫子は、多分に園芸品種だと思うが、遅咲きの種類のようである。
この撫子は、万葉詩人に良く詠われている。それは、花そのものは勿論、いろんな譬えにも用いられている。何故斯くも引用されているのか不勉強で良くわからない。何れにしても、詩に詠まれるような貴重な花のようである。



撫子(なでしこ)・撫子(なでしこ)科。
・学名 Dianthus superbus var. longicalycinus
(河原撫子)
Dianthus : ナデシコ属
superbus : 気高い、堂々とした
Dianthus(ダイアンサス)は、ギリシャ語の
「Dios(ギリシャ神話の神、ジュピター)
+ anthos(花)」が語源で、
”ジュピターの花”の意味。

・6月頃から8月頃にかけて開花。
・ピンク色の可憐な花。
縁がこまかく切れ込んでいる。
我が子を撫(な)でるようにかわいい花で
あるところからこの名前に。

・早咲きと遅咲きがある。
・よく見られるのは
「河原撫子(かわらなでしこ)」。
河原に生えるとも限らないがなぜかこの名前。
野、山、高原どこででも見かける。
どちらかというと日当たりのよい草原・・。

・この撫子を代表とするダイアンサスの花には
英名で「ピンク pink」の名前があり、
「輝く目」の意味がある。
ピンクという色の語源はこの花にあるらしい。

・中国から平安時代に渡来した、
唐撫子(からなでしこ:石竹)に対して、
在来種を大和撫子(やまとなでしこ)と呼ぶ。
日本女性の美称によく使われる。

・秋の七草のひとつ。
・4月25日の誕生花(美女撫子)
8月11日の誕生花(河原撫子)
・花言葉は「長く続く愛情」(美女撫子)
「貞節」(河原撫子)

・「野辺(のへ)見れば 撫子の花 咲きにけり
わが待つ秋は 近づくらしも」 万葉集 作者不詳

「秋さらば 見つつ偲(しの)へと
妹(いも)が植えし 屋戸の撫子
咲きにけるかも」 万葉集 作者不詳

「わが屋戸に まきし撫子 いつしかも
花に咲きなむ なそへつつ見む」 万葉集 大伴家持

「久方の 雨は降りしく 撫子が
いや初花に 恋しきわが背」 万葉集 大伴家持

「うら恋し わが背の君は 撫子が
花にもがもな 朝な朝(さ)な見む」 万葉集 大伴池主

「草の花は、なでしこ。
唐のはさらなり、大和のもいとめでたし」 枕草子 清少納言(せいしょうなごん)

「ゆかしくば 行きても見ませ 雪島の
巌に生ふる 撫子の花」 金槐和歌集 源実朝

「御地蔵や 花なでしこの 真中に」 小林一茶

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:イヌタデ、赤のまんま   花言葉:あなたのために役立ちたい

  今日の一句:我が心やさしくなりぬ赤のまま   山口青邨

  (NHKラジオ深夜便から引用)

山茶花(さざんか)

2011年10月26日 | Weblog
この山茶花は、我が家の前を流れている柳瀬川の河岸に咲いていた花である。いま、一斉に咲き誇っていて、丁度見頃といったところ。此の山茶花は、奇特な方がいつも樹木を美しく剪定してくれるお陰で、斯様に見事な花を咲かせるのである。この山茶花の花は、感謝の意を込めて此処に紹介するものである。



山茶花(さざんか)・椿(つばき)科。
・学名 Camellia sasanqua
Camellia : ツバキ(カメリア)属
sasanqua : サザンカ(日本名)
Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの
宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。

・開花時期は、10/10頃~翌2/10頃。
・花の少ない晩秋から初冬にかけて咲き出す。
長い間咲き、正月を過ぎても楽しめる。
・椿(つばき)の漢名(中国名)「山茶花」が、
いつの頃からかこのサザンカの名前として
間違って定着した。
読みは「山茶花(さんさか)」
→「茶山花(ささんか)」
→「さざんか」というぐあいに変化したらしい。
上記から、「山茶花」の漢字名も本当は誤用。
(どこかで椿とサザンカが混同されたのでしょう。
こういうのって、一度定着したら軌道修正は
ほとんど不可能ですね。みんな、その間違ってる方
を本物と思ってしまうから)

・日本が原産地。江戸時代に長崎の出島の
オランダ商館に来ていた医師ツンベルクさんが
ヨーロッパに持ち帰り、西欧で広まった。
学名も英名もサザンカ(Sasanqua)。

・花はとてもよい香り。
・花びらは1枚ずつ散る(「薮椿」は花ごと散る)。
開花時期は、薮椿は春になってから、
山茶花は秋から冬咲き、と異なる。
また、寒椿とは、葉っぱも花も開花時期もほぼ同じで
なかなか見分けがつかないが、背丈でおおよそ区別できる。 → 寒椿
(ただ、寒椿の中でも背の高い「獅子頭」などとはなかなか区別しにくいです)

・11月3日、12月4日の誕生花(山茶花)
・花言葉は「困難に打ち勝つ、ひたむきさ」(山茶花)

・「山茶花を 雀のこぼす 日和かな」 正岡子規

「山茶花の 花や葉の上に 散り映えり」高浜虚子

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:キク    花言葉:私は愛する

  今日の一句:白菊の雲の如くにゆたかなり   橋本鶏二

  (NHKラジオ深夜便から引用)

茜色の秋桜(コスモス)

2011年10月26日 | Weblog
近所に沢山の秋桜は咲いているが、このような茜色をした花を見るのは初めてである。茜色と言えば、人間が古いから、すぐ昔の詩が思い出されるのである「あかねさす紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る  大海人皇子(天武天皇)」という詩である。コスモスと詩は、全然関係ないけれど、この茜色が大変珍しかったので、うれしさの余り、つい余計なことを陳べた次第である。


秋桜(コスモス)・菊(きく)科。
・学名 Cosmos bipinnatus
Cosmos : コスモス属
bipinnatus : 2つの羽状の
Cosmos は、ギリシャ語で「飾り」の意味。

・開花時期は、 7/25頃~12/10頃。
・原産地メキシコ。
メキシコから、1876年頃にイタリアの
芸術家が日本に持ち込んだのが最初、との説がある。
・秋の代表花だが、早いものは夏のあいだから
咲き始めている。
早咲き遅咲きあり。

・外来品種だが、日本の風景に合っている
・「秋桜」の字は、主に秋に咲き、花弁の形が
桜に似ているところからの和名。
・”コスモス(cosmos)”の語源は、ギリシャ語の
「秩序」「飾り」「美しい」という意味の
「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来する。
このことから、星がきれいにそろう宇宙のことを、cosmosと呼び、
また、花びらが整然と並ぶこの花も cosmosと呼ぶようになった。

・台風などで倒されても茎の途中から根を出し、
また立ち上がって花をつけるというほど強い。
(弱々しい見た目とはだいぶ違うようです)
・葉は線のように細い。
・7月16日、8月14日、10月5日の誕生花
・花言葉「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」

・東京周辺の見どころ
<小岩菖蒲園>
江戸川の河川敷にある公園。
花菖蒲や菜の花、ポピーなども咲く。
コスモスもいっぱい。
江戸川区北小岩。
最寄駅 → 京成線江戸川駅
<昭和記念公園>
立川(たちかわ)の大規模公園。
花見頃9月中旬~10月上旬。
立川市緑町。
最寄駅 → JR青梅線西立川駅

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:アマゾンリリー    花言葉:気品、清らかな心

  今日の一句:硝子戸のすべる速さや冬隣    仁平勝

  (NHKラジオ深夜便から引用)

郭公薊(かっこうあざみ)

2011年10月24日 | Weblog
いつもの散歩の道すがら、その途中の或るお宅で紫色の菊のような珍しい花に出合った。菊の花のようでもあり、そうで無いようでもあって、少し気になる花であった。花の名前は、そのお宅の人に聞いても判らないという。名前が判らないとなると、余計に気になるものである。八方手を尽くして、いろいろ調べてみた結果、郭公薊(かっこうあざみ)ではないかということになった。
これは、その郭公薊の花である。

郭公薊(かっこうあざみ)・菊科
・学名 Ageratum : カッコウアザミ属
Ageratum(アゲラタム)は、
ギリシャ語の「ageratos(不老)」が語源。
(花期が長いことから)

・夏、もじゃもじゃ状の花が咲く。
紫色、白など。秋まで咲くことも。
・原産地は中アメリカ地方。
・いろんな園芸品種がある。
・「アゲラータム」「アゲラーツム」とも呼ぶ

・別名 「郭公薊(かっこうあざみ)」
葉っぱが郭公に、花が薊に似ているところから。
・7月7日の誕生花。
・花言葉は「楽しい日々」

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:オケラ   花言葉:親しみやすい

  今日の一句:伸びてきし落穂拾ひの影法師    軽部烏頭子

  (NHKラジオ深夜便から引用)