MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

エンジェル・トランペット

2009年09月30日 | Weblog
この木立朝鮮朝顔は、一体、年に何回咲いたんだろう。
多分、二ヶ月くらい前にも、一度アップしたことがあった筈だ。

木立朝鮮朝顔 ・茄子(なす)科。
・学名 Datura suaveolens
Datura : チョウセンアサガオ属
suaveolens : 芳香のある
Datura(ダチュラ)は、この植物のヒンズー名「dhatura」から変化した名前。
Brugmansia(キダチチョウセンアサガオ属)として分類されることもある。
・開花時期は、 6/ 5頃~11/ 末頃。
・中南米、インド地方原産。
・草ではなく「木」です。
・夏から秋まで、芳香のあるラッパ形の大きい花を下向きに咲かせる。
夜に香るそうです。でも毒があるそうなので口にはしない方がよいようです。

・別名では
「エンジェル・トランペット」、
「エンジェルス・トランペット」、
「エンゼル・トランペット」、
「エンゼルス・トランペット」、



黄花コスモス

2009年09月29日 | Weblog
この黄花コスモスも、長いこと楽しませて呉れたが、まもなく見納めになりそうだ。

黄花コスモス ・菊(きく)科。
・学名 Cosmos sulphureus
Cosmos : コスモス属
sulphureus : 硫黄色の、黄色の
Cosmos は、ギリシャ語で「飾り」の意味。

・メキシコ原産。
・6~10月頃開花。
・コスモスの仲間で、花色が黄色かオレンジ色なので この名前になった。
・葉っぱはコスモスより太くギザギザ。 (コスモスの葉は線状)

・似ている花へのリンク  金鶏菊(きんけいぎく)




蜜柑(みかん)

2009年09月28日 | Weblog
知人宅のお庭で蜜柑がたわわに実っていた。

蜜柑・蜜柑(みかん)科。
・学名 Citrus unshiu(温州蜜柑)
Citrus : ミカン属(シトラス)
unshiu : ウンシュウ(温州)
Citrus は、レモンの木に対する古い呼び名。 これが属名になった。

・もっともポピュラーな「みかん」です。
・中国から渡来した柑橘類から日本で偶発的に作られたつくられた品種。
・鹿児島県原産で、全国で栽培されている。

・ふつう、種子(タネ)はない。
・初夏に白い5弁花が咲く。
・葉は光沢あり。
・みかんの皮を干したものを「陳皮(ちんぴ)」と呼ぶ。

・別名 「温州蜜柑(うんしゅうみかん)」
誕生地は鹿児島県だが、市場に出回る名前として、中国江南地方の、柑橘類名産地の 「温州(うんしゅう)」の名がつけられ、そこから「温州みかん」の名で呼ばれる。
・愛媛県の県花(蜜柑)→ えひめみかん

・「橘(たちばな=みかん)は 実さへ花さへ
その葉さへ 枝(え)に霜降れど
いや常葉(とこは)の樹」
(万葉集 聖武(しょうむ)天皇)



宮城野はぎ

2009年09月27日 | Weblog
散歩の道すがら、秋の七草の一つ宮城野萩は、彼方此方で見掛けるようになった。



宮城野はぎ・豆(まめ)科。
・学名 Lespedeza thunbergii(宮城の萩) Lespedeza bicolor var. japonica (山萩) Lespedeza : ハギ属 thunbergii : スウェーデンの植物学者「ツンベルク」さんの bicolor : 二色のjaponica : 日本の Lespedeza(レスペデーザ)は18世紀後半の、アメリカのフロリダ州知事のスペイン人「Cespedes さん」の名前にちなむ。 誤植のため Cespedes が Lespedez になった。

・開花時期は、 6/ 5頃~10/ 末頃。
・秋の七草のひとつ。
・日本各地の山野でごくふつうに見られ、萩といえば山萩(やまはぎ)を指す。
東京近辺で見られるものは「宮城の萩(みやぎのはぎ)」と「山萩」がほとんど。
ここでは「萩」ページとして1つにしました。
・「萩」の字は”秋”の”草(草かんむり)”なのでまさに秋の花だが、早いものは夏前から咲き出している。 (でもやはり秋の9月頃が見頃ですね)

・花は豆のような蝶形花。
・枝や葉は家畜の飼料や屋根ふきの材料に、葉を落とした枝を束ねて箒(ほうき)に、
根を煎じて、めまいやのぼせの薬にするなど、人々の生活にも溶け込んでいた。

・地上部は一部を残して枯死するため、毎年新しい芽を出すことから「はえぎ(生え芽)」となり、
しだいに「はぎ」に変化した。
・秋の十五夜(満月の夜)に、「薄(すすき)」「おだんご」と一緒に縁側などに置いて、お供えする習慣がある。

・あんこのおもちに「ぼたもち」と「おはぎ」があるが、じつは同じものです。
◆春のお彼岸 に供えるのは、春を代表する花の
「牡丹(ぼたん)」にちなんで
「牡丹餅」→「ぼたんもち」→「ぼたもち」と呼ばれ、
◆秋のお彼岸 に供えるのは、秋を代表する花の「萩」にちなんで 「萩餅」→「御萩餅」→「御萩(おはぎ)」と呼ばれるようになった。

それぞれには小豆(あずき)のあんこが入っている。
(萩の花をあずきの粒々で表現したとのこと)。
あずきの粒は夏にできて、秋の「おはぎ」の頃にはまだ柔らかいために「おはぎ」は”つぶあん”にし、冬を越え春になった「ぼたもち」のときには、固くなった粒のままでは使えないので粒をつぶして”こしあん”にする、という習慣から、”つぶあん”と”こしあん”の区別ができたらしい。

・別名 「庭見草」(にわみぐさ) 「野守草」(のもりぐさ) 「初見草」(はつみぐさ)
・9月18日の誕生花(萩)
・花言葉は「柔軟な精神」(萩)
・宮城県の県花(宮城の萩)

・「秋風は 涼しくなりぬ 馬並(な)めて
いざ野に行かな 萩の花見に」 万葉集

「人皆は 萩を秋といふ よし我は
尾花が末(うれ)を 秋とは言はむ」 万葉集

「わが岳(おか)に さを鹿来鳴く 初萩の
花妻問ひに 来鳴くさを鹿」 万葉集

「高円(たかまど)の 野べの秋萩 いたづらに
咲きか散るらむ 見る人なしに」 万葉集

「高円(たかまど)の 野べの秋萩 この頃の
暁(あかつき)露(つゆ)に
咲きにけるかも」 大伴家持 万葉集

「宮人の 袖つけ衣 秋萩に
匂ひよろしき 高円(たかまど)の宮」
大伴家持 万葉集

「指進(さしずみ)の 栗栖(くるす)の小野の
萩の花 花散らむ時にし 行きて手向けむ」
万葉集

「かくのみに ありけるものを 萩の花
咲きてありやと 問いし君はも」
余明軍 万葉集

「一家(ひとつや)に 遊女も寝たり 萩と月」
松尾芭蕉

「白露を こぼさぬ萩の うねりかな」
松尾芭蕉

「行き行きて たふれ伏すとも 萩の原」
河合曽良(かわいそら)

「わけている 庭しもやがて 野辺なれば
萩の盛りを わがものに見る」
西行法師(さいぎょうほうし)

「萩の風 何か急(せ)かるゝ 何ならむ」
水原秋櫻子(みずはらしゅうおうし)



サルビア・グアラニチカラ

2009年09月26日 | Weblog
これまでサルビアというと、長いこと赤い色ばかりだと思っていた。
それは、赤いサルビアが秋が深まっても何時までも咲いていたからである。
このサルビア・グアラニチカも、サルビアの一種である。

サルビア・グアラニチカサルビア ・紫蘇(しそ)科。
・学名 Salvia splendens(赤い方の花)
Salvia guaranitica(グアラニチカ)
Salvia : サルビア属
splendens : 立派な、きらめいた
Salvia(サルビア)は、ラテン語の「salvare(治療)」「salveo(健康)」が語源とされる。 この種の植物は薬用になるものが多いことから。

・6月頃から11月頃まで開花。
ずいぶん長い間咲き続ける。
(花が落ちたあとも、同じ色の[がく]の部分が残るので、長く咲いているように見える)
・花の中のほうには蜜があり甘い。
・赤い花の別名
「緋衣草」(ひごろもそう)。
「スプレンデンス」 → 学名から
・青い「サルビア・グアラニチカ」の花は「ガオーッ」ってほえてるような形♪
・セージ、アメジストセージも、サルビアの一種です。
・8月31日、10月4日の誕生花(サルビア)



水引(みずひき)

2009年09月25日 | Weblog
散歩の道すがら、道端の藪の中に水引が生えていた。

水引 ・蓼(たで)科。
・学名 Polygonum filiforme
Polygonum : タデ属
filiforme : 糸状の
Polygonum(ポリゴナム)は、ギリシャ語の「polys(多い)+ gonu(節)」が語源。
茎の節がふくらんで関節のように見えることに由来する。

・開花時期は、 8/ 5頃~10/10頃。
・上から見ると赤く見え、下から見ると白く見える花を、紅白の水引に見立てた。
・日陰に生える。
・葉っぱはときおり変わった斑入り(ふいり)のものがある。→ 斑入りの葉っぱ
・「水引草(みずひきそう)」ともいう。





ガザニア(gazania)

2009年09月24日 | Weblog
知人宅で勲章に似た珍しい花が咲いていた。調べてみると、ガザニアと言う花だと言うことである。

ガザニア・菊(きく)科。
・学名 Gazania : ガザニア属
Gazania の名は、アリストテレスなどの書物を
ラテン語に翻訳したギリシャ人「ガザさん」の
名前に由来。

・春から秋まで長い間、
オレンジ色、黄色などの花が咲きます。
・南アフリカ原産。明治末期に渡来。
・ガーベラに少し似てます。
・晴れた日の日中にのみ花開く。
・別名 「勲章菊(くんしょうぎく)」
花の色や形が勲章に似ている。



我が家のコスモス

2009年09月23日 | Weblog
我が家のコスモスは、連作のためか余り美しくなくなって仕舞った。
しかし、このコスモスには、多くの思い出がある。
かって長野県安曇野の「いわさきちひろ美術館」を見学したことがあった。
そのとき、近くの畑に咲いていたコスモスの種を戴いいて来たものである。

コスモス・開花時期は、 7/25頃~12/10頃。
・原産地メキシコ。外来品種だが、日本の風景に自然にとけこんでいる。
・秋の代表花ですが、早いものは夏のあいだから咲き始めている。早咲き遅咲きあり。

・メキシコからは、1876年頃にイタリアの
芸術家が日本に持ち込んだのが最初、との説がある。また、渡来当時は、「あきざくら」と呼ばれていた。
・「秋桜」の字は、主に秋に咲き、花弁の形が桜に似ているところからの和名。
・”コスモス(cosmos)”の語源は、ギリシャ語の
「秩序」「飾り」「美しい」という意味の「Kosmos, Cosmos」の言葉に由来する。
このことから、星がきれいにそろう宇宙のことを、cosmosと呼び、
また、花びらが整然と並ぶこの花もcosmosと呼ぶようになった。

・台風などで倒されても茎の途中から根を出し、また立ち上がって花をつけるというほど強い。
(弱々しい見た目とはだいぶ違うようです)
・葉は線のように細い。
・7月16日、8月14日、10月5日の誕生花
・花言葉「乙女のまごころ、愛情、たおやかさ」




知人宅の曼珠沙華

2009年09月22日 | Weblog
かって彼岸花は、縁起の良くない花として敬遠されてきた。
最近は、観賞のため庭に植えている人も多くなったようだ。
これは、知人宅の庭に植えていた彼岸花である。

彼岸花・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Lycoris radiata
Lycoris : ヒガンバナ属
radiata : 放射状の舌状花をもつ
Lycoris(リコリス)は、ギリシャ神話の海の女神「Lycoris」の名前から採ったもの。
花がとても美しいことから。

・開花時期は、 9/15頃~ 9/ 末頃。
・原産地中国。
・ちょうど秋のお彼岸の頃に咲く。

★お彼岸の時期
春のお彼岸 = 春分の日の前後の7日間
= 3/17頃~3/23頃
(彼岸の入り~彼岸の明け)
秋のお彼岸 = 秋分の日の前後の7日間
= 9/20頃~9/26頃
(彼岸の入り~彼岸の明け)
★彼岸と此岸(しがん)
彼岸 = 浄土(向こう岸。仏様の理想郷)
此岸 = 現世(こちら側の世の中。
迷いが満ちた世界)

・ちょっと涼しくなってきた9月頃、
突然茎が伸びてきて鮮やかな色の花を咲かせ、数日で花が終わって茎だけになる。
花が白い種類もある。(白花曼珠沙華(しろばなまんじゅしゃげ))。

・花のあとで葉が伸びてくるが、冬と春を越して夏近くなると全く消えてしまう(不思議♪)。
花と葉を同時に見ることはできない。
葉のあるときには花はなく、花のときには葉がない。 このことから韓国では「サンチョ(相思華)」と呼ぶ。
「花は葉を思い、葉は花を思う」という意味から。

・根のところにはリコリンという毒があるが、この毒は水で何回もさらせばとれるので
昔の人はこの根の部分からデンプンをとって飢饉の際の食料とした。
・田んぼのあぜ道や土手に多くみかけるが、
これはノネズミがあぜ道や土手に穴を開けるのを、
彼岸花の毒性のある球根を植えることで防ぐ、という説と、彼岸花の根茎は強いため、田んぼのあぜ部分に植えてあぜの作りを強くするため、などの説がある。

・別名 「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)。
”天上の花”という意味。
おめでたい事が起こる兆しに、赤い花が天からふってくるという仏教の経典による。

・「路(みち)の辺(へ)の 壱師(いちし)の花の
灼(いちしろ)く
人皆知りぬ わが恋ふる妻」
万葉集 柿本人麿(かきのもとひとまろ)
(壱師の花=彼岸花、といわれる)

・東京周辺の見どころ
<巾着田(きんちゃくだ)>
埼玉県飯能(はんのう)の近くにある、
高麗川(こまがわ)沿いの水田。
日本一の規模の彼岸花群生地として
知られる。
まさに一面の彼岸花。圧巻です。
花見頃9月下旬。
埼玉県日高市高麗本郷。
最寄駅 → 西武池袋線高麗駅



藪蘭(やぶらん)

2009年09月21日 | Weblog
昨日のNHK深夜便で誕生日の花が、藪蘭であった。
散歩の途中、しょっちゅう見掛ける花なのに此まで見落としていた花だ。
早速、昨日、出掛けていって写真に収めてきたのが此の藪蘭である。

薮蘭 ・百合(ゆり)科。
・学名 Liriope platyphylla
Liriope : ヤブラン属
platyphylla : 幅広の葉をもつ
Liriope(リリオーペ)は、ギリシャ神話の女神の名前に由来。

・開花時期は、 7/25頃~10/ 末頃。
・日陰に生える。日本庭園の木々の根元などにアクセントとして植えられることが多い。
・葉が斑入り(ふいり)のものもある。
・実は黒い丸形。
・別名 「山菅」(やますげ)。
ちなみに、
万葉集に「山菅」として歌われたのは竜の髭(りゅうのひげ)のこと。
万葉集では薮蘭は登場しないようです。