MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

ルピナス

2012年02月28日 | Weblog
このルピナスは、散歩の途中、とあるところで今年初めて見かけた花である。このルピナスは、昔からあったかもしれないが、小生の記憶では、二年ほど前に初めて知った花である。「食用、石鹸、薬草、牧草と幅広く使われてきた。」のだそうだが、そのことを知っている人が果たして幾人いるだろうか。これを聞いて、正直なところ驚いているところである。

ルピナス・豆(まめ)科。
・名 Lupinus : ハウチワマメ属
Lupinus(ルピナス)は、ラテン語の
「lupus(オオカミ)」が語源。
どんな土地にも育つたくましさからつけられた。

・たくさん種類がある。
・葉っぱは9~13枚。一律ではないようだ。
・ピンク、紫色などの色の小花をいっぱいつける。
・古代エジプト時代から栽培されている古参植物。
食用、石鹸、薬草、牧草と幅広く使われてきた。

・別名 「昇藤(のぼりふじ)」
藤に似た花が逆さに立って咲く
ところから。
・4月30日の誕生花(ルピナス)
・花言葉は「多くの仲間」(ルピナス)

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:ムラサキケマン   花言葉:あなたの助けになる

  今日の一句:芽ぶかんとするしづけさの枝のさき    長谷川素逝

  (NHKラジオ深夜便から引用)

ノースポール

2012年02月28日 | Weblog
今日、3月3日は、桃の節句
上巳の節句は五節句の一つで、元々は3月上旬の巳の日だったが、後に3月3日に行われるようになった。旧暦では3月3日は桃の花が咲く季節であることから「桃の節句」とも言われる。
古来中国では、上巳の日に川で身を清め不浄を祓う習慣があった。これが平安時代に日本に取り入れられた。後に、紙で小さな人の形(形代)を作ってそれにけがれを移し、川や海に流して不浄を祓うようになった。この風習は、現在でも「流し雛」として残っている。

このノースポールと言う花は、最初、マーガレットに似ているので小型のマーガレットかと思ったのである。この花は、よく寄せ植えなどに使われるので割とポピラーな花であるが、このように沢山咲いているのにお目にかかったのは初めてである。この花は、この地区の農協に植えたあったのである。流石は農協さんだけのことはあるなと、感心したゆおな次第である。

ノースポール・菊(きく)科。
・学名 Chrysanthemum paludosum
Chrysanthemum : キク属
paludosum : 沼の、沼地生の
(他に、Leucanthemum paludosum cv. North Pole
との説もある。(レウカンセマム属))
Chrysanthemum(クリサンセマム)は ギリシャ語の
「chrysos(黄金色)+ anthemon(花)」が語源。

・開花時期は、12/20頃~翌6/15頃。
・原産地はアフリカ北部アルジェリアあたり。
日本には1960年代頃に伝えられた、新しい花。
地中海沿岸に広く分布している。
・花つきがよく、株全体をおおうほどに白く
咲くところから「北極」のイメージが連想され、
そこから「ノースポール(北極)」の名になった。

・マーガレットよりちょっと小型。
・道端の花壇によく植えられる。
・別名「クリサンセマム・ノースポール」
「クリサンセマム・パルドーサム」
 
  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:モモ    花言葉:気立ての良さ

  今日の一句:野に出れば人みなやさし桃の花    高野素十

  (NHKラジオ深夜便から引用)

福寿草(ふくじゅそう)

2012年02月27日 | Weblog
福寿草は、2月11日、すでに此のプログで紹介したことがあった。散歩の途中、再び立派に咲き誇っている福寿草に出会ったのである。そこで、早速、デジカメに収めてきたたのが此の福寿草である。この福寿草は、多分、今年最後、見納めになるのでは無いかと思われる。福寿草は、お正月らしい花の一つ、今年は何故か咲くのが遅かったようである。それだけに、余計、名残惜しい感じがするのである。

福寿草(ふくじゅそう)・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名 Adonis amurensis
Adonis : フクジュソウ属
amurensis : アムール川流域の
(黒竜河:中国北東部)
Adonis(アドニス)は、
ギリシャ神話に登場する、イノシシの牙に
突かれて死んだ青年の名前に由来。
傷から出た血のように赤い花にたとえた。
(欧州産の本属のものは、
黄色い花ではなく赤い花らしい)。

・開花時期は、 2/ 1頃~ 3/15頃。
・お正月に花屋さんで売られているものは
ハウス栽培されたもの。花芽は晩秋にできる
ので、その後約1ヶ月寒さにあわせて室内に
とりこんでおくとお正月頃に咲く。
ふつうは咲き出すのは2月から。
・黄色の、みごとな色の花。

・光や温度に非常に敏感で、昼間でも日が
さえぎられると1~2分で花がしぼみ、
再び日があたるといつの間にか花が開く。
寒い時期に咲くので、
花びらを開閉することで花の中の温度を
下げないようにしているらしい。

・福寿草の花と南天の実とセットで
「難を転じて福となす」という縁起物の
飾り付けがされることがある。
名前も、めでたい「福寿(幸福と長寿)」の
草の意。
・根と茎は有毒。食べないように。
・花が終わる頃、人参(にんじん)の葉の
ような、こまかい葉が出てきて一面に広がる。

・たくさんの別名をもつ。
「元日草」(がんじつそう)や
「朔日草」(ついたちそう)など・・・。
旧暦の正月(2月)頃咲き出すことから、
新年を祝う花として、いろんなおめでたい
良い名前がつけられたものと思われる。

・「朝日さす 老師が家や 福寿草」 与謝蕪村

「日のあたる 窓の硝子や 福寿草」 永井荷風

「水入りの 水をやりけり 福寿草」 正岡子規

  (季節の花300から引用)

  今日の誕生日の花:タチツボスミレ   花言葉:つつましい幸福

  今日の一句:老いてこそなほなつかしや雛飾る    及川貞

  (NHKラジオ深夜便から引用)

ラナンキュラス

2012年02月27日 | Weblog
この花は、舌を噛みそうな名前のラナンキュラスという花である。これは、知人のところの庭に咲いていた花である。この花は、ご覧の通り鉢植えではなく、地面に直接植えていたもの。寒い寒いと言いながら、このように冬から春にかけて花が咲くと言うことは、地面の中は確実に春が訪れている証拠に他ならない。この花のネーミングのカエルがたくさんいるようなところに咲くからだとは、美しい花に似つかわしくない可哀想な感じがしないでもない。いずれにしても、可憐で綺麗な花である。

ラナンキュラス ・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名 Ranunculus asiaticus
Ranunculus : キンポウゲ属
asiaticus : アジアの
Ranunculus(ラナンキュラス)は、
ラテン語の「rana(蛙)」が語源。
カエルがたくさんいるようなところに生えることから。

・西アジア、トルコ地方原産。
・冬から春にかけて開花。花びらが
幾重にも重なっているのがおもしろい。
いろんな色の花がある。色の宝庫♪

・別名 「花金鳳花(はなきんぽうげ)」
”色彩の華やかな金鳳花”から。
・1月31日の誕生花。
・花言葉は「あなたは魅力に満ちている」

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ハハコグサ    花言葉:いつも思う優しい人

  今日の一句:我ら知らぬ母の青春母子草    寺井谷子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

椿(つばき)

2012年02月27日 | Weblog
いま我が家の周辺は、一面、真っ白な銀世界。天気予報もさることながら、此の時期、「関東南岸を低気圧が通過するときは雪が降る」という、まさにセオリー通りの展開である。これも、例年、春を迎える大事な儀式なのかもしれない。
この椿の写真は、知人のお宅の庭に咲いた花である。藪椿でもなく、かといって詫助(わびすけ)でもない、でも、お茶の先生の宅に相応しい銘木に違いない。その椿が、いま咲き始めてところである。


椿(つばき)・椿(つばき)科。
・学名 Camellia japonica(薮椿)
Camellia japonica var. decumbens(雪椿)
Camellia vernalis(春山茶花)
Camellia : ツバキ(カメリア)属
japonica : 日本の
decumbens : 伏した
vernalis : 春の
Camellia は、17世紀のチェコスロバキアの
宣教師「Kamell カメル」さんの名にちなむ。
椿はカメルさんが18世紀に東洋からヨーロッパに
もたらしたことで広まった。
英名でも「カメリア」と呼ぶ。

・開花時期は、 1/20頃~ 5/10頃(薮椿)。
・日本特産(薮椿)。
・一般に「椿」といったらこの薮椿を指すようだ。
一重や八重がある。園芸品種多数。
佗助(わびすけ)などいろいろ種類がある。
・「古事記」では”都婆岐(つばき)”、
「日本書記」には”海石榴(つばき)”の字で表現されている。
(現在の奈良県桜井市金屋に、昔(奈良時代等)
「海石榴市(つばいち)」という市場があり
交通の要所ということもあり賑わった)。
”椿”の字は「万葉集」で初めて登場する。

・「つばき」の読み方の由来には諸説あり。
1.”光沢がある”意の古語
「艶葉木(つやはき)」から。
(葉は濃い緑色で光沢でピカピカ)。
2.葉に厚みがある意味の「厚葉木」から。
3.強い葉っぱの木の意味の「強葉木」から。
4.落ちた花が、刀の鍔(つば)に似ており、
「鍔木(つばき)」の名から。
5.朝鮮名の「冬柏(つくばく)」の名から。

・現在はふつう「椿」の字で知られるが、この
「椿」の字は日本で作られた字(春に花咲く)で
中国では「椿」は、栴檀(せんだん)科の
高木である「ちゃんちん」という木のことを指し
漢名では日本の「椿」は「山茶花」と記す。
(日本では「山茶花」は”さざんか”で定着済。
昔からの取り違え)
・椿の花が落下する瞬間を見たことがある。
直径10cmぐらいの一花全体が、
ドサッと一気に落ちる。
・古代の日本人は、冬も緑色の椿の葉に
霊力を感じたらしい。

・「春山茶花(はるさざんか)」は、
名前は「山茶花」だが、姿形は「椿」に近い。
花の開花時期も春先まで、と長い。
しましま模様の「鎌倉絞り(かまくらしぼり)」
という品種がよく知られるらしい。

・幹は建材に利用され、陶器や漆器などの工芸品のデザインにも用いられる。
種子から採れる「椿油(つばきあぶら)」は、頭髪用などに利用される。
また、椿の灰は紫染めの媒染に使われる。
・伊豆大島の椿は昔から有名で、ここは太平洋上で気温が高いため1月中旬から見頃(椿祭り)。

・1月12日、2月14日、12月10日の誕生花(椿)
・花言葉は「贅沢、おしゃれ、至上の愛らしさ、謙遜の美徳」(椿)
・薮椿の別名 「山椿」(やまつばき)。
・新潟県の県の木(雪椿)

・「あしひきの 山つばき咲く
八峯(やつを)越え 鹿(しし)待つ君のいはひ妻かも」 万葉集

「ちはやぶる 伊豆のお山の 玉椿
八百万代も 色はかはらじ」 金槐和歌集 源実朝

「落(おち)ざまに 水こぼしけり 花椿」 松尾芭蕉

「赤い椿 白い椿と 落ちにけり」 河東碧梧桐(かわひがしへきごとう)

「昼の井戸 髪を洗ふと 葉椿の
かげのかまどに 赤き火を焚く(たく)」 若山牧水(わかやまぼくすい)

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:スギ   花言葉:雄大

  今日の一句:島々に灯をともしけり春の海   正岡子規

  (NHKラジオ深夜便から引用)

チューリップ

2012年02月25日 | Weblog
冬に咲く「ミラクル チュウリップ」というのがテレビで放映されていた。その数日後、散歩の途中、偶然、或るお屋敷の玄関先に此のチュウリップが咲いていたところに遭遇した。最近、花卉類も、奇をてらっているわけでも無いと思うが、珍しい物が沢山出回っているようだ。このミラクルチュウリップも、その一つかもしれない。というのは、聞くところ植える前に、冷温処理を施して開花時期を調整するのだそうだ。楽天でも、最近、ミラクルチュウリップを「冬に咲かせた後、春にもう一度」と、盛んに宣伝販売しているのである。


チューリップ・百合(ゆり)科。
・学名 Tulipa : アマナ(チューリップ)属
Tulipa(チューリッパ)は、
ペルシャの古語の「tulipan(頭巾)」
が語源といわれている。花が頭巾にやや似ている。

・開花時期は、 3/25頃~ 5/ 5頃。
・トルコのオーストリア大使がヨーロッパに紹介した。
大使が初めてこの花を見たとき通訳に名前を尋ねたが、
通訳が、「自分が頭に巻いているターバン(チュルバン)
に似ているもの」と答えたために、
それが花の名前になった。学名の属名(Tulipa)も同様。
(ターバン → ペルシャ語で「tulipan」)
・1635年頃と1732年頃の2回、オランダを中心にして
チューリップの球根が投機の対象になり、
「チューリップバブル」状態になった。

・色はさまざま。かわいらしい花。
いっぱい咲いてると見事。
・オランダ、ベルギー、トルコ、
アフガニスタンなどの国花。
・1月15日、2月20日、3月19日、
4月1日、5月1日、10月24日の誕生花
・花言葉は「華美、恋の告白、美しい目、魅惑、
博愛、思いやり、真面目な愛、正直、丁重」
・新潟県と富山県の県花(チューリップ)

・東京周辺の見どころ <佐倉市印幡沼>
印幡沼のほとりのチューリップ広場。
でかい風車がある。
花見頃4月中旬。
千葉県佐倉市西印幡沼。
最寄駅 → 京成線京成佐倉駅

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:フリージア   花言葉:無邪気、潔白

  今日の一句:千年の昔のごとく耕せり     富安風生

  (NHKラジオ深夜便から引用)

ストック(紫羅欄花)

2012年02月25日 | Weblog
このストック(紫羅欄花)の花は、散歩の道すがら、その途中の或るお宅の玄関先でポットに咲いていたものである。この寒さの中で花が乏しい昨今、花屋の店先ならいざ知らず、これは、特に目立った花の一つである。
ただ、ネーミングの由来を聞くと、恰も花の茎が棒状であるからストックとは、その通りではあるけれど、少々可哀想な感じがしないでもない。此の花は、いずれにしても春を象徴する花に違いないのである。

ストック・油菜(あぶらな)科。
・学名 Matthiola incana
Matthiola : アラセイトウ属
incana : 灰白の柔毛で覆われた
Matthiola(マッティオラ)は、
16世紀のイタリアの植物学者
「Mattioli さん」の名前にちなむ。

・春の南房総でたくさん見かける。
2月、3月が切り花出荷のピークらしい。
・地中海地方原産。ギリシャ時代から栽培。
古代ギリシャやローマ時代では薬草として
利用されていた。
・「ストック」は英語名で「幹」や「茎」を意味し、
しっかりした茎を持つことに由来する。
(そういえばスキーにも「ストック」がある♪)

・別名 「紫羅欄花(あらせいとう)」。
葉が、ラセイタ(毛織物の一種(raxa))。
ポルトガル語ではラセイタと呼ぶ)
に似ており、
そこから「葉ラセイタ」
→「アラセイタ」
→「アラセイトウ」に変化した。

・1月25日、2月24日、12月21日の誕生花
・花言葉は「未来を見つめる、努力、思いやり」

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:クロッカス   花言葉:青春の喜び、堅実

  今日の一句:クロッカスに始まる庭の花暦    山本美紗

  (NHKラジオ深夜便から引用)

桜草(さくらそう)

2012年02月23日 | Weblog
散歩をしていると、至る所で桜草が恰も雑草のように生えているのを見かける。埼玉には、自生地があるように、桜草にとって此処が適地なのかもしれない。その桜草が、写真のように至るところで、ぼちぼち咲き始めたようである。また、桜草の絨毯と言わないまでも、一面、桜草が生い茂っているところもある。この桜草が一斉に咲いたとしたら、さぞ見事なことだるう。

桜草は江戸時代に育種が進み、以来熱心な愛好家たちによって多くの改良が加えられてきた古典園芸植物です。
現在では、その種類が数百種に及び、世界では20属千余種ともいわれています。
 大阪府、埼玉県、軽井沢町の花にもなっており、軽井沢町植物園には沢山の桜草が植えられています。
埼玉県さいたま市桜区の「田島ヶ原サクラソウ自生地」は、国の特別天然記念物に指定されています。


桜草(さくらそう)・桜草(さくらそう)科。
・学名 Primula sieboldii
Primula : サクラソウ属
sieboldii : 日本植物の研究者「シーボルト」さんの
Primula(プリムラ)は、「primos(最初)」が語源。
早春、花が他に先駆けて咲くことから。

・開花時期は、 4/15頃~ 4/ 末頃。
・日本原産。園芸品種多数あり。
・都会ではほとんど見かけないが
植物園でよく植えられている。

・ピンク色の可憐な花。白いのもある。
・花はプリムラ(西洋桜草、マラコイデス)に
そっくりでまぎらわしいが、
葉っぱの形がちょっと異なる。

・2月16日の誕生花
・花言葉は「長続きする愛情」
・埼玉県と大阪府の県花(桜草)

・「我が国は 草も桜が 咲きにけり」 小林一茶
花の形も色も桜に似ている。

・東京周辺の見どころ
<浦和、田島ケ原>
郊外で残った数少ない桜草自生地。
「さくら草公園」として整備されている。
花見頃4月中旬~4月下旬。
桜草は埼玉県の県花、浦和市の市花。
浦和市田島ケ原。
最寄駅 → JR武蔵野線西浦和駅

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:アズマイチゲ   花言葉:温和

  今日の一句:鶯のけはひ興りて鳴きにけり     中村草田男

  (NHKラジオ深夜便から引用)

日本水仙が満開

2012年02月23日 | Weblog
日本水仙は、大分まえから咲いているから、さほど目新しくもないと思う。でも、この水仙は、ここの町内の会館の土手に一斉に咲き誇って好いにおいを漂わせていた。また、散歩の道すがら、道端の雑草に中で日本水仙の仲間とおぼしき八重咲きの白い花が咲いていた。まだ足取りは遅いようだが、一歩一歩何となく春が近づいた様な気がするのである。、


水仙(すいせん)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Narcissus tazetta var. chinensis
(日本水仙)
Narcissus : スイセン属
tazetta : 小さいコーヒー茶碗
(イタリア語)
chinensis : 中国の
Narcissus(ナルキッサス、ナルシサス)は
ギリシャ神話の美少年の名前にちなむ。

・開花時期は、12/15頃~翌4/20頃。
早咲きものは正月前にはすでに咲き出して
いる(「日本水仙」「房咲き水仙」などの
早咲き系は12月から2月頃に開花)。
3月中旬頃から咲き出すものは花が
ひとまわり大きいものが多い。
(「ラッパ水仙」や「口紅水仙」などの
遅咲き系は、3月から4月頃に開花)
・地中海沿岸原産。平安末期に中国から渡来。

・漢名の「水仙」を音読みして「すいせん」に
なった。漢名は「仙人は、天にあるを天仙、
地にあるを地仙、水にあるを水仙」という
中国の古典から。
きれいな花の姿と芳香がまるで「仙人」の
ようなところから命名された。
・学名でもある英名「ナルシサス」はギリシャ
神話の美少年の名前で、泉に映った自分の
姿に恋をして毎日見つめ続けたら
いつのまにか1本の花になってしまった。
”ナルシスト”の名はここからくる。
・イギリスの国花の一つ。

・いろいろな種類がある。
「日本水仙(にほんずいせん)」が
最もポピュラー。
・別名 「雪中花(せっちゅうか)」、
雪の中でも春の訪れを告げるので。
・福井県の県花(水仙)

・1月2日の誕生花(房咲水仙)
2月9日の誕生花(ラッパ水仙)
3月4日の誕生花(口紅水仙)
3月16日の誕生花(糸水仙)
4月3日の誕生花(笛吹水仙)
4月16日の誕生花(八重咲水仙)

・花言葉は「思い出、記念」(房咲水仙)
「持って生まれた素質」
(ラッパ水仙)
「詩人の心」(口紅水仙)
「思い出」(糸水仙)
「優しい追憶 」(笛吹水仙)
「田園の幸福 」(八重咲水仙)

・「其(そ)のにほひ 桃より白し 水仙花」 松尾芭蕉(まつおばしょう)

「水仙の 花の高さの 日影かな」 河合智月(かわいちげつ)

「水仙の 香やこぼれても 雪の上」 加賀千代女(かがのちよじょ)

「初雪や 水仙の葉の たはむまで」 松尾芭蕉

「水仙や 白き障子の とも映り」 松尾芭蕉

「水仙や 寒き都の ここかしこ」 与謝蕪村(よさぶそん)

・東京周辺の見どころ
<伊豆半島爪木崎>
伊豆半島の南東部の
爪木崎(つめきざき)に群落あり。
冬咲き種。強く甘い香り。
花見頃12月下旬~1月中旬。
下田市須崎。 最寄駅 → 伊豆急下田駅

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:カンヒザクラ   花言葉:あでやか

  今日の一句:秋千(しゅうせん)に腰かけて読む手紙かな    星野立子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

梅の花が際咲いた

2012年02月23日 | Weblog
梅の花が咲いたと言っても、我が家の鉢植えの梅の木、それも、たったの一輪だけである。この近所では、先日紹介した紅梅が咲いただけで、普通の梅の木は、何処も未だ咲いていない。従って、たとえ一輪であっても、この辺では珍しい部類に入るのではないかと、いささか自賛しているところである。
梅の開花予測は、難しいそうだ。何故ならば、桜は至近の気温の上昇によって予測出来るが、梅の木は、しばらく前の気温の関係に左右されるからだそうだ。ちなみに気象庁、今年の梅の開花予測(関東南岸)は、例年より一ヶ月程度遅れとのことである。

梅(うめ)・薔薇(ばら)科。
・学名 Prunus mume(梅)
Prunus mume var. bungo(豊後梅)
Prunus : サクラ属
mume : ウメ
(江戸時代の梅の呼び名=ムメ)
bungo : ブンゴウメ(日本名)
Prunus(プラナス)は、ラテン古名の「plum(すもも)」が語源。

・開花時期は、 1/20頃~ 4/ 5頃。
1月中旬頃から咲き出すもの、
3月中旬頃から咲き出すものなど、さまざま。
また、桜とちがって、
咲き方も散り方もゆっくり。
・木の花がほとんど咲いていない冬に、
「ついに梅が咲き出したか♪」という、
うれしさのインパクトは大きい。
・漢名でもある「梅」の字音「め」が変化して「うめ」になった。

・いろいろな園芸種がある。
・とてもよい香りの5弁花。
「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」の”馥郁”
とは、「とてもよい香り」の意味。
(そういえばこの言葉って、梅の香りにしか 使われないような気がする・・・)

・中国原産。奈良時代の遣隋使(けんずいし)か
遣唐使(けんとうし)が中国から
持ち帰ったらしい。
「万葉集」の頃は白梅が、平安時代になると
紅梅がもてはやされた。
万葉集では梅について百首以上が詠まれており、
植物の中では萩に次いで多い。

・幹がゴツゴツしているのが梅の特徴。
花を見ただけでは桜などと区別がつきにくい。
・実が梅干しとなる(白梅の場合)。
梅雨の頃に収穫する(梅干し、おいしいです)。
江戸時代には、各藩が非常食として梅干を作る
ことを奨励したため、梅林が全国で見られるよう
になった。
ちなみに「梅雨(つゆ)」の名の由来は、
梅の実がなる頃に雨が多いかららしい。
・梅の字は「母」の字を含むが、中国ではつわりの
ときに梅の実を食べる習慣があるとのこと。

★「鶯宿梅(おうしゅくばい)」の故事
ある時、宮殿の前の梅が枯れてしまった。
そのときの天皇、村上天皇はこれを残念に思い、
かわりの木を探させていたが、
ある屋敷で良い梅の木を見つけて
それを勅命で宮殿に献上させた。
そしてその木を植えてみたところ、
屋敷の女主人の書いた歌が紙で結びつけてあり、
「勅なれば いともかしこし 鶯(うぐいす)の
宿はと問(と)はば いかがこたえむ」とあった。
歌の心を知る天皇は、すぐにこの梅の木を元の屋敷に返したという。
(ほのぼのとしたお話です)

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:オウレン    花言葉:変身

  今日の一句:早春の庭をめぐりて門を出でず     高浜虚子

  (NHKラジオ深夜便から引用)