MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

パキスタキス

2011年08月31日 | Weblog
このパキスタキスという花は、我が家の直ぐ裏の知り合いの所で見かけた花である。最初、太い花穂のようで珍しい花なので名前を聞いたら、パキスタキスという名前を教えてくれた。このパキスタキスは、小生、初めて見て知った花である。この花は、花穂の頭に白い物が突き出た珍しい形をしている。栽培は、さほど難しくないそうだが、寒さには弱いということだった。

パキスタキス・狐の孫(きつねのまご)科。
・学名 Pachystachys lutea
Pachystachys : ベニサンゴバナ属
lutea : 黄色の
Pachystachys(パキスタキス)は、ギリシャ語の
「pachys(太い)+ stachys(穂)」が語源。
太い花穂のようすから。

・南米ペルー原産。
・温室でよく見かける。
・黄色の鱗(うろこ)状の部分が直立する。
このうち、花は白い部分。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ヨルガオ   花言葉:妖艶

  今日の一句:夜顔に夜のふかみゆく軒端かな     勝又一透

  (NHKラジオ深夜便から引用)

山吹(やまぶき)の花

2011年08月29日 | Weblog
「七重八重 花は咲けども山吹の 実の一つだに無きぞ悲しき」と詠った山吹は、この八重の山吹である。(八重の山吹は実がならない)この八重の山吹が、春先でなく今頃になって、何故、彼方こちらで咲いているのだろう。季節はずれとは言わないまでも、珍しい現象である。でも、中には年に何回も咲く花もあるようだ。

山吹(やまぶき)・薔薇(ばら)科。
・学名 Kerria japonica
Kerria : ヤマブキ属
japonica : 日本の
Kerria(ケリア)は、
19世紀のイギリスの植物学者「Kerr さん」の名前にちなむ。

・開花時期は、 4/ 1頃~ 4/ 末頃。
夏に再び少しだけ咲くこともある。
・山の中に生え、花の色が蕗(ふき)に似て
金色で美しいことからこの名前に。
また、しなやかな枝が風にゆれる様子から
「山振」の字があてられ、じきに「山吹」に
なったとも。
・”やまぶきいろ”と呼ばれる鮮やかな黄色。
絵の具とか色えんぴつに「やまぶき色」と
いうのがありますね。
「レモン色」というのもね。

・イギリスでは
「イエロー・ローズ(黄色いバラ)」
「ジャパン・ローズ(日本のバラ)」
と呼ばれる。
・八重山吹と違ってこちらは一重(ひとえ)。
・一重の山吹には実がつくが、八重山吹には実がならない。

・「山吹の 立ちよそひたる 山清水
汲みに行かめど 道の知らなく」
高市皇子(たけちのみこ) 万葉集

「花咲きて 実は成らずとも 長き日(け)に
思ほゆるかも 山吹の花」 万葉集

「蝦(かわづ)鳴く 甘南備河(かむなびがわ)に
かげ見えて
今か咲くらむ 山吹の花」 万葉集
厚見 王(あつみのおおきみ)

「春雨の 露のやどりを 吹く風に
こぼれてにほふ 山吹の花」 金槐和歌集 源実朝

「山吹や 葉に花に葉に 花に葉に」 炭太祇(たんたいぎ)

「ほろほろと 山吹散るか 滝の音」 松尾芭蕉

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:オニバス    花言葉:神秘的

  今日の一句:荒海や佐渡に横たふ天の川    芭蕉

  (NHKラジオ深夜便から引用)

鳳仙花(ほうせんか)

2011年08月29日 | Weblog
歌謡曲に関心がない小生でも、知らず知らず耳に残っている歌がある。それは、島倉千代子が歌った「鳳仙花」という歌である。
鳳仙花という花が、果たして歌謡曲に唄われるような花なのか、小生には良くわからない。でも、鳳仙花を見た瞬間、何故か、この歌詞を思い出したのであった。歌謡曲というのは、唄ったことが無くとも知らない間に記憶されて仕舞っているものだと改めて其の影響力の大きさを思い知ったのである。
鳳仙花は、むかしから良く見かけた花であるが、最近は、色んな花が出回って居るためか、余り目立たない花になって仕舞ったようだ。

(鳳仙花(昭和56年) 吉岡治 作詞    市川昭介 作曲   唄 島倉千代子) やっぱり器用に 生きられないね  似たような二人と 笑ってた
鳳仙花 鳳仙花 はじけてとんだ 花だけど 咲かせてほしいの あなたの胸で
(鳳仙花(昭和56年) 吉岡治 作詞    市川昭介 作曲   唄 島倉千代子)



鳳仙花(ほうせんか)・釣舟草(つりふねそう)科。
・学名 Impatiens balsamina
Impatiens :
ツリフネソウ(ホウセンカ)属
Impatiens(インパチエンス)は、ラテン語の
「impatient(我慢できない)」が語源。
種子が熟すると勢いよくはじけ飛ぶことから。

・開花時期は、 7/ 1頃~ 9/20頃。
夏から初秋にかけて咲く。
・インド近辺原産。日本には17世紀頃に渡来。
・花を鳳凰(ほうおう)に見立てた中国名。
・以前、島倉千代子の唄にありました。
・実は熟してくると、はじき出される。

・別名 「爪紅(つまべに)」
昔、鳳仙花の花で爪を染めたことから。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:レンゲショウマ    花言葉:伝統美

  今日の一句:新涼の泣く力こそ赤ん坊   広瀬直人

  (NHKラジオ深夜便から引用)

鳩麦(はとむぎ)

2011年08月28日 | Weblog
この鳩麦は、我が家の3軒先のお宅の側に生えていたものである。この近所には、もう一カ所生えているところがあるが、何れも刈り取らず放っているたため毎年同じように生えているのである。というのは、誰も鳩麦茶を作るために採らないようだ。もしかすると、鳩麦茶のような古い習慣は、もはや現代にはマッチしないのかも知れない。

はと麦茶の効能(WEBより抜粋)
はと麦は、ほかの穀物に比べ、タンパク質を多く含み、アミノ酸のバランスもよく新陳代謝を増進させる効果がある。
はと麦は,ビタミンB2が豊富で、玄米以上に含んでいる、ほかにビタミンB1、カルシウム、鉄、食物繊維なども多く含む。
これらの豊富な栄養成分は、体の中の水分や血液の代謝を促すので解毒させる効果がある。
胃腸を整え、腎臓の働きを促し、水分代謝をよくするので、尿の出がよくなり、むくみの解消もになる。
はと麦を常食すると肌がなめらかになり、シミ、ソバカス、肌荒れの改善に効果があり、アトピー性皮膚炎にもよいといわれている。


鳩麦(はとむぎ)・稲科。
・学名 Coix lacryma-jobi var. ma-yuen
Coix : ジュズダマ属
lacryma-jobi : ヨブの涙
(花序の形から)
ma-yuen : 馬耘(中国名)

・数珠玉と区別しにくいが、鳩麦の実の表面には、縦に掘ったような線が
何本もあるのでなんとか見分けられる。
(数珠玉の実にはその線がなく、実の表面がつるつる)。
また、鳩麦の実はほとんどが垂れ下がるが、数珠玉の実はまっすぐ上を向く。
・お茶の原料にもなる。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ツルボ    花言葉:風情のある

  今日の一句:さわやかにおのが濁りをぬけし鯉    皆吉爽雨

  (NHKラジオ深夜便から引用)

仙人草(せんにんそう)

2011年08月28日 | Weblog
この仙人草は、散歩の道すがら道端で出会った花である。この花は、真っ白い美しい花で、大きな木に絡まっていて直ぐわかりやすい樹である。此の花は、別名「馬食わず」というように毒があるのだそうだ。でも、この仙人草は扁桃腺の治療に用いられると言うから有益なところもあるようだ。


仙人草(せんにんそう)・金鳳花(きんぽうげ)科。
・学名 Clematis terniflora
Clematis : センニンソウ属
Clematis(クレマチス)は ギリシャ語の
「clema(巻き上げ、つる)」が語源。

・つる性の多年草。
・きれいな真っ白な4弁花。
とてもいい香り。
・仙人草という名前は、実の先端につく白い羽毛状のものを
仙人のひげに見立てたことから。
・別名 「馬食わず(うまくわず)」
有毒植物のために、
馬が食べないところから。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ミョウガ     花言葉:忍耐

  今日の一句:  眠れぬ夜あけて茗荷の花を見に    中嶋鬼谷

  (NHKラジオ深夜便から引用)

草橘(クサタチバナ)

2011年08月26日 | Weblog
この花は、草橘(クサタチバナ)というような大仰なネーミングだが、雑草の中に埋もれて咲いているのである。しかも、小さな花が沢山より集まっていて咲いているのである。花がミカン科の橘(タチバナ)に似ていると言うが、よく見ないと判らない程である。この草橘は、よく見てみると可憐な花である。

草橘(クサタチバナ)はガガイモ科カモメヅル属の多年草である。
本州の関東地方から四国にかけて分布し、山地の木陰に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は長さ5~15センチ、幅4~8センチの楕円形で柄があり、向かい合って生える。
先は尖り、両面にまばらに毛がある。
開花時期は5~7月である。
茎先に出た数個の花柄に花径2センチくらいの白い花をたくさんつける。
合弁花だが先が5つに裂けて5弁花のように見える。
花びら(花冠の裂片)は長い楕円形をしている。
花の中央には小さな副花冠がある。
名の由来は、花がミカン科の橘(タチバナ)に似ていることからきている。

学名:Cynanchum ascyrifolium

★橘を思わすような白い花

 品よく咲かす草橘は

  (花の仲間調べ から引用)

  今日の誕生日の花:オシロイバナ   花言葉:内気、柔和

  今日の一句:白粉花(おしろい)のどうにもならぬほど咲ける     久保ともを

  (NHKラジオ深夜便から引用)

葛(くず)

2011年08月25日 | Weblog
我が家の目の前を流れている川の岸に、いま、葛の花が真っ盛りである。この葛は、秋の七草の一つである。ということは、紛れもなく季節が秋になったということである。この葛は、川岸の土手を覆うだけではなく、付近の木を覆って仕舞うほどの生命力である。これだけ勢いよく茂っているにもかかわらず、くず粉のために採取する人もいないようだ。
これが、風邪の時お世話になった漢方の葛根湯の原料とは知らなかった。


葛(くず)・豆(まめ)科。
・学名 Pueraria lobata
Pueraria : クズ属
lobata : 浅裂した
Pueraria(プエラリア)は、19世紀のスイスの
植物学者「Puerari さん」の名前にちなむ。

・開花時期は、 8/15頃~ 9/ 末頃。
・秋の七草の一つ。
・まわりの木々をつるでおおってしまう程の生命力。
ひと夏で10mぐらい生長する。
・花は下の方から咲いていく。

・大和の国(奈良県)の国栖(くず)という
ところが葛粉の産地であったところからの命名。
漢字の「葛」は漢名から。
・つるの繊維部分は「葛布(くずふ)」の原料。 (静岡県掛川市特産)
・根には多量のでんぷんを含んでいて、「葛根(かっこん、解熱の漢方薬)」
になる。葛粉(くずこ)もとれる。 → 葛餅(くずもち)

・別名 「裏見草(うらみぐさ)」。
葉が風にひるがえると裏の白さが
目立つことから。平安時代には「裏見」を「恨み」に掛けた和歌も多く詠まれた。

・「ま葛原 なびく秋風 吹くごとに
阿太(あた)の大野の 萩が花散る」 万葉集 作者不詳

「梨棗(なつめ) 黍(きび)に
粟(あは)つぎ 延(は)ふ葛の
後も逢はむと 葵花咲く」 万葉集 作者不詳

「葛の風 吹き返したる 裏葉かな」  高浜虚子

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ホウセンカ    花言葉:快活

  今日の一句:姉母似妹母似鳳仙花     坊城俊樹

  (NHKラジオ深夜便から引用)


牡丹臭木(ぼたんくさぎ)

2011年08月23日 | Weblog
この牡丹臭木(ぼたんくさぎ)は、散歩の道すがら、道端に咲いていたところに出合った花である。この牡丹臭木を始めて知ったのは、去年、今回と同様、散歩の途中、道端に咲いているところに出合ったからである。この花について思うのは、何れも道端に咲いていたところをみると、強烈な匂いのためなのか、庭の植木には適さないように思う。したがって、牡丹臭木というネーミングは、何となく頷けるものである。

牡丹臭木(ぼたんくさぎ)・熊葛(くまつづらか)科。
・学名 Clerodendron bungei
Clerodendron : クサギ属
(または Clerodendrum)
bungei : 植物研究家
「ブンゲ」さんの
Clerodendron(クレロデンドロン)は、
ギリシャ語の「cleros(運命)+ dendron(樹木)」 が語源。

・枝葉に強い臭気あり。
・花はピンクできれい。
夏から秋にかけて開花。
・牡丹のような臭木ということでこの名になった。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:キツネノカミソリ    花言葉:妖艶

  今日の一句:眠られぬ夜のためにこそ鉦叩      上田五千石

  (NHKラジオ深夜便から引用)



瓢箪(ひょうたん)

2011年08月23日 | Weblog
これは、知人の畑で実った瓢箪(ひょうたん)である。毎年、近所で瓢箪を細工したものを天日に乾かしているところを見たことがあるが、最近、庭で実っている実際の瓢箪を見たのは初めてである。畑で見かけなくなったのは、多分、棚を作って植える場所がないことと、瓢箪が水筒などのような実用器具として使用しなくなったためではないかと思われる。この瓢箪が立派に実り、それを加工したあかつきには、一体、どんな美術工芸品に生まれ変わるのだろうか、楽しみである。

瓢箪(ひょうたん)・瓜(うり)科。
・学名 Lagenaria siceraris
Lagenaria :
ヒョウタン(ラゲナリア)属
Lagenaria(ラゲナリア)は、ラテン語の
「lagenos(フラスコ、瓶(びん))」から。

・最古の栽培植物の一つ。アフリカ原産。
・約1万年前に日本に渡来。
滋賀県の粟津湖底遺跡から
ひょうたんが出土している。
・「瓢(ひょう)」は「ひさご」(夕顔、冬瓜、
瓢箪などの実の総称)のこと。
「箪(たん)」は竹で編んだ目の細かいかごの
ことで、実を容器として用いることから。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ミズアオイ   花言葉:前途洋々

  今日の一句:  水口に燕来てゐる水葵   福島勲

  (NHKラジオ深夜便から引用)

風船葛(ふうせんかずら)

2011年08月20日 | Weblog
この風船葛は、すぐ近所の知人の所に咲いた(実った)ものである。この風船蔓ほど姿形が、風船のような、名前そっくりな植物も珍しい。名は、体を表すと言うが、この風船蔓ほどぴったりしたものは他にないように思われる。この風船蔓が見かけるようになったのも、暑い暑いと言いながらも、確実に秋が訪れた証しではないかと思う。この風船蔓は、ハート型で可愛い花(実)のようだ。
<ひとこと>
3メートル位伸びるつる植物で、朝顔のように伸びていく蔓と、紙風船形の果実が目を楽しませてくれる.
実を押して割る時、ポンと音がするので子供が喜ぶ.
花は米粒位でごく小さいが、純白の4弁の花弁が6弁に見え、拡大して見ると蕊の黄色も可愛い.
蔓の絡まり方が面白く、種のパンダ模様もよく見ると、白いハート形になっている.猿の顔に似ていると云う人もいる.10月にはいると殆んどの実は茶色くなる.


風船葛(ふうせんかずら)・無患子(むくろじ)科。
・学名 Cardiospermum halicacabum
Cardiospermum : フウセンカズラ属
halicacabum : ホオズキのような
Cardiospermum(カルディオスペルマム)は
ギリシャ語の「cardia(心臓)
+ sperma(種子)」が語源。
ハート形の種子、の意味と思われる。

・初秋に緑色の風船形の実がなる。
じつにユニーク。
風船唐綿のようなとげとげはない。
実の中にできるタネの姿はかわいらしい。
・蔓性でまわりのものにどんどん巻き付いていく。
そこから「葛(かずら)」の名がついた

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ヤマハハコ    花言葉:純情

  今日の一句:今生のいまが倖せ衣被      鈴木真砂女

  (NHKラジオ深夜便から引用)