MVKのいろいろ

残り少ない人生、その楽しい余生のあり方を目下研究中

半化粧(はんげしょう)

2011年06月30日 | Weblog
この半化粧という花は、つい此の間まで葉っぱばかりだった。その葉っぱが、所々白くなっているので、其れが花だとばかり思っていた。ところが、あれよあれよという間に花が出てきたのである。名前の由来にあるように、半夏至という季節にあやかった名前なのか、それとも、葉っぱが半分白く化粧するから半化粧なのか良くわからないが、不思議な花であることには間違いないようだ。

半化粧(はんげしょう)・毒痛み(どくだみ)科。
・学名 Saururus chinensis
Saururus : ハンゲショウ属
chinensis : 中国の
Saururus(ソーララス)は、ギリシャ語の
「sauros(トカゲ)+ oura(尾)」が語源。
トカゲの尾のような穂状の花序から。

・開花時期は、 7/ 1頃~ 7/20頃。
・上の方の葉っぱが、ペンキをべったり
塗ったように白くなるのがおもしろい。
・「半化粧」「半夏生」、両方の名前で
呼ばれるようです。
別名「片白草」(かたしろぐさ)。

<名前の由来>
「半夏生」(はんげしょう)
夏至から数えて(初日算入)
11日目頃の日を「半夏生」と呼ぶが、
(7月2日のことが多い。年によっては
7月1日のこともある)
その頃に、花が咲くことから。
「半化粧」(はんげしょう)、  
「片白草」(かたしろぐさ)
葉の半分ほどが白くなることから。


・半分白い葉は、花びらのように見えるドクダミ
の白い苞葉(ほうよう)の祖型。
(これが進化してドクダミの白い”花”の形に
なった・・・)
花が咲き終わって夏の盛りの頃になると、
白い葉の白い部分は色落ちして、ふつうの緑色
っぽくなる。

・花期に葉が白くなるのは、虫媒花であるために
虫を誘う必要からこのように進化したのでは
ないか、といわれている(白くて目立つ)。
・花は葉と同じく白で、紐状。
・山の水辺に群生することが多いが、
都会でもときどき植えられてるのを見かける。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ギボウシ   花言葉:静かな人、沈静

  今日の一句:旅ゆけば我招くかに擬宝珠咲く   角川源義

  (NHKラジオ深夜便から引用)

印度浜木綿(いんどはまゆう)

2011年06月30日 | Weblog
この印度浜木綿(いんどはまゆう)というのは、スケールの大きい花だ。何しろ、葉っぱも大きければ花も大きくて豪華だ。誰が見ても、間違いな印度浜木綿(いんどはまゆう)だと判る程の立派な存在感が有る花だ。ただ、残念なことには、美しく綺麗な写真を撮るのは大変難しい。というのは、沢山咲いている花が、幾つかが萎れていたり枯れているからだ。でも、一寸ばかり佳い匂いだから、それに免じることにしよう。

印度浜木綿(いんどはまゆう)・彼岸花(ひがんばな)科。
・学名 Crinum bulbispermum(アフリカ浜木綿)
Crinum : ハマオモト属
Crinum(クリナム)は、ギリシャ語の
「crinon(ユリ)」から。

・開花時期は、 6/25頃~ 8/ 5頃。
・白いラッパ状の大きな花を咲かせる。
海岸沿いに植えられることが多いらしい。
ちょっといい香り。

・「インドハマユウ」の名で広く知られているが、
正しい名前は「アフリカハマユウ」であるとのこと。
(ほんとの「インドハマユウ」は
花の形は上の写真とほぼそっくりだが、
花びらの真ん中に濃いピンク色の縦筋がある)。
当ページでは、一般的な名称である「インドハマユウ」
の名をメインにして、両名を並記することとします。

・別名 「ポーウェリー」「ポウウェリー」。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:グラジオラス    花言葉:堅固、用心

  今日の一句:理科室の窓明るくてグラジオラス   あざ蓉子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

木通(あけび)

2011年06月29日 | Weblog
このアケビは、近所の知り合いのところで実り始めたもの。このアケビの花が咲いているところは、4月頃此処で紹介したことがあったが、漸く写真のように実ったところである。このアケビも、秋になれば紫色に色づき収穫の時期を迎えるのである。その模様は、また此処で紹介したいと思う。(自然に生えているアケビが、住宅地で此の様に実るのは珍しいと言うことである。)

木通(あけび)・木通(あけび)科。
・学名 Akebia quinata (木通)
Akebia trifoliata (三葉(みつば)木通)
Akebia : アケビ属 (日本名「アケビ」)
quinata : 五枚の小葉の
trifoliata : 三枚の葉の

・開花時期は、 4/ 1頃~ 4/ 末頃。
・つる性植物。
・名前は、実が熟して割れたさまが、人の「あくび」
に似ていることから「あけび」に変化していった。
また、実は熟してくるとぱっくり口をあけたように
裂けることから、
「開け実(あけみ)」→「あけび」になった、
という説もある。白い中身は食べられる。
(右写真は裂けてきた状態)
つるの部分は利尿作用があり、漢字の「木通」は、
「小水が通じるつるの木」からきているらしい。

・木通の葉は5枚で丸っこく、
三葉木通の葉は3枚で、ふちは波状になっている。
・春の若菜は”おひたし”やお茶(アケビ茶)に
使われる。
・江戸時代は、実の中の種子から油を採った。
・実は郁子(むべ)に似ている。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ヒルガオ    花言葉:優しい情愛

  今日の一句:うれしさや七夕竹の中を行く    正岡子規   

  (NHKラジオ深夜便から引用)

波斯菊 (はるしゃぎく)

2011年06月29日 | Weblog
この波斯菊 (はるしゃぎく)は、昔から知っていた花である。でも、何故か最近まで正確な名前は判らなかったのである。それは、身近で多分に何処にでも咲いているコスモスに似たような花だったからである。特に波斯菊 (はるしゃぎく)というネーミングが何となく口ずさみ難い言葉に起因していたからかもしれない。

波斯菊 (はるしゃぎく)・菊(きく)科。
・学名 Coreopsis tinctoria
Coreopsis : ハルシャギク属
tinctoria : 染色用の、染料の
Coreopsis(コレオプシス)は、ギリシャ語の
「coris(南京虫)+ opsis(似ている)」
が語源で、
実の形が南京虫に似ているという意味。
(南京虫=床虱(とこじらみ))

・花壇でよく見かける。
・黄色で、真ん中が赤い。真っ赤な品種もある。
・「波斯」は”ペルシャ”のこと。
原産地は北アメリカ。ペルシャは中近東。
だいぶちがう場所だけど・・・。
・「春車菊」とも書く。
・別名 「孔雀草(くじゃくそう)」
「蛇の目草(じゃのめそう)」。
「蛇の目菊(じゃのめぎく)」。
孔雀草は、この花も同じ名前です。 Coreopsis tinctoria
Coreopsis : ハルシャギク属
tinctoria : 染色用の、染料の
Coreopsis(コレオプシス)は、ギリシャ語の
「coris(南京虫)+ opsis(似ている)」
が語源で、
実の形が南京虫に似ているという意味。
(南京虫=床虱(とこじらみ))

・花壇でよく見かける。
・黄色で、真ん中が赤い。真っ赤な品種もある。
・「波斯」は”ペルシャ”のこと。
原産地は北アメリカ。ペルシャは中近東。
だいぶちがう場所だけど・・・。
・「春車菊」とも書く。
・別名 「孔雀草(くじゃくそう)」
「蛇の目草(じゃのめそう)」。
「蛇の目菊(じゃのめぎく)」。
孔雀草は、この花も同じ名前です。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:イワタバコ   花言葉:涼しげ

  今日の一句:洗ひ髪路地吹きぬくる風のあり    鈴木真砂女

  (NHKラジオ深夜便から引用)

菩提樹(ぼだいじゅ)

2011年06月27日 | Weblog
我が家の直ぐ隣のは、菩提樹というところ。昔は、菩提樹村と言っていたところだが、それが都市化に伴って所沢市に編入されたようだ。この(現在は町会名)の名前の由来は、に菩提樹が生えていたことに依るようだ。その菩提樹は、現在、翁樹神社の境内に名木として鎮座ましましているのである。この菩提樹は、珍しいことに葉の裏に数珠だまのような実がつくのである。この数珠みたいな実がなるから、お寺さんに多いというわけではないと思うが、お寺さんに多いというのは事実である。

菩提樹(ぼだいじゅ)・科の木(しなのき)科。
・学名 Tilia miqueliana
Tilia : シナノキ属
miqueliana : オランダの分類学者
「ミケル」さんの
Tilia(ティリア)は、ラテン語の「ptilon(翼)」が語源。葉と花のつき具合の形から。

・中国原産。
・初夏の頃、小さく黄色っぽい、目立たない花が咲く。
花房の元の部分の苞(ほう)と呼ばれる部分はシナノキによく似ている。
・チェコの国花。

・釈迦(しゃか)がその下で「悟りを開いた」ということで知られ、
その由来から、寺院の庭園などによく植えられる。
しかし、釈迦が実際に悟りを開いたのは桑科で熱帯樹の「インド菩提樹」の下。
今の「菩提樹」とは違う。
なぜ間違って伝えられたのか?

今から800年以上も前に、仏教の禅宗を広めた僧侶の
栄西さんが中国の天台山に行き、そこに植えられていた
菩提樹を、葉の形がインド菩提樹に似ていることから
本物のインド菩提樹だと思って日本に持ち帰って
「これは菩提樹♪」としていろんなお寺に植えた、という説がある。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ベニバナ   花言葉:化粧

  今日の一句:紅花も少し咲かせて民家守る     八木澤高原  

  (NHKラジオ深夜便から引用)

立葵(たちあおい)

2011年06月27日 | Weblog
この季節は、一杯花が咲いているので何を取り上げたらよいか迷うほどである。小生は、いつもNHKラジオの深夜版を聞いているが、そこで毎日取り上げている誕生日の花は、季節に相応しい花では無いかと思う。この立葵は、数日前に誕生日の花として取り上げたものである。散歩の道すがら、この立葵が一番沢山見ることができる花である。この花は、いろんな色があり、この時期、絢爛豪華に咲き誇っているのである。


立葵(たちあおい)・葵(あおい)科。
・学名 Althaea rosea
Althaea : アルテア属
rosea : バラのような
Althaea(アルテア)は、ギリシャ語の
「althaino(治療)」が語源。
薬効があることから。

・開花時期は、 5/25頃~ 8/ 末頃。
・小アジア、中国の原産。日本へは古くに 薬用として渡来した。
唐の代以前は、蜀葵(しょくき)の名前で
一番の名花とされた。
日本では、平安時代は「唐葵」と呼ばれたが江戸時代に今の「立葵」になった。
・人の背丈以上になり、ぐんぐん伸びる。

・「葵」とはふつうこの「立葵」のことを
指すらしい(葉がどんどん太陽の方に向かう
のところから「あうひ」(仰日)の意)。
ただし、京都で毎年5月15日に行われる
「葵祭り(あおいまつり)」の「葵」は
この立葵ではなくて、江戸徳川家の紋所
として知られる「双葉葵(ふたばあおい)」
という名の草のこと。

・別名 「葵」(あおい)、
「花葵」(はなあおい)、
「梅雨葵」(つゆあおい)、
「唐葵」(からあおい)、
「ホリホック」 「ホリーホック」
英名。”ホリーホック聖地”から
きており、12世紀頃の十字軍が
シリアからこの花を持ち帰ったことから。


・「梨棗(なしなつめ) 黍(きみ)に粟(あは)嗣(つ)ぎ
延(は)ふ 田葛(くず)の後も逢(あ)はむと
葵(あふひ)花咲く」 万葉集

「くやしくぞ つみをかしける あふひ草
袖のゆるせる かざしならぬに」源氏物語  柏木

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ノカンゾウ   花言葉:苦しみからの解放

  今日の一句:梅雨明けや深き木の香も日の匂   林翔

  (NHKラジオ深夜便から引用)

蛍袋(ほたるぶくろ)

2011年06月27日 | Weblog
この蛍袋(ほたるぶくろ)は、六月二十七日の誕生日の花だった。ということは、季節の花だと言うことである。だから、散歩の道すがら、彼方こちらで沢山見かける花なのである。一般的には、薄紫色の花が多いようだが、真っ白の蛍袋もあるようだ。この花の中に本物のホタルを入れtみたら、その明かりが外へ透けて見えるというのは、本当かどうか、試してみたいものだ。

蛍袋(ほたるぶくろ)・桔梗(ききょう)科。
・学名 Campanula punctata
Campanula : ホタルブクロ属
punctata : 斑点のある
Campanula(カンパニュラ)は、ラテン語で「小さな鐘」の意味。

・開花時期は、 6/ 1頃~ 6/25頃。
・まさに「袋」形の花。
英語では「bellflower(鐘の花)」という。
名前は、「花の中に蛍を閉じ込めると、
その明かりが外へ透けて見える」ところからきているらしい。
また、提灯の古名を「火垂(ほたる)」といい、
その提灯に似ているので「ほたる」、それが「蛍」になったとも。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:アガバンサス   花言葉:恋の訪れ、愛の便り

  今日の一句:草笛を子に吹く息の短かさよ     馬場移公子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

石榴(ざくろ)

2011年06月26日 | Weblog
NHK深夜によるところ六月二十六日の誕生日の花は、石榴(ザクロ)だった。そして花言葉は、円熟した優美ということである。この石榴は、子供のころ、よく食べたものだった。酸っぱくて種ばかりだったけれど、結構、食べる機会が多かったように思う、最近、石榴の実は、たまに八百屋の店先で見かけることがあるが、あまり見かけることが無くなったようだ。多分、美味しい果物が沢山出回るようになったからだとおもう。この石榴は、幼い頃の懐かしい思い出をさせてくれる懐かしい果物である。


石榴(ざくろ)・石榴(ざくろ)科。
・学名 Punica granatum(石榴)
Punica : ザクロ属
granatum : 粒状の
Punica(プニカ)は、ラテン語の
「punicus(カルタゴの)」が語源。
ザクロの原産地がカルタゴだったのかも。
カルタゴ → 北アフリカの今のチュニジアあたり

・開花時期は、 6/ 5頃~ 7/20頃。
・西南アジア原産。日本へは10~11世紀頃渡来。
・若葉は赤いのでよく目立つ(4月頃)。
なぜ若葉が赤くなるかは、紅要黐(べにかなめもち)ご参照。
・呼び名の由来は、はっきりしないが、
おもしろい説として、原産地近くの ”ザグロブ山”の名前が由来、というのがある。

・実(み)は食べられる。
おもしろい形。不規則に裂けている。
種(タネ)が多いことから、アジアでは昔から子孫繁栄、豊穣のシンボルだった。
また、実を煎じた液でうがいをすると扁桃腺炎に
効き、陰干しした花や実を煎じて飲むと下痢止めになる。

・実に残る”帽子状”のガクの部分は冠にも似ており
王冠をいただく果物として権威の象徴にもなった。
昔のソロモン王の宮殿の柱頭にはこのザクロが
デザインされたという。
・男性の中にいる唯一の女性のことを「紅一点」と
いうが、これは中国の王安石が石榴の林の中に
咲く花を詠んだ詩から出た言葉。
・リビアの国花。

・「姫石榴(ひめざくろ)」は、
ふつうの柘榴より花や葉っぱが小さく、
花は少し遅めで夏から秋にかけて咲く。

・「鈴なりの 石榴いろづき 埃風の
なかに揺るるよ その赤き実が」 大橋松平

「ざくろの実 いまだ青しと 待ちしより
今日雨にぬるる 大き紅」 佐藤佐太郎

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:タチアオイ   花言葉:灼熱の恋

  今日の一句:立葵沖見むと咲きのぼりけり    岸原清行

  (NHKラジオ深夜便から引用)
  

夏椿(なつつばき)

2011年06月26日 | Weblog
この夏椿(なつつばき)は、椿と言っても普通の椿の様な堅い葉っぱではない。一見、椿であっても、花が咲く時期などから言って椿ではないような感じ。でも、花をよく見てみると間違いなく椿である。この夏椿は、繊細で白色の美しい花だ。

夏椿(なつつばき)・椿(つばき)科。
・学名 Stewartia pseudo-camellia
Stewartia : ナツツバキ属
pseudo-camellia : ツバキに似た
Stewartia(スチュワーティア)は、18世紀の
イギリスの「Stuart(Stewart) さん」の名前にちなむ

・開花時期は、 6/ 5頃~ 7/10頃。
「椿」の名だが、梅雨の頃に開花する。
・すっきりした白色のきれいな花。5枚の花びらの
縁(ふち)には、こまかいギザギザあり。
・花の形が椿によく似ていて、 夏に開花することから「夏椿」。
・幹はすべすべしている。

・お寺によく植えられている。
・「沙羅双樹(さらそうじゅ)」と呼ばれることもあるが、
お釈迦(しゃか)様が亡くなったときに
近くに生えていたことで有名な「沙羅双樹」は、全く別の熱帯樹のこと。
「沙羅双樹」は日本の風土では育たない。
では、なぜ夏椿がこの「沙羅双樹」に間違われのた・・・。
昔、ある僧侶が、仏教にゆかりのある沙羅双樹の樹は
日本にもきっとあるはず、と山に入っていろいろ
探したところ、夏椿の木を見て 「これが沙羅双樹だ♪」と思い込み、
それを広めたため、との説がある。
(ちなみに、釈迦が悟りを開いたことで有名な木は「インド菩提樹(インドぼだいじゅ)」)

・別名 「沙羅の木」(しゃらのき)。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:ハンゲショウ   花言葉:内に秘めた情熱

  今日の一句:七月の青嶺まぢかく熔鉱炉     山口誓子

  (NHKラジオ深夜便から引用)

薮萱草(やぶかんぞう)

2011年06月26日 | Weblog
この藪萱草は、近くの西武山口線の線路際に咲いていたものである。すぐ線路の踏み切り際に咲いているにもかかわらず、誰にもつみ取られることもなく咲いているようである。というのは、野萱草(のかんぞう)と違って花が八重で綺麗でないからかもしれない。それと、大多数の人は、若葉や若芽を山菜として食べられることを知らないからだろうと思う。薮萱草は、一日花のように、次から次へと美しい穴を咲かせてくれるのである。

薮萱草(やぶかんぞう)・百合(ゆり)科。
・学名 Hemerocallis fulva var. kwanso
Hemerocallis : ワスレグサ属
(ヘメロカリス属)
fulva : 茶褐色の
kwanso : カンゾウ(日本名)
Hemerocallis(ヘメロカリス)は、ギリシャ語の
「hemera(一日)+ callos(美)」が語源。
美しい花が一日でしぼむところから。

・野原などで咲く。
・7~8月、オレンジ色の赤っぽい、
大きい八重の百合の花が咲く。
野萱草(のかんぞう)は一重咲き。
葉だけではあまり区別がつかない。
・若葉や若芽は山菜にする。

・有史以前に中国から渡来した。
寺院によく植えられ、今は全国に分布している。
・別名「萱草(わすれぐさ)」。

・「萱草(わすれぐさ) わが紐(ひも)に付く
香具山(かぐやま)の 故(ふ)りにし里を
忘れむがため」 大伴旅人 万葉集
この花を着物のひもにつけておくと嫌なことを忘れさせてくれるそうだ。

  (季節の花 300から引用)

  今日の誕生日の花:カンナ   花言葉:情熱、尊敬

  今日の一句:赤い花咲いて六月了りけり    星野麦丘人

  (NHKラジオ深夜便から引用)