にのじ@ばよりん的日常

バイオリン弾きにのじの日常生活!
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超絶!

2009-01-11 02:07:41 | オーケストラ
埼玉県は北本市でのニューイヤーコンサート、今日の主役はバイオリニストの渡辺玲子さん。
全部で4曲、ヴォーン・ウィリアムズの「揚げひばり」ワックスマンの「カルメン幻想曲」マスネの「タイスの瞑想曲」そしてラヴェルの「ツィガーヌ」
カルメンとツィガーヌという超絶技巧を要する曲を見事に弾き切るなんて、もう凄いの一言しか無いですね。
恐れ入りましたと、口をアングリと開けてただただ聞き惚れておりました。

超絶技巧と言っても彼女の場合はただ単にテクニックを披露するだけではないのです。
若い頃から芯の強い精神をそのまま音にしてきた彼女ですから、テクニックに彼女自身の心という裏打ちが備わっている。
上滑りにならず地に足が付いた音楽なんです。
真摯に音楽を突き詰める彼女の姿勢がちゃんと見えるのです。
見方によっては明るくないとも言えるのですが、どうしてタイスや揚げひばりで見せる大人の音楽はこれまた素晴らしい。

揚げひばり、何とも言えず、長閑さと、一抹の寂しさを感じさせる曲。
中国のニ胡が似合いそうな、そんな音楽。
何だかいいですね、この曲。
今度トライしてみようかと思ってしまいました。

さて今日のホール。
とっっっても寒かった!
舞台袖からステージに向かって冷たい風がびゅーびゅー吹き込んで止まらない。
私はその風の通り道のまっただ中で弾いておりました。
とにかく厚着をして背中にカイロまで貼って備えましたが、ひとたび風が吹き出すとカイロの熱さえ感じられなくなる程の寒さ。
会場全体も寒かったようでお客さんもコートやマフラーのまま。
そのお客さんの入りも大寒波だったで余計に寒さを感じたのかもしれませんが。
とにかく体が冷えきってしまい消耗してしまいました。
この頃なんだかホールの寒さがやたらと感じられます。
省エネという事もあるんでしょうか、でもこの寒さの中ではそれも困ったものです。
今日はまともな精神状態で弾くことができませんでした。