今度のピットは

今日から「胡桃割り人形」の舞台稽古です。
新国のピットなのですが今回はオケの配置が通常とはだいぶ異なるのです。
ロシア式とでも言うのか、マリインスキー劇場のオーケストラの並び方だそうです。
いつもとは違って弦楽器がやたら左右に長く配置されていて、1stバイオリンなど縦一列に８プルトがずらっと並んでいるんです。壮観ではありますがアンサンブルという事を考えればあまり良い並びとは言えませんね。
四六時中この並び方で演奏しているのならともかく今回はこれでやってね、みたいな事を言われても直ぐにベストの状態に持って行ける訳では無いし。それなりの時間と言う物が必要となります。回を重ねて演奏して行けばこちらもツボを掴めるのでしょうが。
今はとにかくアンサンブルのツボを掴む事に専念です。

指揮者の要望でこの並びなのですがいつも振ってるオケと同じでないと振れないのでしょうかねえ。
このピットで演奏する為に色々試行錯誤して現在の配置に落ち着いた経緯があるのです、つまりこのピットで演奏する時にバランスやアンサンブルを考えてこう並んでいる訳で。
それを敢えて不利な並び方でやる訳ですから、こちらももの凄い労力を必要とされてしまいます。
それにやたらと大きな音で弾かされるし、これがロシア流なんですね。

明日もクルミの舞台稽古です、こちらもあれこれ方法を考えつつやっていますのできっと明日は上手く行くでしょう。
しかし大きな声では言えないのですが、ロシアから来るバレエの指揮者って・・・・・。