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MFCオーナーのブログ

想い出のアルバム-REBECCA Ⅳ

2010年02月23日 23時17分04秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Rebecca4

Rebecca Ⅳ~Maybe Tomorrow(1985)

1.HOT SPICE
2.プライベート・ヒロイン
3.Cotton Time
4.76th Star
5.光と影の誘惑
6.Bottom Line
7.ガールズ・ブラボー!
8.フレンズ
9.London Boy
10.Maybe Tomorrow

今週末、「London Boy」を演奏する。去年夏のフォリナー・セッションでお世話になって以来、時々お邪魔させて貰っている新宿のロック・バーCrawdaddy Club主催のセッションが、今度の日曜日に行なわれるのだが、そこで、この曲をに参加する事になったのだ。そう、今回のセッションは「邦楽セッション」なのである。

この「London Boy」、知る人ぞ知る、今から25年前に大ヒットしたレベッカの名盤『レベッカⅣ』の中の一曲である。このアルバムは、当時テープに録音して、文字通り聴き倒したが(笑)、その中でも一番好きな曲が「London Boy」だった。どことなく哀愁を漂わせたメロディに、少々センチな歌詞がたまらない。“抱きしめたい”とか“Yesteday”とかいった言葉を使って、イギリスを表現したつもりの歌詞が、ステレオタイプだけどいいのだ(笑) 誰がなんと言おうと名曲である。

そう、この『レベッカⅣ』の最大の魅力は、収録曲のグレードがどれも高い所にある。捨て曲とかやっつけ仕事みたいな曲が全くないのだ。フツーのアルバムなら、目玉曲として下にも置かぬ扱いを受けて然るべき曲たちが、一枚のアルバムにまとまっている。かといって、グレイテスト・ヒッツみたいな雰囲気を漂わせている訳でもない。どの曲にも、アルバムを構成する一曲としての役割があり、必要以上に出しゃばったり、また怠けたりする事もなく、それぞれの任務を全うしている。しかも、その全てがグレード高いのだ。ほんと、奇跡と呼んでもいいアルバムである。『レベッカⅣ』がレベッカの最高傑作である事に、異議を唱える人はいないだろう。

一曲目の『HOT SPICE』が強烈だ。インストかと思わせてサビだけ歌が入る、という構成も意表をつくが、メロディがなくギターのカッテイングだけで曲が進んでいくのもカッコいい。しかも、そのカッティングがミョーに歌心あるし。この先どうなるんだろう、という期待と緊張感。アルバムのオープニングとしては最高の曲だ。

先ほど、「London Boy」が一番好きだ、と書いたが、3曲目の「Cotton Time」も素晴らしい曲である。地味な部類の曲だと思う。けど、メロディと歌詞の融合具合は絶妙だし、アレンジも完璧。2番からギターソロに移るあたりの展開なんて、何度聴いてもゾグソクする。実は、前述した「邦楽セッション」で、レベッカは4曲演奏されるのだが、なんとこの「London Boy」と「Cotton Time」もリストに入っているのである。地味なようでも名曲としての評価は高いのだ。それにしても、これほどの名曲がシングルカットもされず、A面の3曲目として“隠れた名曲”の名を欲しいままにしているとは...恐るべし『レベッカⅣ』。

4曲目の「76th Star」は、テレビCMでも使われた記憶がある。実にキャッチーな曲だ。続く、「光と影の誘惑」は正真正銘のインスト。ベースの高橋教之の作曲で、ベーシストの作った曲であるのなら、フレットレスで主旋律を奏でるのは鉄則中の鉄則。しっかり守ってます(笑)

B面一曲目の「Bottom Line」も好きな曲である。シニカルな歌詞と、間奏部分でのベースとギターの絡みがたまりません。「フレンズ」は、当時ヒットしてTBSの『ザ・ベストテン』にも出演したくらいだから、なんだかんだ言っても、レベッカの代表曲であろう。歌いだしの一行がいいよね。

口づけをかわした日は、ママの顔さえ見れなかった

初めて恋を知った少女の戸惑いと歓びが、見事に表現された歌詞である。素晴らしい。そういえば、去年の暮れ、偶然見た歌番組にNOKKOが登場し、オーケストラをバックに「フレンズ」を歌っていたが、声量も声の艶もなくなっていて、とても残念だった。つーか、悲惨なくらいだった。彼女、しばらく歌ってなかったのか、などと思わせるものがあった。確かに、元々上手い人ではなかったけど...

そんな訳で、珠玉の10曲なのである。今聴いてみて、実にLPらしい構成になっているのを再認識した。だからこそ、10曲が生きるのである。CDだとこうはいかない。

このアルバム、とにかく売れてた。当時で130万枚売れたというから、LP時代では驚異的な数字である。ま、売れたから言うのではないが、『レベッカⅣ』は文句なしの名盤である。個人的には、80年代J-POPの名盤ベスト3に、確実にリストアップされるアルバムであるのは間違いない。今回、久々に聴いたけど、やっぱり素晴らしい。洋の東西は関係なく、名盤は時を超える。

ところで、セッションでの「London Boy」実は、僕がリクエストしたのである(笑)。知ってる人は少ないと思われたし、乗ってくる人がいるのかなぁ、なんて思ってたが、すぐに成立してしまった(笑)。喜ばしいことだ。ちなみに、「Cotton Time」を叩くのは僕ではない。残念だ(爆) でも間近に迫った“邦楽セッション”、楽しみである。

コメント (11)
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