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想い出のアルバム-ZABRISKIE POINT

2007年04月28日 01時32分07秒 | 想い出のアルバムシリーズ

Zabriskiepoint2

砂丘 オリジナル・サウンドトラック(1970)

1.若者の鼓動/ピンク・フロイド
2.ブラザー・マリー/カレイドスコープ             
3.ダーク・スター/グレイトフル・デッド
4.崩れゆく大地/ピンク・フロイド
5.テネシー・ワルツ/パティ・ペイジ 
6.シュガー・ベイブ/ヤングブラッズ
7.ラブ・シーン/ジェリー・ガルシア
8.一人ものになれたら/ロスコー・オルコム      
9.ミッキーの歌/カレイドスコープ      
10.死のダンス/ジョン・ファヘイ               
11.51号の幻想/ピンク・フロイド

ピンク・フロイドのファンはたくさんいるが、『砂丘』でフロイドの事を知った、というのは僕ぐらいではなかろうか(笑)

以前にも書いた事があるが、僕はかつて映画少年だった。映画を見る事以上に音楽に興味を持ち、FMの映画音楽特集をよく聴いていた。今では信じられないだろうが、昔は映画音楽の特集を2時間放送するとか、映画音楽しかかけない番組とかは、別に珍しくはなかったのだ。1970年代半ば頃の話だけどね(笑) で、そんな中で『砂丘』を知り、ピンク・フロイドを知ったという訳である。まだ『原子心母』も『狂気』も聴いた事なかった。

でもって、その『砂丘』のフロイドの音楽が、僕にとっては物凄く衝撃的だったのだ。エコーをかけたバスドラによる心臓の鼓動のようなビートに効果音がコラージュされる「若者の鼓動」、静かに潜行するものの突如歌ではなく絶叫が炸裂する「51号の幻想」、特にこの2曲は凄かった。音楽であるようなないような、正に“前衛”という言葉がふさわしい音楽。もちろん、それまでこんな音楽は聴いた事なかった。「ロックって、こういうものなんだ」と10代前半のガキが、誤った認識を持ってしまったのも仕方あるまい(笑)

そういえば、中学1年の時、同じクラスにロック好きのませた女子生徒がいて、彼女と話をしている時に、何気なく「ピンク・フロイドっていいね」と言ったら、「あら生意気ねぇ、どのアルバムが好きなの?」なんて突っ込まれて、あたふたした記憶がある(爆) なにせ、小学生の頃からクイーンやツェッペリンを聴いてて、中学生になる頃には飽きてしまった、という人だったしね、彼女は。よく音楽室に自分のLPを持ってきて、皆に聴かせていたけど、僕にはちんぷんかんぷんだった。思えば、その頃彼女が持ってきたのはジェネシスとかキャラバンとかだったような。

と、話がそれたが(笑)、『砂丘』でピンク・フロイドを知り、その後『狂気』や『炎』を聴いて、新たに衝撃を受ける訳だが、今でも「若者の鼓動」や「51号の幻想」のインパクトは強烈だ。このサントラの曲は、フロイドのベスト盤等には収録されておらず(権利関係か)、サントラ自体がCD化されてから、ようやく手に入れる事が出来た。その時に初めて、フロイド以外の曲も聴いたのだが、はっきり言ってフロイドの曲ほどのインパクトはなかった。なので、今でも『砂丘』のサントラはフロイドしか聴かない。でも、この3曲の為だけに金を払っても惜しくない、とすら僕には思える。

は、で、映画としての『砂丘』はどうなのか、ですか? すいません、見てないです(爆)

コメント (4)
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