日々の覚書

MFCオーナーのブログ

代打の極意

2007年04月23日 23時59分34秒 | 与太話

だい-だ【代打】『体』野球で、ある打者と代わって打つこと。または、その人。ピンチ・ヒッター。

実は、代打を頼まれてしまったのである。もちろん、僕がある人の代わりに打席に立つ訳ではなく(笑)、とあるバンドのライブでヘルプとしてドラムを叩くのである。そのバンドとは、当ブログでも何度か名前の出ている(有)かるぱっちょ、なんである。

このかるぱっちょ、メンバーとも知り合いだし、何回かライブも見ている。洋楽(ロック)と日本の歌(アニメソング?)を折衷させ、摩訶不思議な音楽を披露するバンドだ。ここのドラマー氏が入院した、というのは聞いていたが、予想以上に退院が長引き、予定されていたライブには間に合いそうもない、という事で、僕が代打つまり代わりにライブに出てドラムを叩く事を要請されてしまったのだ。ま、バンドにとって、事情が何であれ。予定していたライブが出来ない、というのは一大事であるので、不安はあれど引き受ける事にしたのである。

長くバンド活動またはドラムを叩いているが、代打というのは意外と経験少ない。強烈に覚えているのは、高校を卒業して間もない頃、やはりライブを目前に控えた友人のバンドで、ドラムが急に参加出来なくなり、代打を依頼された時のこと。確か、本番3日前くらいだったと思う。そのバンドは、当時人気だったオフコースのコピーをやっており、依頼を受けてその場でテープを貰ったのだが、僕にはちんぷんかんぷんだった。何せ、オフコースなんて、その頃はまともに聴いた事なかったのだ。ま、とにかく必死で覚え、前日に4時間程スタジオで練習しただけで、本番に臨んだ。その時は、時間がない割にはよく覚えたな、なんて悦に入っていたが、後日演奏を録音したのを聴いて少々落ち込んだ。大まかに曲は覚えていたけど、細かい部分が全く出来ていなかったのだ。つくづく、代打というのは難しいものだと思った。バンド演奏というのは、メンバーが集って何度も練習を重ねて、ようやくモノになるものなのに、それをたった一度合わせだけで上手くいくはずがないのだ。曲もろくに知らないのに。プロじゃあるまいし。

にもかかわらず、今回かるぱっちょの代打を引き受けたのは、昔のケースと同じで、早い話、誰かが引き受けなければ、ライブに支障をきたすからだ。予定していたライブは、確実にこなさねばならない。プロもアマも関係ない。

ここで、代打と聞くと思い出す話があるのだが、かつて南海ホークスに山本雅夫という代打要員がいた。後に巨人に移籍して、左キラーの代打の切り札として活躍したから、覚えている人もいるだろう。当時、南海のプレイング・マネージャーだった野村克也は、山本の代打成功率の高さに注目し、ある時彼に、何故代打でよく打てるのか、聞いてみたことがあるらしい。それに対して山本は、「この場面で自分を代打に起用するのは、全て監督の決断である。つまり打てても打てなくても、責任の全ては選手ではなく、起用した監督にある。だから、凡退しても監督が悪いんだ、と言い聞かせて打席に立つようにしている」と答えたそうな。それを聞いて野村監督は、はたと膝を打ったという。山本は自分にプレッシャーをかけない様、わざと監督に責任転嫁をしていたのだ。

こういう話をしたからといって、僕がかるぱっちょライブで代打をするにあたって、上手くいかなくて当たり前、なんて開き直っている訳ではない(笑) 不安と緊張感がついて回る代打ではあるが、あまり気にせずリラックスして本番に臨む事にしよう、と言ってるだけなのである(爆) 誤解しないで下さいね(爆)

という訳で、おヒマでしたら、僕が代打を務めるかるぱっちょのライブ、是非見に来て下さいね。来る4月28日、場所は神戸・新開地の一番星食堂、19時出演予定です。詳しくは、かるぱっちょのホームページを見て下さいね。どうぞ、よろしく!

と、結局は宣伝なのだった(爆)

コメント (13)
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