日々の覚書

MFCオーナーのブログ

お箸の国の人だから

2005年04月03日 21時38分57秒 | 与太話
唐突だが、箸というのは素晴らしい道具である。箸が一組さえあれば、大概のものは食べられる。和食だろうが洋食だろうが関係なし。実際、僕は家ではスパゲッティも箸で食べている。肉を切ったりするのは無理だけど、それ以外なら何でもOK。誰が発明したか知らないが、本当に箸ほど便利なものはないと思う。

それほど素晴らしい道具なので、やはり持ち方には気をつけたい。ま、正直な所、あまり箸の使い方が上手くない人を時々見かける。知人の中には、箸がちゃんと使えないヤツはダメだ、と公言するのもいて、僕はそこまで言わないけど、上手く使えた方がいいのは確かだ。中には、アクロバットみたいに箸を使う人もいて、どうすればあんな持ち方が出来るのかと不思議になる人もいるが(自分で試してみたら、指がつってしまった)、せっかく日本人に生まれたのであるから、箸を正しく使って食事を楽しもうではないか。

箸にも作法ってものがあって、やっていけない事がある訳だ。よく聞くのが「泪箸」「刺し箸」「迷い箸」といった所だが、こういうのって、ふと気づくとやってしまってるんだよね。特に、「刺し箸」はよくやる。箸で掴みにくい、例えば小芋の煮物とか煮っころがしとか、妙に大きいコロッケとかだと、面倒臭くなって箸で刺してしまう訳だ。でも、言い訳させて頂くと、箸に問題がある場合もある。箸には角い箸と丸い箸とあるが、角い箸の場合は大変使いづらく感じる。技を使わねばならない時、角い箸だと手が疲れるのだ。で、突き刺してしまうという次第。皆さんは、そういう経験ありませんか?

大学生の時、中学校へ教育実習に行った事がある。で、毎日の昼食も生徒たちと一緒に食べる訳だが(そこの中学校は給食ではなく弁当だった)、箸を持ってこずに小さなスプーンとフォークで弁当を食べている生徒が結構いた。何故かほとんど女子だったけど。本人の意志なんだか、親がそういう教育してるのか知らないが、どうして箸を使わないのか不思議であった。インターナショナルな大人になる為、箸は使わないのだ、とでも言うのだろうか。嘆かわしい。箸は立派な日本の文化だ。国歌や国旗を法律で義務づけるのなら、箸もそうすべきではないのか?なんて思ったりもする。箸を使うのは日本人の誇りでもある、と僕は思うよ。

ちなみに、不確かな記憶で申し訳ないが、欧米でフォークを使い始めたのは案外遅く、15世紀か16世紀のことらしい(それまで何を使ってたのだろう?)。フォークの登場に一番喜んだのがイタリア人で、パスタを食べる為に発明された道具、とまで言ったらしい。その時、イタリア人に箸をあげたら、感動したのだろうか?(笑) ま、箸よりフォークの方が歴史が浅い、というのは驚きだった。

コメント (3)
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