丹羽宇一郎氏は伊藤忠商事の会長を退任後、中国大使を歴任した方です。サラリーマン社長にしては、鼻っ柱が強く、個性的な、魅力のある方で、私は常々尊敬しています。
今回、副題が<負けてたまるか!>となっている<リーダーのために仕事論>を出版されました。期待通りのワクワクする、元気のでるリーダー養成論です。前半は処世術で、後半はこれからのリーダー像を語っています。その中からの抜粋です。
・商いというのは、やはり「人間力の勝負」なんです。人格と人格の戦いと言ってもいいでしょう。価格と技術、つまり良い商品を安く提供する、というだけで商売ができると思ったら大間違いです。・・・長期的にビジネスを成功させていくためには、自分の会社のみならず、相手の会社にもプラスとなるようにしなければならないです。・・・信頼がなければ、ビジネスは成立しません。人格が優れていなければ誰も相手をしてくれないのです。
・仕事で大失敗をしないための一番良い方法は、絶えず「小さな失敗」をしていくことだと私は思っています。ハインリッヒの法則というものを聞いたことがあるでしょうか。・・・小さな失敗や問題がしょっちゅう起きていれば、絶えず皆が緊張をもって仕事に当たります。そこには、油断や傲慢は生まれません。
・(将来を担うリーダーであれば)苦しい時こそ「神が与えてくれたチャンス」と思って、ひたすら努力するのです。そして逆境を乗り越え、何事かを成し遂げたときの喜びというのは、他の何者にも代え難いものがあります。苦しみが大きければ大きいほど、喜びも大きくなるのです。
最終章で、丹羽氏がアベノミクスを痛烈に批判していたのは、意外でした。財界人から骨太の正論を聞いたように感じました。
今回、副題が<負けてたまるか!>となっている<リーダーのために仕事論>を出版されました。期待通りのワクワクする、元気のでるリーダー養成論です。前半は処世術で、後半はこれからのリーダー像を語っています。その中からの抜粋です。
・商いというのは、やはり「人間力の勝負」なんです。人格と人格の戦いと言ってもいいでしょう。価格と技術、つまり良い商品を安く提供する、というだけで商売ができると思ったら大間違いです。・・・長期的にビジネスを成功させていくためには、自分の会社のみならず、相手の会社にもプラスとなるようにしなければならないです。・・・信頼がなければ、ビジネスは成立しません。人格が優れていなければ誰も相手をしてくれないのです。
・仕事で大失敗をしないための一番良い方法は、絶えず「小さな失敗」をしていくことだと私は思っています。ハインリッヒの法則というものを聞いたことがあるでしょうか。・・・小さな失敗や問題がしょっちゅう起きていれば、絶えず皆が緊張をもって仕事に当たります。そこには、油断や傲慢は生まれません。
・(将来を担うリーダーであれば)苦しい時こそ「神が与えてくれたチャンス」と思って、ひたすら努力するのです。そして逆境を乗り越え、何事かを成し遂げたときの喜びというのは、他の何者にも代え難いものがあります。苦しみが大きければ大きいほど、喜びも大きくなるのです。
最終章で、丹羽氏がアベノミクスを痛烈に批判していたのは、意外でした。財界人から骨太の正論を聞いたように感じました。