父親だって空の巣症候群

空の巣症候群（Empty-nest syndrome)とは、子供達が巣立って、心が空虚になり虚脱感を感ずることで、40代から50代の女性によく見られる抑うつ症状です。

長男からの連絡で、大学サッカー部として最後の試合が7月と8月にあると聞きました。7月にある試合は比較的交通の便が良い所でありますが、8月の試合は遠方で行われて我々には観戦できないようです。7月の試合を妻が見に行きたいと言って、長男に伝えました。私も見に行きたいと思っていましたが、生憎仕事が入っていました。

翌日長男から連絡があり、足の筋を痛めて7月の試合に出場できなくなったということです。安静にして、8月の試合には出場したいらしいのです。

これを聞いて、親を見に来させないため作戦で、仮病かとも思いました。＜息子が出場しなくても、私は見に行く＞とは言わなかったのかと、妻に聞いてもみました。自分が若い頃を思い出したみても、恋人には応援に来てもらいといと思いますが、親には来てほしいとは思わないのでしょう。

＜巣立った後は、実に親とは寂しいものだ＞と思ったら、食事のため隣に高校生の次男が来ました。＜君は両親に来てほしくないかもしれないけど、君の運動会には行くからな＞と私が告げると、息子から＜いいよ＞との返事をもらいました。

もう少しだけ、子育てが楽しめます。美しい花は、寂しさを紛らわしてくれます。