14人の心肺停止が確認された特別養護老人ホーム「千寿園」(奥の建物)(4日午後6時22分、熊本県球磨村で、本社機から)=小林武仁撮影
14人の心肺停止が確認された熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」。入所者らの避難を手伝った村議の小川俊治さん(72)は、施設が浸水したときの様子を「津波のようだった」と振り返った。
近くに住む小川さんは、災害時に入所者の避難を支援するボランティアを務めている。4日未明から雨が激しくなったため入所者が心配になり、施設に向かった。
職員らと一緒に1階の入所者を2階に移していたところ、施設内にどんどん水が入ってきたという。小川さんは「水の勢いが強く、東日本大震災での津波のようだった。
いろんな物が浮かんでいて、何かにつかまりながら必死で逃げた。どうにもできなかった」と声を震わせた。
施設を運営する社会福祉法人慈愛会の評議員で、同村の住職勝枝之総さん(66)によると、施設には寝たきりの高齢者ら約60人が入所しているという。
勝枝さんは「施設と連絡がつかないので心配だ」と不安そうに語った。施設のホームページなどによると、施設はJR肥薩線・渡駅から北約500メートルにあり、
村立渡小学校に隣接している。球磨川からは約400メートルの距離で、すぐ近くには球磨川に注ぐ支流が流れている。
2000年6月に設立され、短期入所や通所介護などのサービスも行っている。
国土交通省によると、4日午前1時時点で同村内の球磨川の水位は約4メートルだったが、3時間後には9メートル以上に達した。同村が位置する山間部の川幅は狭いため、水位が急上昇したとみられるという。
14人の心肺停止が確認された熊本県球磨村の特別養護老人ホーム「千寿園」。入所者らの避難を手伝った村議の小川俊治さん(72)は、施設が浸水したときの様子を「津波のようだった」と振り返った。
近くに住む小川さんは、災害時に入所者の避難を支援するボランティアを務めている。4日未明から雨が激しくなったため入所者が心配になり、施設に向かった。
職員らと一緒に1階の入所者を2階に移していたところ、施設内にどんどん水が入ってきたという。小川さんは「水の勢いが強く、東日本大震災での津波のようだった。
いろんな物が浮かんでいて、何かにつかまりながら必死で逃げた。どうにもできなかった」と声を震わせた。
施設を運営する社会福祉法人慈愛会の評議員で、同村の住職勝枝之総さん(66)によると、施設には寝たきりの高齢者ら約60人が入所しているという。
勝枝さんは「施設と連絡がつかないので心配だ」と不安そうに語った。施設のホームページなどによると、施設はJR肥薩線・渡駅から北約500メートルにあり、
村立渡小学校に隣接している。球磨川からは約400メートルの距離で、すぐ近くには球磨川に注ぐ支流が流れている。
2000年6月に設立され、短期入所や通所介護などのサービスも行っている。
国土交通省によると、4日午前1時時点で同村内の球磨川の水位は約4メートルだったが、3時間後には9メートル以上に達した。同村が位置する山間部の川幅は狭いため、水位が急上昇したとみられるという。