安倍首相は3日午後、首相官邸で記者団に対し、「先ほど、気象庁が北朝鮮付近を震源とする地震波を感知した。
自然地震ではない可能性があり、北朝鮮が核実験を強行した可能性がある」と述べた。
その上で、首相は「もし北朝鮮が核実験を強行したなら断じて容認できず、強く抗議しなければならない」と強調した。
政府はこの後、国家安全保障会議(NSC)を開き、情報の集約と分析などを行う方針だ。
安倍首相は3日午後、首相官邸で記者団に対し、「先ほど、気象庁が北朝鮮付近を震源とする地震波を感知した。
自然地震ではない可能性があり、北朝鮮が核実験を強行した可能性がある」と述べた。
その上で、首相は「もし北朝鮮が核実験を強行したなら断じて容認できず、強く抗議しなければならない」と強調した。
政府はこの後、国家安全保障会議(NSC)を開き、情報の集約と分析などを行う方針だ。
中国では北朝鮮による核実験によって発生したとみられる地震がインターネットのニュースサイトで速報され、北朝鮮との国境に近い
中国東北部の各地では多くの住民が揺れを感じて避難するなど、騒然とした。北朝鮮咸鏡北道吉州郡(ハムギョンブクトキルジュグン)の核実験場から
約200キロ離れた吉林省延辺朝鮮族自治州延吉の自営業男性によると、市内のデパートでは地震発生後に多くの客が屋外に避難した。
男性は朝日新聞の電話取材に「強い揺れだった。地震が少ない地域なので、揺れを感じると『北朝鮮の核実験だ』とすぐに考えるようになっている」と話した。
北朝鮮と接する地域の住民の間では放射能汚染を懸念する声も出ている。中国当局は放射線量の計測を始めた。
北朝鮮が核実験や弾道ミサイル発射を繰り返すなか、中朝国境の緊張は高まっている。鴨緑江を挟んで北朝鮮に接する遼寧省丹東では今春、
人民解放軍による鴨緑江の渡河訓練が実施され、深夜に国境方面に向かう装甲車両の姿が目撃された。国境付近の上空には中国空軍の戦闘機がたびたび飛来するようにもなっている