アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日(4/27)は、11時に日本人財育成協会株式会社 のシニアインストラクターの宮本 秀明さん(写真中央)が同社の営業担当の目次さん(写真左)と共にご来社。

宮本さんは、古くからの知り合いで、SMILEとアドラー心理学ベーシック・コースもご受講。

とにかく元気がいいのです。
宮本さんは最近、「元気の伝道師」を名乗り始めています。
誰かさんと似ていますね。

宮本さんとの交友は楽しい。

交友と言えば、昨日紹介の『苦しまなくて、いいんだよ。』からアドラー心理学のライフ・タスク(人生の課題)のうちの交友(フレンドシップ)のタスクについて、仏教の教えの観点から探ってみようと思い至りました。

原始仏典の中の「善智識」という有名なお経に、お釈迦様とその従者(いわゆる秘書役)のアーナンダとの友情をテーマにしたやり取りがあります。

ある時、アーナンダがお釈迦様に尋ねました。

「大徳(注:お釈迦のこと)よ、我らが善き友を持ち、善き仲間の中にあることは、どうやら、この聖なる道の半ばにも当たるように思われますが、いかがでございますでしょうか?」

お釈迦様は、次のように答えました。

「アーナンダよ、そういう言い方は正しくない」

アーナンダは、たぶん道の半ばとは言い過ぎたと一瞬思ったに違いありません。
ところが・・・・

「アーナンダよ、善き友を持ち、善き仲間と共にあることは、まことは、この道のすべてである。アーナンダよ、善き友を持てる比丘(注:仏弟子のこと)には、彼が聖なる八支の道(注:八正道のことで、正しい見解、正しい思い、正しい言葉、正しい行為、正しい生活、正しい努力、正しい気遣い、正しい精神統一)を習い修め、それを成就するであることが期して俟(ま)たれるからである」

アーナンダは、予想と逆の答えに不可解な表情をしていたことでしょう。

続いてお釈迦様は、具体的に次のように説かれました。

「アーナンダよ、それは、このことを考えてみてもわかるではないか。
人々は、私を善き友とすることによって、老いなければならないならぬ身にして老いから自由になることができる。病まなければならぬ身でありながら、病から自由になることができる。あるいは、死ななければならぬ身でありながら、死から自由になることができる。アーナンダよ、このことを考えてみても、善き友を持つ、善き仲間と共にあるということが、この道のすべてであるということがわかるではないか」

この発言は、お釈迦様そのものが弟子たちの友であり、善き友、よき仲間といることが道のすべてに匹敵することを示しているのです。


ところで、仏教の本を読んでいるうちに私は仏教の話をしたくなりました。

アドラー心理学ゼミナールで語ることにしました。
次のとおりです。

タイトル:「数字で覚えるやさしい仏教の話」

内容
:仏教の教えには、「四諦(したい)」「八正道(はっしょうどう)」「十二因縁」など数字が多く出てきます。
実は、仏教を大まかに理解するためには、数字をもとにすると、「なるほどそうだったのか!」というところに行き着きます。
当日は、そのようにしてアドラー心理学とも結びつけながら易しい仏教の話を岩井俊憲が担当します。

日時:6月26日(日)11:00~13:00

料金:2,100円(税込み)

場所:ヒューマン・ギルド研修室


なお、4月度、5月度のアドラー心理学ゼミナールは、次のとおり行います。

4/29(金・祝)は「来し方を振り返って自分の道を確かめる」。
精神科医の朝田さんが物心ついて以来のことで、最近良く思い出す出来事、お世話になった方々のこと、今こんなことを考えています、ということをお伝えいただきます。

5/22(日)は「在るだけの人生から自分で創る人生へ~アドラー心理学による勇気づけで変わった自分」のタイトルで、人生は自分で選んでいる、選んでいいということ、他者との共生、勇気づけが大切と語る志村浩之さんが担当されます。

人気ブログランキングへ 
(クリックしてね)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )