アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋30年 「勇気の伝道師」     ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

4月22日(土)は1日休み。
家でゆったりしていました。


さて、「憧れという勇気づけの力」シリーズの第3回目。

憧れを育てることが教育の基本だという話を書きます。

まずは、東京大学の野球のユニフォーム姿に憧れた40歳の新人投手(医師)の話から。

2017年4月15日15時36分配信の朝日新聞デジタルに次の記事が載っていました(大坂尚子記者)。

東大の40歳投手、六大学新人戦に登板 初球はナックル

概要は次のとおりです。 

東大教育学部の40歳右腕が東京六大学のマウンドに上がった。
今季からリーグ戦方式に変わった新人戦「フレッシュリーグ」が神宮球場であった15日、慶大戦で3年の伊藤一志が先発。
1回4失点とほろ苦いデビューとなった。

愛知県出身。
中学、高校と野球経験はなかったが、愛知・東海高2年時にテレビで東大が法大から勝ち点をあげるシーンを見て、東大のユニホームに憧れた。
東京都内の医大に進学し、硬式野球部で活動。
医師になったが夢を諦められず、仕事をしながら再受験して東大に合格し、1年時から入部を果たした。


伊藤一志さんの場合、医師をしながら受験勉強をし、東京大学に合格したのが37歳でしょうから、東大のユニホームに憧れてから20年後に夢を実現したことになり、憧れが自己勇気づけ・自己教育に生かされたことになります。

憧れには、どうやら教育的な効果もあるようです。

齋藤 孝氏(明治大学教授)の『教育力』(岩波新書、700円+税)に憧れを教育と結びつけて次の記述があります(ご本人は「あこがれ」として表記)。

教育力 (岩波新書)
齋藤 孝
岩波書店

私の考える教育の基本原理は、「あこがれにあこがれる関係づくり」だ。
新しい世界にあこがれ、燃えて学んでいる人は、魅力を放っている。
その人の「あこがれ力」に触発された人は、自分も学びたくなる。
教育の基本は、学び合い刺激し合う友情の関係だ。
「まえがき」P.ⅱ

序章「教えること、学ぶこと」(P.1)には、憧れは心のエネルギー(活力)を高め、学ぶ意欲に火をつけるとも書かれています。

教育の根底にあるのは、あこがれの伝染である。
何ものかを価値あるものと認め、そこに心のエネルギーを注ぎ込む。
何ものかを目指して飛ぶ、矢のようなベクトル。
それがあこがれだ。
(途中略)
「~したい」というあこがれ(願望)が、学ぶ意欲に火をつける。

このように捉えてみると、教育に従事する人たちは、学校教育でも社会教育でも「憧れを育てることが教育の基本」であることを尊重しなければなりません。

◆齋藤孝先生の憧れを育てることが教育の基本だとする考え方は、次のブログでも紹介しています。

2014年1月29日付けブログ 本の紹介:『齋藤孝の相手を伸ばす!教え力』

「齋藤孝の相手を伸ばす!教え力」
斎藤 孝
宝島社

<お目休めコーナー>4月の花(23

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月21日)は、石川県庁で新任管理職46名を対象とした研修を行っていました。

今年で5年になり、今までで13回目になります。

さて、「あなたを勇気づけた人たち」シリーズの第2回目。

アドラー心理学ベーシック・コース で行う演習に「あなたを勇気づけた人たち」があります。

この演習の手順は『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房、1,800円+税)に詳しく書かれていますので、ご参照ください。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

その3.に次の設問があります。

あなたが小学生・中学生の頃憧れていた人(映画スター、歌手、スポーツ選手、アニメの主人公など)は誰ですか?

あなたも一緒にこの演習をやってみませんか?

それでは、別にメモを取り出しましょう。

・あなたが憧れていた人は誰でしたか? 子どもの頃から順に思い出して書いてみましょう。

・その憧れた人からどんな影響を受けていますか?

ちなみに、私が小学校の高学年で憧れた人は長嶋茂雄選手でした。

彼のデビューは強烈でした。

少年野球チームで活躍していた私は、背番号3でサード、4番打者。

まるで長嶋選手のようになりきってサードゴロを取り、長嶋選手のようにバットを振っていました。

私が「まるで長嶋選手のように振る舞っていた(as if・・・・)」ことから身につけたのは、最大限のパフォーマンスを発揮することだったのでしょう。
このことは、今でも私の中に根付いています。

憧れを持つことは、その人をモデルとしながら、自分の思考・感情・行動に大なり小なり影響を受けているのです。

このように考えてみると、憧れていた人にあなたは確実に勇気づけられているのです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨夜(4月20日)に金沢に来ています。

ここ5年ほど担当している石川県庁の新任管理職研修のためです。

さて、今日から3回ほどで「憧れという勇気づけの力」について書きます。

勇気づけには、さまざまな側面がありますが、私は「憧れることは勇気づけの源だ」と捉えているからです。

まずは、憧れによってパフォーマンスが発揮できたケースから。

4月19日(水)のヤクルト VS. 巨人戦で先発の高木勇人投手に代わり3回から登板し、3回を投げ勝利投手になった篠原慎平投手(26歳、背番号92)のことが昨日の朝刊で話題になっていました。

スポーツ報知に

【巨人】篠原、育成出身史上初の初登板初勝利!2位浮上で首位・広島に2ゲーム差

として篠原慎平投手に関して次のことが書かれていました。

▼球歴 川之江高2年夏に県4強に貢献も中退。
今治精華高通信制課程松山校に通いながら、08年に独立リーグ・四国IL愛媛入り。
13年からは同・香川でプレー。
独立リーグには計7年間在籍し、肩の故障もあって3度の戦力外通告を受けた苦労人。
14年育成ドラフト1位で巨人に入団。

▼独立リーグ、四国IL時代は月給20万円弱。
右肩の故障で2年間マウンドに立てなかった。
患部が完治し、14年育成ドラフト1位で巨人入団。
制球が課題だったが、徹底した投げ込みで克服に努めた。
1軍に抜てきされた昨年の秋季キャンプでは「感覚を忘れるのが怖い」と血まめだらけの手で毎日ブルペンに入った。
休日返上は当たり前で、周囲を心配させるほどの練習の虫だ。
努力を野球の神様が見ていたのかもしれない。

▼目標は元祖・育成の星、山口鉄也。
17日の支配下登録決定後、最初に食事に誘ってもらったのが山口鉄也で感激した。
「同じ育成から上がった山口さんのような投手になりたい」。
由伸監督は「こういう状況であそこまで投げてくれた。あれがあったから投手をつなぐことができた」と絶賛した。

つまり、巨人軍で3軍→2軍→1軍 と成り上がってきた投手です。

同じ育成出身の山口鉄也投手に憧れていたそうです。

この「憧れ」の力こそが原動力になっていたと言えます。

あなたも誰かに憧れることによって生きる活力が出ていたことはありませんか?

<第2回に続く>

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月19日)は、ヒューマン・ギルドに株式会社 ディスカヴァー・トゥエンテイワンから本が、印刷会社から新しい会社案内が届きました。

著者用サンプルとして届いた本は『図解 勇気の心理学 アドラー超入門』(永藤かおる著、岩井俊憲監修、ディスカヴァー・トゥエンテイワン、926円+税)。

週刊誌サイズで、96ページの、消費税込みで1,000円きっかりの本。

「アドラー超入門」をタイトルに使っているとおり、図表も豊富。
「こんなにわかりやすくていいの」と言われるくらいの本になりました。

4月21日(金)から全国のLAWSON・Family Martにて限定発売されます。

*アマゾンや書店での取り扱いがありませんので、コンビニでお求めください(ヒューマン・ギルドでは限定的に取り扱い)。

章立ては、次のとおりです。

Chapter 1 悩みを解決し、幸せになるために
Chapter 2 勇気を持って人生を歩もう
Chapter 3 アドラー心理学の5つの柱
Chapter 4 勇気づけの技術を上手に使いこなそう
Chapter 5 幸せを感じるためのゴール 共同体感覚
Chapter 6 アドラー心理学を日常生活に役立てよう

本を手にしてご満悦の、著者の 永藤かおるさん でした。

印刷会社から届いた新しい会社案内。

今までは、法人対象の営業用に限定して使っていましたが、那覇営業所の 鳥内かおりさん が基本デザインを担当、法人事業部営業統括マネジャーの 目次 心(めつぎ しん)さん がコンテンツを固めてくれました。

より汎用性のある会社案内です。

会社案内の最大のユーザーでもある 目次 心さんです。

ヒューマン・ギルド は、2月にWebsite も一新し、新年度を春爛漫状態で迎えています。

皆様のお陰と、心から感謝申し上げております。

ありがとうございます。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月18日)の朝刊で保守派の論客、渡部(わたなべ)昇一氏(上智大学名誉教授)が17日の13:55に心不全により86歳で死去したことが報じられていました。

著書で95歳を超えて生きることを勧めていて、真向法(まっこうほう)で健康管理に務め、原稿を持たない講演を聞いたときも、記憶力抜群で、滑舌もよいので、あと10年ほどはご存命だと信じていました。

渡部先生のことはラジオの「百万人の英語」の講師として知り、その後、ベストセラーの『知的生活の方法』(講談社現代新書、1976)以来、30冊近くの本を読んでいると思います。

知的生活の方法 (講談社現代新書)
渡部 昇一
講談社

若い頃の渡部先生が大島淳一のペンネームでジョセフ・マーフィーの『眠りながら成功する』を翻訳していたことを知る人が少ないのですが、これはご本人が本で明かしています。

マーフィー眠りながら成功する
(上) (知的生きかた文庫)
大島 淳一
産能大学出版部
マーフィー眠りながら成功する
(下) (知的生きかた文庫)
大島 淳一
産能大学出版部

また、本名での翻訳としては、元々はアブラハム・マズローの流れの第三勢力の心理学を講じ今ではすっかりスピリチュアルに走るウエイン・ダイヤ―を見出し、ベストセラーに仕上げています。

自分の時代―
知的独立の生涯構想
ウエイン・ダイヤ―著、
渡部 昇一訳
三笠書房

渡部先生の真骨頂は、東京裁判の影響を強く受けた日本の近現代史観の見直しを一貫して主張する論調です。

私は、渡部先生の骨太の論調を楽しみに30年以上月刊誌の『致知』(致知出版社)を定期購読していました。

あと10年、少なくとも5年生きていてほしかったです。

◆私は、渡部先生の本や講演を次のとおり紹介しています。
是非お読みください。

2012年10月1日 本の紹介:『自分を動かせ』(サミュエル・スマイルズ、渡部昇一編著)

2011年12月6日 本の紹介:『知的余生の方法』(渡部昇一著)

2011年11月8日 本の紹介:『60歳からの人生を楽しむ技術』(渡部昇一著) 

2010年3月18日 渡部昇一氏の講演会に

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

カミさんに強く影響を受け、白石一文の小説『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上・下』(講談社文庫、各600円+税、第22回山本周五郎賞受賞作)を読んでいました。

この胸に深々と突き刺さる
矢を抜け 上 (講談社文庫)
白石 一文
講談社
この胸に深々と突き刺さる
矢を抜け 下 (講談社文庫)
白石 一文
講談社

私の前に読んでいたカミさん同様、私も途中でやめられなくなり夢中で読んでいました。

ただし、お勧めは慎重にしたいと思います。

小説ではありますが、娯楽ものでなく、教養小説、思想小説とも言っていいものだからです。

その背景は、白石一文が早稲田大学政治経済学部を卒業してからしばらく文芸春秋社に勤めていた人だからです。

主人公のカワバタは、文芸春秋社の『週刊文春』を連想させる週刊誌の編集長(やがて月刊誌の編集長)、41歳。

胃がんでステージⅡを宣告され、胃の2/3を切除しています。

東京大学で経済学を講じるミオとの間にナオがいますが、その下の息子のユキヒコを生後3カ月で喪っています。

カワバタには、聖と俗が同居しています。

聖の部分は、新自由主義経済思想に基づく格差社会に憤りを感じ、胃がんの手術後、ユキヒコの声が聞こえるようになったり、未来の自分の姿を見たり、マザー・テレサやマルティン・ルーサー・キングを登場させながらスピリチュアルな要素も持ちます。

俗な部分としては、性の問題、週刊誌の編集長として社内人事や政界のトラブルなどと縁が深いところがあります。

10年ほど前のの時代背景をもとに、「生きること」「愛すること」を私たちに投げかける小説だと言っていいでしょう。

この小説を読み気になった人へのお勧めがあります。

それは、ほとんどカタカナで書かれた登場人物を是非主人公との関連図をメモしながら読み進めるとよい、ということです。

あまりにも登場人物が多いので、誰がどうなのかわからなくなることがあります。

◆今までに白石一文の小説として次のようにお勧めをしております。
こちらは純愛ものです。

 2013年6月28日付けブログ 夫婦愛の小説のお勧め:『快挙』(白石一文)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月16日)は9:30~17:00に アドラー心理学ベーシック・コース の4日目を大阪で行っていました。

 

前半の講師をお務めだった 辻本絹代さん も受講者に加わり46名の受講者でした。

内容は(1)教育に生かすアドラー心理学ー自然の結末、論理的結末を中心にと(2)勇気づけでした。

私としては、これだけの人数のベーシック・コースは久しぶりなのと、受講者の熱意に煽られて達成感で一杯で大阪を後にしました。

持参した本は完売!

私は自分でもわからないくらいの人たちに、その人のお名前と、その人に沿った言葉を添えたサインをしました。

ヒューマン・ギルドの 会員 になってくれた人も多数。

大人数の割には結束力の強いグループになりました。

最後は、2人、あるいは3人一組での勇気づけの言葉を伝えながらの修了証の授与。

講座が終わったと思ったら、受講者の 西川 千晴さん が来年の3月10日〔土〕13:30 - 16:30に私を講師として

アドラー心理学から学ぶ「感情のコントロールセミナー」

大阪開催の告知をされました。

続いて名古屋からご参加だった 近川 明菜さん が、NPO妊娠育児支援Kizuna 代表のお立場で2017年10月1日(土) 13:30 - 16:30、ウインクあいち 愛知県産業労働センターで

アドラー心理学から学ぶ「感情のコントロールセミナー」 

 の告知をされました。

ヒューマン・ギルドが種を撒くアドラー心理学の「学びの共同体」は、日本各地で確実に芽吹いています。

最後には、受講者の皆さんのお土産を 辻本絹代さん から手渡され、慌ただしく大阪の地を後にしました。

受講者の皆様方、共催 兼 前半講師の 辻本絹代さん 、ありがとうございました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月15日)の13:30~18:45は、大阪府立教育会館(たかつガーデン)で アドラー心理学ベーシック・コース の3日目を行っていました。

受講者は、何と45名。遠くはタイから2名がご参加でした。

私の本をすでに読んでいる人が2/3ほどに達していました。

質疑応答から入りましたが、的を射た質問が連発。

講座の内容は(1)よい人間関係と(2)共同体感覚でした。

(1)よい人間関係の中では、協力しながら正方形の図形を作り上げる「協力ゲーム」を行いました。

私がコメントしたのは、協力の3条件としての次の3つでした。

(1)目 標
(2)貢献(参加)意欲
(3)コミュニケーション

 実は、この3つは、C.I.バーナードの組織が成立するために必要な3つの条件としての

(1)共通目的(組織目的)
(2)協働意思(貢献意欲)
(3)コミュニケーション

とほとんど同じことです。

ということは、組織の協力的な関係づくりのためには、仲間や状況に対する共感を伴うヨコの人間関係が欠かせないことになります。

休み時間には、たくさんの方々が本ご持参を上、サインを求めてきました。

最後は、「あなたを勇気づけた人たち」の一部を行い、3日目を終わりました。

19:00からは30人以上が参加しての懇親会。

私は、4つの席を回って懇親を深めました。

フェイスブックの友達もたくさんできました。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

まずは、昨日(4月14日)のことでお知らせ2件です。

1.株式会社キノブックス 代表取締役の古川絵里子さんから『親と子のアドラー心理学』(キノブックス、1,300円+税)の重版連絡が入りました。

親と子のアドラー心理学
岩井 俊憲
キノブックス

6刷、2,000部で、累計部数は1万4,500部となります。

2. 10:00以降、一般財団法人 労務行政研究所 の「jin-Jour」サイト でPoint of View第84回として私の「働く人に知ってほしい 職場で生かせるアドラー心理学」 がアップされました。



さて、これからが本題。

「アドラー心理学の組織への適用:タテの関係 VS. ヨコの関係」シリーズの3回目。

今回は

1.権限法定説
2.権限受容説
3.権限職能説

のうちの3.権限職能説に入ります。

この理論は、アルフレッド・アドラー(1870~1937)とほぼ同時代を生きた政治哲学者、メアリー・パーカー・フォレット(1868~1933)が説いた職務中心の考え方で、職位による上・下の意識は排除されます。

まさにアドラー心理学の「ヨコの関係」です。

フォレットによれば、社長には社長固有の職務に関する権限があり、発送係には発送の職務に関する権限があります。

発送係には発送作業に関する限りは、社長にない権限を持っていて、彼らの間にあるのは、上下関係ではなく、職務の分担関係だとみなすのです。

フォレットは、次のような言葉を残しています。

『新 経営管理のプロセス』(車戸 實・酒井 甫の共著、八千代出版)から引用します。

「今日の最も基本的な企業概念、すなわち企業組織について我々の持っているすべての考えを支配しようとしている概念は、職能(function)の概念である。組織の成員は誰でも、1つの職能、あるいは1つの職能の一部分を担当遂行している。・・・(一部略)・・・組織の成員は、そのなすべき職能、すなわち彼のなすべき課業に伴う権限に比べて過不足のないちょうどそれと等量の権限を持つべきであると私は思う」

フォレットは、権限の委譲という考え方を放棄します。

代わりに、権限は上位者から委譲されるのではなく、組織の計画に従って考えられる、としたのです。

ところで、フォレットのこの理論は、アドラーの活躍した時代と同じく1920年代から1933年までに書かれたものです。

アルフレッド・アドラーはしばしば「早すぎた予言者」と言われますが、メアリー・パーカー・フォレットもまた「マネジメントの予言者」として時代を先取りしていたことが 2008.4.2 の DIAMOND online で紹介されています。

◆私は今日、これから大阪に出張し45人を対象に2日間 アドラー心理学ベーシック・コース の3日目、4日目を担当してきます。

<お目休めコーナー>4月の花(15

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

まずは、お知らせから。

本日(4月14日)10:00以降、一般財団法人 労務行政研究所 の「jin-Jour」サイト でPoint of View第84回として私の

「働く人に知ってほしい 職場で生かせるアドラー心理学」

がアップされることになっています。 

くれぐれも10:00以降にお願いしますね。

次に、 (株)三笠書房「これから出る本」『アドラー流「自信」が生まれる本』が紹介されました。

アドラー流「自信」が生まれる本:
気づかなかった魅力が見つかる「3つの質問」
(王様文庫)
岩井 俊憲
三笠書房

昨日の (株)三笠書房 内の会議で初版1万2千部でのスタートと決まったことを編集本部の番園さんからお伝えいただきました。

ビジネス分野の本としては『働く人のためのアドラー心理学』(朝日文庫、600円+税)が累積販売部数4万部と気を吐いています。

働く人のためのアドラー心理学
「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣 (朝日文庫)
岩井 俊憲
朝日新聞出版


さて、「アドラー心理学の組織への適用:タテの関係 VS. ヨコの関係」シリーズの2回目です。

今回は

1.権限法定説
2.権限受容説
3.権限職能説

のうちの2.権限受容説に入ります。

ここからはかなりヨコの関係の色彩が強くなります。

この権限受容説というのは、自らが経営者でもあったC.I.バーナード(1886 ~ 1961)の理論で、簡潔に言ってしまえば、「上司の命令が権限を持つかどうかは、命令を受ける立場の人間(部下)の側にあるのであって、命令する側にあるのではない」という理論です。

そして、上司の権限を確立しようと思えば、部下の同意が必要になるのですが、その同意には次の4つの条件が満たされなければならない、とされています。

(1)部下がその伝達を理解でき、また、実際に理解すること
(2)上司が意思決定をする場合に、受け取った伝達が組織目的と矛盾していないと信じること
(3)意思決定に際して、部下がその伝達が自分の利害と両立しうると信じること
(4)部下が精神的にも肉体的にもその伝達に従うことができること

この1938年の理論は、実は革命的で、当時より80年後の現在でこそ説得力を持ちます。

それは、上司であることで権限を有していると思い込んでいる人がこの理論をつきつけられると、「あなたは権限を持っているつもりでも、部下があなたの権限を認めなければ、あなたに権限なんてないのですよ」と言われるような響きを持つからです。

バーナードから半世紀を経て、有名なP.F.ドラッカーは、リーダーについてこんなことを書いています。

「そもそもリーダーについての唯一の定義は、“フォロワーがいること”である。 信頼がない限りフォロワーはいない」(“Managing for the Future”)

「ドラッカー 画像」の画像検索結果

私は、部下が上司の権限を受け入れる最大の要因は、ドラッカーの「信頼」を採り入れると、アドラー心理学の「相互尊敬・相互信頼」の関係性であり、そのことこそがバーナードの権限受容説に魂を吹き込むように思えてなりません。

<お目休めコーナー>4月の花(14

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月12日)のニュースでは「東京の桜が葉桜になっている」とのことでしたが、我が家の近辺ではまだまだ桜が元気です。

カミさんが撮った朝の桜はこんなふう。

カミさんと外食して帰る途中の桜は、こんなに妖艶。


さて、今日から私の長年の関心事である、アドラー心理学を組織に生かそうとするとき、タテの関係 VS. ヨコの関係 をどう捉えたらいいか、に取り組みます。

そこで借りてきた理論が、私が大学時代に専攻していた経営学。

大学3~4年生の時は「経営組織論」のゼミに所属していました。

当時の指導教授だった車戸 實先生の『新 経営管理のプロセス』(酒井 甫氏との共著、八千代出版)から「権限(authrity)の源泉」を繙いてみると、組織の中での「タテの関係 VS. ヨコの関係」がすきっと整理できます。

そのことをできるだけわかりやすく解説します。

「自己の職務を組織内で公に遂行するための権利・力」である「権限」の源泉を探ると、3つの見解に突き当ります。

1.権限法定説

2.権限受容説

3.権限職能説


1.権限法定説

この理論は、私たちに一番なじみやすいものです。

権限は「法的または合法的な力・命令または行為する権利」で、「企業目的ならびに部門目的達成のために、その権限の所有者がよいと思う方法で行動を命令または禁止する力」とされています。

その権限はどこから来ているのでしょうか?

この理論では、権限は私有財産制度に由来し、株主→取締役・・・というように上から下へと権限が順次委譲されるものと捉えるのです。

ここで、注釈を加えます。

多くの経営者・管理者は、組織の階層の上位者ほど大きな権限を有し、下位者の権限は極めて小さくなると考えられます。

これは、今でも多くの組織人があたりまえと受け止めている常識です。

しかし、経営組織論では、もう2つの理論を唱えているのです。

実は、この2つの中にアドラー心理学の「ヨコの関係」とつながる考えが存在するのです。

次回以降を楽しみに願います。

<お目休めコーナー>4月の花(13

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月11日)は出版社、新聞社の方などのご来社がありました。

まずは、昨日の11:00に (株)三笠書房 取締役編集部長の長澤義文さん(写真右)と編集本部の番園雅子さん(写真左)がオフィスにいらっしゃいました。

雨の中『アドラー流「自信」が生まれる本 ― 気づかなかった魅力が見つかる「3つの質問」』 (王様文庫、600円+税) のサンプルを10冊お持ちでした。

アドラー流「自信」が生まれる本:
気づかなかった魅力が見つかる
「3つの質問」 (王様文庫)
岩井 俊憲
三笠書房

ちなみにこの本は、4月27日(木)から書店に並び始め、アマゾン での取り扱いは5月1日になるようです(予約受付中)。

この本の「はじめに」では、私は次のように書いています。

アドラー心理学で「新しい自分」に出会う

30年以上にわたって、アドラー心理学にもとづくカウンセリングやセミナーを行なっていますが、最近、自分に自信のない人が増えていると感じます。
実際に話をしたり、ワークに取り組んでもらったりすると、みなさん個性にあふれ、魅力的な人ばかりなのに、自分でそれに気づいていないのです。

本人が当たり前だと思っている部分は十分にプラスの要素になりますし、マイナスに思っている部分でさえ、まわりから見ると、「その人だけのよさ」につながっていることがあるものです。
ことわざで「物は言いよう」と言いますが、アドラー心理学で見ても、まさにその通りなのです。
アドラー心理学では、「自分らしさ」、専門的に言うと、「一人ひとりが持つ固有の能力(リソース)」を非常に重視します。
それは何も、特別な才能や資格といったものではありません。
「他の人と違うところ」は、すべてその人固有の能力、つまり魅力となり得るのです。

この表われとして、アドラー心理学は「勇気づけの心理学」とも言われます。勇気づけとは、一言で表わすと困難を克服する活力を与えることですが、他人に対して行なうだけでなく、自分への勇気づけも大切だと考えます。
そうすることで、自分の存在価値や魅力に気づき、自信をもって人生と向き合えるようになっていくのです。

では、日常生活の中で、これまで気づかなかった自分の魅力を見つけ、元気と自信がわいてくるにはどうしたらいいのでしょうか。
本書では、次の3つの質問の答えを求めていきます。

①「新しい人生」をどう切り開きたいですか?
②「本当の目標」は何ですか?
③「後戻り」しないために何をしますか?

3つの質問への答えが定まったとき、新しい自分がはじまります。アドラー心理学がそのお役に立てることを、心から願っています。


オリジナルの本だった『新しい自分の創めかた』(学研)とはまるで違う本になり、女性読者に届くようなおしゃれな表紙と内容になっています。

次に、お2人からは同じ王様文庫の『アドラー流 人を Happyにする話し方』(590円+税)の4,000部重版が決まり、これで6刷、累計32,000部になることをお伝えいただきました。

アドラー流 人をHappyにする話し方
(王様文庫)
岩井 俊憲
三笠書房

15:00には、大手新聞社の地方版の記者がお見えになり、就活をしている学生へのやる気の高め方の取材を受けました。

私の側からも質問をしたり、とても楽しいやり取りになりました。

どんな記事になるのか楽しみです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月10日)のヒューマン・ギルドの設立32年の記事に関しては、多くの方々から祝意を賜りありがたく厚くお礼申し上げます。

さて、4月のこの時期は、電車内で街でスーツ姿も真新しい新入社員らしき人たちを見かけます。

オフィスにいると、先輩に伴われながら慣れない訪問販売に来る人もいます。

また、たどたどしい口調で営業の電話をかけてくる人も目立ちます。

ある人は希望に満ちて、ある人は「こんなはずじゃなかった」と失意と挫折感を伴いながらビジネス人生をスタートさせていることでしょう。

そんな人たち、あるいは関係する人たちに1冊の本を紹介します。

『働く君に贈る25の言葉』(佐々木常夫、WAVE出版、1,400円+税)

働く君に贈る25の言葉
佐々木常夫
WAVE出版

 社会人になったばかりの甥の「遼君」(仮名)に向けた手紙というかたちで、彼の成長に合わせてビジネス人生を生きる知恵を授ける本です。

佐々木氏は、東レの取締役に同期トップで就任後、東レ経営研究所社長を務め、70歳を過ぎた今も「ワーク・ライフ・バランス」 ― ご本人の好みは「ワーク・ライフ・マネジメント」- の推進者として講演・執筆で活躍中です。

私は、本の紹介をするときは、ほぼ必ず内容の一部を紹介するのですが、あえてこの本に書かれていることに触れないでおきます。

 

次は、挫折感を伴いながらビジネス人生をスタートさせている人への言葉です。

私の好きな「第二志望の人生」の言葉を贈ります。

2013年4月1日付けブログに 第二志望の人生として書いていますので、ご覧ください。

『アドラー心理学による カウンセリング・マインドの育て方』(コスモス・ライブラリー、1,600円+税)のコラムにも入れたものですが、もともとはサラリーマン時代に日本経済新聞に投稿して採用された文章で、本にはそれに手を加えて書きました。

アドラー心理学によるカウンセリング・
マインドの育て方―人はだれに心をひらくのか
岩井 俊憲
コスモス・ライブラリー

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(4月9日)もお休みで、カミさんとブランチに行った以外は家にいました。


(通りがかりに見た雨に打たれる桜)

そんな家に戸田久実さん(ブログフェイスブックアドットコミュニケーション株式会社 代表取締役、一般社団法人 日本アンガ―マネジメント協会 理事)からヒューマン・ギルドの設立32年を祝し、側面から支えてくれている岩井美弥子の誕生日を祝うフラワー・アレンジメントが自宅に届きました。

戸田さんは心と容姿の両美人だと、常々カミさんと話しています。

ありがとうございました。


今日(4月10日)は、有限会社 ヒューマン・ギルドが設立されてちょうど32年になる日です。

4月からの新年度も順調にスタートを切っています。

今までの32年を振り返る意味でも、私が昨年秋にある雑誌に書いたことを一部修正して転載します。

冷静な頭脳と温かい心を伴う「勇気」について

有限会社 ヒューマン・ギルドは、何度も存亡の危機がありました。
設立して1年も経たないうちに業績不振と大株主との対立で40%出資相当の株主が去って行きました。

その後、どうにかこうにか会社を存続させていた設立13年後には、大口取引先との関係がこじれ急速に事業内容が悪化し、その数年後には会社の価値がゼロどころかマイナスになってしまいました。
どんなふうにして事業を清算させるか、営業をどこかに譲渡するかもシミュレーションすることも時々ありました。

そんな会社がアドラー心理学の分野では日本一の研修実績の会社、代表者の私が3年間で20冊を出版する著者になりえたか、そのベースを探ると、精神科医・心理学者のアルフレッド・アドラー(1870~1937)が力説した「勇気」に遡ります。
「勇気」があったからこそ「いつかアドラー心理学はこの世に受け入れられる」との希薄な根拠をもとに信念を持てていたし、個人のみならず、妻子の預金を下ろしても莫大な金額をヒューマン・ギルドに投じて、会社存続のためにリスクを引き受けていたのです。

もちろん受講者、出資者、関係者、社員の方々のお力添えも忘れることができません。

ところで、「勇気」の英語の“courage”の語源を調べてみると、「ハート」で、体の活力を司る臓器である心臓のほかに「心」を表す意味もあることがわかりました。

私は、アドラーが本の中で断片的に述べている表現や英英辞典での意味 ― リスクを引き受ける能力 ― をもとに「ハート」の語感を活かしながら「勇気」を「困難を克服する活力」と定義しています。

ただ、「勇気」が「勇敢」と違うことを指摘しておきます。
「勇気」がここ一番で冷静さを伴って発揮される活力であるのと比較して、「勇敢」は時に「向こう見ずの大胆さ」をもとに行動してしまうニュアンスがあります。

「勇敢」を示そうとすると、時に暴走し自分だけでなく他者に対しても破壊的な影響をもたらすことが見られます。
それに対して「勇気」は、相手や場に対する関心 ― そのことをアドラー心理学では「共感」と呼ぶ ― を忘れずに、冷静な判断に支えながら発揮される、リスクを引き受ける活力です。

私はこの「勇気」こそが世の中に貢献を期待される人たちに欠かせない要件だと思っています。

そんな世の中に貢献しようとする人たちにイギリスの経済学者、アルフレッド・マーシャル (1842-1924) が1885年、ケンブリッジ大学経済学教授の就任講演で残した有名な言葉を紹介して終わることにします。

「経済学者は冷静な頭脳と温かい心(Cool Head but Warm Heart)を持たねばならない」

「アルフレッド・マーシャル 画像」の画像検索結果

私には、マーシャルの「冷静な頭脳と温かい心」という表現こそが「勇気」の別の表現のように思えてなりません。
経済学者に限らず、人々への貢献を期待される人たちもまた、冷静な頭脳と温かい心を伴う「勇気」を念頭に、自分自身に対して、また関係する人たちに「勇気」を与えることができるならば、個人と組織に対する自己価値感を持ちながら前進できると信じています。

第33期、2017年度もヒューマン・ギルドは「冷静な頭脳と温かい心」を伴う「勇気」の伝道にまい進します。

どうかよろしくお願いします。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

我が家の近所では、昨日(4月8日)が桜の満開時期だったでしょうか。

昨日は、11:20~13:20の2時間だけ会社にいて ロジカル勇気づけコミュニケーション研修(宮本秀明講師)の受付と開会挨拶をしました。

遠くは帯広、岐阜、富山、松本などから計13名(うち男性3名)がご参加です。

お昼にサンドイッチを食べながら讀賣新聞を読んでいたら、読者投稿の「気流」欄にこんなことが書かれていました。

次のとおりです。

最近、学校法人「森友学園」を巡る問題で、官僚の「忖度(そんたく)」という言葉が飛び交っている。

「他人の心中をおしはかること」を意味する忖度が、権力者の意向を忖度して、不適切な行いをすれば批判されてしかるべきである。
しかし、忖度そのものがいけないかのように言われることについては、どうかと思う。

身勝手な考えから、犯罪まで起きている世の中で、忖度しながら行動し、周囲との良い関係を保つことも、社会人ならば、当たり前のことだろう。
悪いイメージの言葉としてだけ使われてしまうとしたら、残念に思う。

もっともな意見です。

私は今までに「忖度(そんたく)」に関連して次の2つのブログを書いています。

・2017年3月29日付けブログ 忖度(そんたく)というつかみどころのない空気について:アドラー心理学の立場から
・2017年3月31日付けブログ 忖度(そんたく)と空気を裏付ける理論:コンテンツとコンテクスト

特に後者では、次のとおり結んでいます。

「忖度」「空気」を重んずる「察する文化」も100%悪いわけではないのですが、高いコンテクスト/低いコンテンツのコミュニケーション・スタイルに傾き過ぎると、説明責任に欠けたり、相手次第では、非建設的に使われているとしか言えなくなります。

忖度(そんたく)の建設的側面にも焦点を当てなければなりません。

中国人観光客が日本滞在時にフランス料理店を訪れたとき、こんな印象を抱いたことをどこかで読んだことがあります。

ウェイターがナイフ、フォーク、スプーンを自分の前に置いたとき、その位置にとても感激したのです。

自分から見て左側に置かれたのは、それ以前の自分の水の飲み方などの所作を観察していて、自分が左利きだということを把握してのことで、中国では絶対にありえないことだと書いているのです。

これは、忖度(そんたく)の建設的側面に該当します。

もう1つ、日本国民が忖度(そんたく)によって方向づけられていることがあります。

天皇陛下の退位問題です。

退位を示唆する天皇陛下のお気持ちを忖度(そんたく)したことを契機に、今の天皇に限って退位を認める皇室典範の特例法を制定する動きが進んでいます。

その過程で天皇陛下ご自身のお気持ち表明もありましたが、世論調査では、そのことを93%が「良かった」と答え、9割以上が賛成しています。

天皇陛下ご自身は、ご自分で辞意表明できないお辛さがおありで、あのご年齢で被災地に足を運ばれ、外遊され、外国からの賓客をおもてなしになるのは、苦役以外の何ものでないかもしれません。

会社経営者なら株主総会、取締役会を経て、自分なりに引退できるのとは大違いです。

勧善懲悪的な風潮よりも建設的/非建設的を判断基準とするアドラー心理学からすれば、上の2つのケースは忖度(そんたく)の建設的側面として望ましい方向と言えるでしょう。

 <お目休めコーナー>4月の花(9

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