アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋30年 「勇気の伝道師」     ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月25日)は10:30~17:30に 株式会社 マーケティング研究協会 で公開セミナー

アドラーに学ぶ! マネジメント心理学

を20名の受講者を対象に行っていました。

研修を行いながら検査入院疲れを自覚していました。
平素のように体力が戻っていないようです。


さて、「入院時に観察したこと」シリーズの3回目、最終回です。
今回はナース編です。

入院中に一番お世話になったのは、何と言っても看護師さんです。

検温、血圧測定の他に、患者の要望の聴き取りから、医師や検査技師との連絡・調整など、日中担当、夜勤の方など私は延べ10人以上のナースとやり取りをしたと思われます。

その中でも印象に残っているのがNさんとHさんです。

Nさんは、「入院診療計画書」に担当看護師として名前のある方で、私が17日(水)の入院直後にやってきて「Nです」と名札を見せながら私とカミさんに挨拶しました。

珍しいお名前なので、私は「もしかしてルーツは九州ではありませんか?」と言うと、「どうしてわかるんですか?」と驚いて、「父親が鹿児島の出身なのです」と明かしました。

「同じ苗字の方が鹿児島にいて、知り合いなものですから」

私は、初対面の方に名前を巡ってやり取りをするのが習わしになっています。

これは、デール・カーネギーの『人を動かす』(創元社)の「人に好かれる6原則」から学んでいるものです。

人を動かす 新装版
デール カーネギー
山口 博
創元社

この第3原則に「名前は、当人にとって、最も快い、 最も大切なひびきを持つ言葉であることを忘れない」とあります。

ところで、Nさんは私の入院にあたっての要望を聞く際に「検査内容とスケジュールをあらかじめ知りたい」を「入院診療計画書」に「検査が安全に進むようにわかりやすく理解が得られるまで説明いたします」と書いてくれていました。

 

このことは、検査を行う3日間、毎日メモで渡されました。

Hさんは、2日目の午後から姿を表しました。

名札を見せながら「Hです」と名乗ったのですが、眼鏡を外していたために名札が読み取れませんでした。

すると、「俳優のH・Kと同じHです」とわかりやすく伝えてくれました。

この人の強みは笑顔とスキンシップでした。

18日の4時間に及ぶ点滴の時も、時々顔を出してくれ、私が足元にある本を取ってくれるようお願いすると、私に手渡す際に「だいぶ重くて分厚い本を読んでますね。何ですか?」と関心を示しました。

「これは『夏目漱石全集』です。全3巻に漱石のすべての作品が凝縮されていて、この本はそのうちの第2巻、今『こころ』を読んでいるところです」

点滴液を交換する際は、「これが最後ですからね。よく頑張ってくれてますね」と言って、そっと私の左太ももに手を添えてくれました。

当日の検査のほとんどを終えて病室に戻ると、微笑みながら「お疲れ様でした」と肩にそっと触れてくれました。

私は、見舞いに来ていたカミさんに「Hさんはキャバクラででもバイトをしていたのかな?」と言うと、彼女は「ジジ殺しのコツを知っているのよ」というコメントをしました。
なるほど。

退院の日の20日(土)の朝は、朝食の前に「手術室から応援に来ました」という看護師さんが検温と血圧測定に来ました。

土曜日で休みのため、ほとんどの顔ぶれが替わっていました。

朝食が終わり、私が一人で荷造りを終えて、「退院の準備が終わりました」とナースコールをすると、やってきたのは何とHさんでした。

私はてっきり、見知らぬ人が来ると思い込んでいたのに、Hさんが笑顔で来てくれたのが喜びでした。

私はHさんと並んで歩き、ナースセンターの人たちに挨拶をし、エレベーターに乗る前に「私はHさんに最後に見送られて退院できて幸せです」と言いました。

Hさんは手を振りながら私を見送ってくれました。

ドアが閉まってからもHさんの笑顔がしばらく残像として存在していました。

これで「終わりよければすべてよし」とも言える私の3泊4日の検査入院の物語を終わります。

<お目休めコーナー>5月の花(23)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

まずは、お知らせです。

『親と子のアドラー心理学』のCMが5月22日、23日の2日間、日テレ「スッキリ!!」(9:30~10:25の関東ローカル枠)で流れました。

親と子のアドラー心理学
岩井 俊憲
キノブックス

6月8日(木)に加えて、26日(月)も同じ番組で放映されます。

木下グループの 株式会社キノブックス だからこそできることです。


さて、「入院時に観察したこと」シリーズの2回目です。
今回はドクター編です。

5月17日(水)に入院手続きをし、病棟の8階にカミさんと行ったとき、まず対応してくれたのはクラークのTさんで、フロアを回りながら説明後、身長・体重の測定。

その後、11:00少し過ぎて830号室に入るとすぐに、看護師に続き担当医師が挨拶に来ました。
O先生という30歳前後と思われる女性医師。

私は、挨拶が終わるやいなや、私は5月22日(月)の晩に避けられないイベントがあるので外出許可を願い出ました。

O先生は、左手のひらにボールペンでメモを書き、できるだけ叶えられるようにする、と言ってくれました。

そして、私は「これはワイロではありませんよ」と言いながら、私の書いた文庫本3冊をお渡ししました。

アドラー流「自信」が生まれる本:
気づかなかった魅力が見つかる「3つの質問」
(王様文庫)
岩井 俊憲
三笠書房
アドラー流 人をHappy
にする話し方 (王様文庫)
岩井 俊憲
三笠書房
働く人のためのアドラー心理学
「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣
(朝日文庫)
岩井 俊憲
朝日新聞出版

17:30には、私の治療にあたる医師4名(O先生を含む)がやって来て、治療方針の説明をしてくれました。

さらに、O先生は、私が夕食を終えた19:00に来室、今までの病歴の聴き取り後、聴診、触診をしました。

帰り際に「5月22日には退院できるように目指しましょうね」と言ってくれたので、私は胸を撫でおろしました。

翌5月18日(火)の10:50には、入院中たった1回の教授回診がありました。
8人くらいがぞろぞろ来たでしょうか。

何を言われたか覚えていませんが、残ったO先生は、服用を勧められない漢方薬と、ある降圧剤を預かって帰りました。

夕食後は、先輩格の男性医師のS先生と一緒に来室、S先生は初日の血液と尿の検査結果をもとに、立て板に水のような流ちょうな説明を施してくれました。

あまりによどみない説明ぶりは、印象に残りにくいことを実体験しました。

(1)全体的にそう悪くはないこと、(2)原発性アルドステロン症には漢方に含まれる甘草が悪影響を与えるので当分服用しないこと、(3)5月20日(土)の退院を目標にしていること、のようでした。

ところで、この晩、悪夢到来です。

24時間心電図を体に装着して眠りに就いたのですが、同室のKさんのいびきで起こされてしまいました。

1時間ほど眠れなくなってっしまった私は、わずかな明かりを頼りにO先生宛に9項目のお尋ねしたいこと ― 退院の時間、処方箋のこと、お世話になっている医院との連携など ー をメモ帳に書き出していました。

翌日(5月19日)の9:00から始まる4時間の点滴の時に来られたO先生に点滴を受けながら9項目の質問を伝えました。

驚くことに、O先生は、9項目の質問に対して自ら、ナースやクラークを通して100%回答してくれました。
大感激でした。

O先生は、夕食後、しばらくして当直の医師が睡眠時無呼吸症候群を検査する機器を取り付けるためにやって来ることを私に伝え、明日(土曜日)は休みのため退院を見送れない旨言ってくれました。

私は、「大変お世話になりました。O先生にご担当いただいて本当によかったです」とお礼を申し上げました。

O先生は一瞬、マスクを下げて「こちらこそ」と言ってくれました。

今日のブログは、これで終わっていいのかもしれませんが、その後トラブルがありました。

前日の不眠と検査疲れがあって、私は10:00前に眠ってしまいました。

24:00にふと目を覚ますと、睡眠時無呼吸症候群の検査機器が装着されていません。

もし、このまま装着しないで、明日の退院の日を迎えると、当直の医師は失敗を責められることだろうと懸念しました。
それに、この検査料金を含めて5月19日(金)のうちに支払っています。

そこで、ナースステーションに行って、睡眠時無呼吸症候群の検査機器のことを伝えると、数分後、当直の女性医師(とてもチャーミングな人)が飛んできました。

「申し訳ありません!」

「大丈夫ですよ」。にこっと私。

こんな人に汚点を与えなくてよかったです。 

最後に、O先生、またご縁があったらお世話になりたいものです。

本当にありがとうございました。

患者本位の対応をしてくださって心から感謝しております。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

先週の3泊4日の検査入院でただでは起きない精神を発揮しての記事です。

5月17日(水)から20日(土)まで検査入院をしていた体験で同室の患者を観察できたのは、とても面白かったです。

私とカミさんが5月17日(水)の11時過ぎに病棟の8階をぐるっと回って案内されて病室に入ったとき、私のほかに2人の患者がいました。

私には窓際(入口から入って左奥)の4畳半くらいのスペースがあてがわれ、窓から外が見えることをありがたく思いました。

午後になると、右側のスペースにいた人が退院となり、間もなく足元のスペース(入口から右奥)に新しい患者(Yさん)が娘に伴われて入ってきました。

この方は、肺の手術後の人と思われ、しばらく食事が出ても食べられないでいました。

何回かナースコールをして痛みを訴えていました。

2日ほどすると、少し元気になって、看護師に娘夫婦が検査技師だと話し始め、病気のことではない話題で30分ほど話し続けていました。
よほど話がしたかったのでしょう。
長話につき合った看護師も大変。

私が困ったのは、このYさんではなく、入口右側に以前から入っていたKさんです。

糖尿病患者らしく、食事前にいつも血糖値を測っていました。

このKさんのいびきとひとり言は、はなはだ迷惑でした。

いびきは耳栓をしていても効果がないほどで、私の入院中は大きなストレス要因でした。

Kさんは、寝ていても迷惑をかける人であるだけでなく、起きていても存在感の大きい人でした。

急に大きな声で、「さ、起きるか! 食事まであと1時間半だな」と、部屋中に響く声の大きさでひとり言を発し、うがいの音も大音響、食事中もぺちゃくちゃうるさいのです。

私は最初、何度か「いい加減にしてくれませんか」と注意しようと思ったのですが、途中から方針を変更し、どういう状況と目的でひとり言を言うのかしっかりと観察することにしました。

普通は、ひとり言は自分自身に語りかけるものですが、Kさんのそれは、声量と内容がつぶやきレベルのものではありません。
看護師さんたちと話す声よりも大きいのです。

私はこんな仮説を立てました。

「Kさんは、この病室内で主(あるじ)でいたいのではないか?」

ここで、10数年前に劇団昴に久米 明が主人公のウィリー・ローマンを演じる『セールスマンの死』を観に行ったときのことを思い出しました。

久米の登場場面に限って露骨に咳払いをする観客がいました。

殴ってやりたいほどの怒りを覚えました。

舞台が終わって、共演者の石波義人さん(現在は劇団四季俳優、ヒューマン・ギルド会員)にその客のことを聞いてみたら、その人は劇団民藝の滝沢 修をずっと応援していた人なので、『セールスマンの死』のウィリー・ローマンを久米 明が演じるのを苦々しく思っていたのではないか、とのことでした。

だとすると、演技にブーイングを与えるような目的で咳払いをしていたことになります。

そこで、同室のKさんの、場を支配するためにひとり言を使う目的がより鮮明になってきたのです。

アドラー心理学の知恵を入院中に使って観察してみるのも面白いものです。

次回はドクター編です。

<お目休めコーナー>5月の花(21)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月22日)、6日ぶりに出社したら、上谷実礼さんヒューマンハピネス株式会社 代表取締役、医学博士、産業医、アドラー・カウンセラー、ヒューマン・ギルド会員)からご著書の『ミレイ先生のアドラー流 ”勇気づけ”保健指導:アドラー心理学で面談技法のスキルが身につく!』(メディカ出版、2,600円+税)が届いていました。

ご丁寧なお手紙には、「2007年12月にアドラー心理学に出会った日のことを昨日のように思い出します」と書いてくださいました。

 

ミレイ先生のアドラー流“勇気づけ"保健指導:
アドラー心理学で面談技法のスキルが身につく!
上谷 実礼
メディカ出版

帯のような表紙には、次の言葉が書かれています。

面談数4,000人以上の実績!
支援者も相談者もハッピーになれる保健指導!
ミレイ先生が、保健師・看護師・管理栄養士の
苦手な保健指導のコツを
“勇気づけ”たっぷりで紹介します。

「私は保健指導が嫌いで、できればやりたくない」と思っていたミレイ先生が「アドラー心理学」と「勇気づけ」に運命的な出会いをしたことで、「相談者の生活習慣改善に向けたモチベーションの向上などに対して効果が出る」ということだけでなく、「自分自身も楽しみながら保健指導を行うことができる」ようになったマインドとスキルが込められた本です。

産業医・保健師・看護師・管理栄養士だけでなく、広くカウンセリングを志す人のための必読書と言っていいでしょう。


夜は、18:30~20:05に阿井 優子さん (株式会社 プラスアイ 代表取締役、一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会 アンガーマネジメントトレーニングプロフェッショナル、ヒューマン・ギルド会員)をお招きして

特別講座:マネジメント・カウンセリング懇話会主催 「リーダーのためのアンガーマネジメント」

を行いました。

私は、部分的に「アンガ―マネジメント」の講座を受けているし、本もかなり読んでいますが、抜群にわかりやすい内容でした。

講座が終わってからは、私を含む中小企業診断士のおじさま方に囲まれ香港酒家で懇親会。

阿井さんは、一人ひとりの質問に対してとても丁寧にお答えでした。

こういう点は、同じ研修講師としても見習わなくては、と思いました。

やはり娑婆は楽しい!

<お目休めコーナー>5月の花(21)

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

一昨日、昨日(5月20日、21日)とカミさんと一緒に、借りて来ていたDVDの『LEADERS』(前編・後編)を観ました。
佐藤浩市の作業着姿がかっこいい。
脇役も豪華。

私は、サラリーマン時代にトヨタ・グループとGEの合弁会社に勤めていて、昭和24年のトヨタの経営危機のことを聞いていたので、より感動が胸に迫りました。

さて、入院先に『夏目 漱石全集』(春陽堂書店)のうちの一冊を持っていって50年ぶりに夏目漱石の『こころ』を読みました。

こころ 坊っちゃん
(文春文庫―現代日本文学館)
夏目 漱石
文藝春秋

私なりにまとめたこの小説のテーマは、次の3つのようです。

(1)歳の離れた知己(師弟、先生とわたし)との交流
(2)友人のKに対する激しい嫉妬
(3)その後の半生を自責の念を負い続ける「先生」の物語

私はこの本を今までに3度ほど読んだことがあります。

高校生1年生(15歳)の入院中の時、同じ高校生の別の時、大学生の時。

私にとっては、夏目漱石の中では最高の評価を与えている小説が、この『こころ』です。

50年ぶりに読んだこの本、今までとはかなり視点が違っていることを感じさせてくれました。

50年前の高校生、大学生の時は、どうしても大学生の「わたし」の立場で読みながら「先生」にも共感を寄せていました。

ところが、今になると「先生」の立場になって、さらには、アドラー心理学の視点も交えながら読むことができます。

(1)歳の離れた知己(師弟、先生とわたし)との交流

かなり内向型で世の中をひっそりと生きる先生に対して積極的にアプローチする外向型の「わたし」の対比が見事でした。

大学生の「わたし」にだんだんと心を許し、妻にも言えなかった生涯の負い目を手紙(遺書)で託す先生の信頼ぶりが印象に残りました。

なお、内向型/外向型に関しては『内向型人間のすごい力 ー 靜かな人間が世界を変える』(スーザン・ケイン著、古草秀子訳、講談社+α文庫、840円+税)をテキストとした「内向型人間を勇気づける本」シリーズの前半の4回をご参照いただくとわかりやすいです。

内向型人間のすごい力
静かな人が世界を変える
(講談社+α文庫)
スーザン・ケイン著
古草 秀子訳
講談社

1回目 1月11日 『内向型人間のすごい力』のはしがきから
2回目 1月12日 外向型が理想なのか?
3回目 1月14日 外向型に違和感を感じるとき
4回目 1月17日 創造性豊かな内向型

(2)友人のKに対する激しい嫉妬

「先生」は大学時代に高校・大学と同級で、身体面・学業面でも劣等感を抱いていたKと同じ「お嬢さん」を愛することになります。

元々は自分がほのかな好意を抱いていて、そのことを伝えられずにいたところに、Kの想いを聞いてから出し抜くかたちで「奥さん」に「お嬢さんをください」と訴え、そのことがきっかけとなってKを自殺に追い込みます。

この心理描写は漱石の得意とするところで、「こうすりゃいいのに」と読者に思わせながら、Kに嫉妬を抱きながら後手後手になっていく展開にアドラーの次の言葉が嫉妬の本質を探る言葉として、響いてきました。

・私たちが皆持っているわずかな羨望は、有益に使いさえすれば大目に見ても良い。しかし、嫉妬はずっと厄介で危険だ。なぜならば、嫉妬は有害であり、強くて深 い劣等感にもとづいているからだ。嫉妬は他者を自分の思い通りに操作しようとして使われるからだ。 『個人心理学講義』

(3)その後の半生を自責の念を負い続ける「先生」の物語

Kの遺書には「先生」を責める表現が皆無でした。

アドラーは自殺の目的を「非難」「復讐」「告発」としていますが、遺書にはそのメッセージが皆無であるにも関わらず、先生はそれ以来ずっと、自責の念を負い続けます。
これはまさに、Kによる復讐として作用し続けたのです。

アドラーは自責の念ならぬ罪悪感を「(優越性達成のための)自分を正直に見せるための手段」(『人生の意味の心理学 上』)と書いてある部分がありますが、先生の自責の念は他者ではなく自分自身に向けられた、自分を苦しめ責めさいなむように、抱き続けなければならない感情でした。


いずれにしろ、50年ぶりに読んだ『こころ』は、少年時代とは違った味わいを教えてくれる小説でした。

あなたも青春の頃に感動した小説を別の視点で読み直してみると、面白いことに気づくはずですよ。

◆今週のイベントのお知らせです。

(1)特別講座:マネジメント・カウンセリング懇話会主催 「リーダーのためのアンガーマネジメント」 
 今夜開催! 
 日 時:5月22日(月)18:30~20:00 
 場 所:ヒューマン・ギルド研修室
 講 師:阿井 優子さん (株式会社 プラスアイ 代表取締役、一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会 認定アンガーマネジメントファシリテーター)
 受講料:500円(中小企業診断士の勉強会 マネジメント・カウンセリング研究会の1年に一度のイベントであるための特別料金)
 http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/262 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

(2)岩井美弥子講演会:勇気づけの子育て
 日 時:5月25日(木)10時から12時 
 場 所:町田生涯学習センター
 費 用:3,000円
 申し込み:https://mailform.mface.jp/frms/namilove/npcr12qhq39g から

<お目休めコーナー>5月の花(20)

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5月17日のブログ 今日から数日リトリート(隠遁生活)でお伝えしましたが、リトリートという名の検査入院でした。

5月17日(水)の11:00から5月20日(土)の9:00まで某医科大学附属病院に入院し、その間に13種類の検査を受けていました。

入院時は、カミさんが付き添ってくれましたが、退院時は一人でした(その前日に来て、支払いなども済ませてくれました)。


(病室の窓から)

30年間に及ぶ持病の高血圧の根本原因 ― 原発性アルドステロン症の疑い ー を探るための入院でした。

高血圧のうちの90%は「本態性高血圧」と言われ、降圧剤で血圧を低下させることが可能ですが、残りの10%のうちのかなりの部分が、副腎からアルドステロンというホルモンが過剰に分泌することによって高血圧になり、これは降圧剤の効果が出にくいらしいそうです。

私は高血圧対策として、この30年間のうちに服薬のほかに民間療法や気功法、運動療法、食事療法など、かなりのことをやってきましたが、いずれも決定的な血圧低下要因にはなりませんでした。

さて、検査のことはさておき、54年ぶりの入院体験で貴重な体験ができ、何よりもいろいろと面白いことを観察できましたので、何回かに分けてお伝えするつもりです。

退院して家に帰ってからは、浴槽にゆっくり足を延ばして入り、夕食は、中野まで歩いて、カミさんに満州餃子につき合ってもらいました。

満州の餃子はコスパがいい上に、久しぶりのビールがうまかったこと。

それにしても、今回の検査入院に関しては、社員が留守をしっかり守ってくれたことに感謝でした。

カミさんにもだいぶ世話になりました。

高血圧の根本原因に真剣に向き合うことを勧めてくれたのもカミさんでした。

予定より早い退院を人一倍喜んでくれたのもカミさんでした。

木曜日の夜中に意外に早い退院を知らせるメールを送ったら、金曜日の朝にこんなメールが届きました。

> 土曜退院おめでとう。
> 思いがけない早さの退院で、よかったね!
(途中略)
> 俊憲さんは、今までもマジメに取り組んでいたよ。
> 私もビシバシやってたし 笑
> これからもビシバシ若返らせるからね!
> なんて、嘘だよ。
> この世で一番大切な俊憲さんだから、一緒に取り組むの。
> 今日は、着替え1日分だけ持って行くね。
> では、また後ほど!

持つべきはいいカミさんですね。

ノロケで終わります。

ちゃん、ちゃん。

<お目休めコーナー>5月の花(19)

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

一昨日(5月17日)からの隠遁生活にも親しんでおります。

ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿のブログに転載する第3回目です。

私が「原因論」を脱却することになった話です。

このことは、私にとって「目から鱗が落ちる」体験を伴っています。

アドラー心理学で発想したら(3):自己決定性(3)― もっともらしい不登校の原因説

「不登校の原因は(1)妊娠中に喜びがなかったこと、(2)つわりが激しかったこと、(3)難産だったこと、(4)母乳で育てなかったこと、(5)スキンシップが足りなかったこと、(6)父親が育児に協力的でなかったこと、(7)子どもに早くから個室を与えたこと」

これは、私が1983年に不登校の施設でボランティアを始めたとき、T先生(当時、登校拒否の専門家)から教わった不登校の原因論です。それから30年を経た今でもしっかりと記憶しています。

この7つの原因を不登校児の母親のカウンセリングであてはめると、100パーセントの的中率でした。
不登校児の母親は、必ず7つのどれかに原因が該当するのです。
「T先生の10年の臨床体験はさすがだ」と思いました。


しかし、原因を探し当てられた母親は、自分(時に夫、あるいは自分の親)を責めるばかりで、問題の克服には何の役にも立ちませんでした。勇気くじきになってしまうのです。
当時は「母原病(母親を原因とする病)」という言葉も流行していて、今から思えば、極端な原因論が横行していたことも原因論に拍車がかかっていました。


やがて、私はアドラー心理学を学ぶと、原因論が科学的に問題があることに気づきました。

科学的な手続きを踏むならば、子どもを実験群と統制群に分けて、5年、10年、20年の歳月をかけて観察し、その結果に明らかに差異が認められれば、理論的な妥当性を持つのですが、T先生は、不登校児だけを対象として、自分の仮説を当てはめ、それを7大原因としていたのです。

その後、私はイギリスのボウルビーのホスピタリズムの研究(注:これも完全な原因論)も、科学的な手続きが拙劣であることをヴァン・デン・ベルクの『疑わしき母性愛』の本で知り、7大原因を放棄し、アドラー心理学の勇気づけにシフトしました。

私の結論はこうです。
「原因論は、説明はもっともらしいが、解決にならない!」

アドラー心理学の自己決定性の理論は、原因のある種の影響は認めながらも、最終的にその原因をどう解釈しどう生かすかは自分次第、というところです。

<お目休めコーナー>5月の花(18

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月16日)の午前中は、ある出版社の編集担当の2人がお越しになり、新しい企画について話し合いをしました。

何だか急いでいて、「8月末には出したい」とのことですが、素材がふんだんにあるので、取り組むお約束をしました。

私としては、新ジャンルの本なので楽しみです。

午後は、カウンセリングを2件ほどこなしました。

さて、今日(5月17日)から5日あるいは1週間の間、会社を休んでしばらくリトリート(隠遁生活)に入ります。
ゴールデン・ウィーク中に連働していたことに対しての、体と心のメンテナンスに打ってつけの環境を確保できます。

この間、ブログも不規則になることをご了解ください。

自分として、なかなか読めなかった本を読んだりして、また異質の時間と空間を楽しむつもりです。

来週には、実はこういうことをしていたのです、とお伝えしますので、どうか問いかけをなさらないようにお願いします。


ところで、来週の月曜の晩(5月22日)に次の特別企画があります。

特別講座:マネジメント・カウンセリング懇話会主催 「リーダーのためのアンガーマネジメント」
 
リーダーが、影響力、指導力、統率力を効果的に発揮する上で感情のマネジメントは必要不可欠であると考えます。
感情心理トレーニング「アンガーマネジメント」への理解を深め、相互理解、相互信頼、そしてパフォーマンス向上を目指します。
 
 日時:5月22日(月)18:30~20:00 
 場所:ヒューマン・ギルド研修室
 講師:阿井 優子さん (株式会社 プラスアイ 代表取締役、一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会 認定アンガーマネジメントファシリテーター)
 受講料:500円(中小企業診断士の勉強会 マネジメント・カウンセリング懇話会の1年に一度のイベントであるための特別料金)
 http://www.hgld.co.jp/p_lecture/view/262 こちらから詳細確認及びお申し込みができます。

 阿井 優子さん は、2月10日 (金)9:30~16:40に 中小企業大学校三条校 で 

経営トップセミナー
― ビジネス心理学に学ぶ最良の組織づくり

を私と一緒に担当した方です。。

阿井さんは、ヒューマン・ギルドの 会員 で、アドラー心理学ベーシック・コース などを受講されています。

阿井さんの別の側面は、高校の監督からプロのコーチに就任したと話題になった元日本ハムヘッドコーチの阿井英二郎さんの奥様だということです。

講座後の懇親会(香港酒家を予定)にもおつき合いいただくことになっています。

<お目休めコーナー>5月の花(17

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月15日)は、今週中のビッグイベントの準備のために家で過ごしました。

午後から出社してカウンセリング等。


さて、『才能スイッチ ― コーチングのプロが教える、潜在能力を発揮する方法』(三浦 将、クロスメディア・パブリッシング、1,380円+税)を読み終えました。

才能スイッチ
三浦 将
クロスメディア・パブリッシング
(インプレス)

この本は、著者の 三浦 将さん株式会社 チームダイナミクス 代表取締役、人材育成コンサルタント/エグゼクティブコーチ、ヒューマン・ギルド 会員)から贈呈を受けました。

三浦さんは『自分を変える習慣力』『相手を変える習慣力』(共にクロスメディア・パブリッシング、1,380円+税)で20万部を超えている著者で、この本では「習慣力」から「潜在能力」にテーマを移して、とても説得力のある本を書かれました。

自分を変える習慣力 Business Life
三浦将
クロスメディア・パブリッシング
(インプレス)
相手を変える習慣力 Business Life
三浦将
クロスメディア・パブリッシング
(インプレス)

まず、三浦さんは我々に1,000馬力の潜在能力があるにもかかわらずその4%しか使われていなくて、残りの96%がほとんど使われていない現状を、1,000馬力を出せるF1のエンジンが軽自動車のパワーほどの40馬力しか出せていないたとえを用い、その上で潜在意識に出てくる怒りという攻撃行動の本当の原因を潜在意識の中にある「怯え(おびえ)」に支配されていることだとします。

こんなふうにして1章の「才能はどうやって覚醒されるのか?」で読者を引きつけてしまって離さない書き方をするのです。

2章の「スイッチを入れるための勇気」では、(1)バカになる勇気、(2)空っぽになる勇気、(3)失敗する勇気、の3つの勇気に触れ、3章の「スイッチを入れるための行動」では、(1)観察力、(2)質問力、(3)ハイブリッド力、の3つの覚醒を生み出す具体的な行動を教えてくれます。

その後は、スイッチを入れるリーダーシップ(4章)、イノベーションを目指すリーダー力(5章)へと誘ってくれるのがこの本です。

1章のほぼ最後の部分に書かれたハーバードビジネススクールのリンダ・ヒル教授の「イノベーションはsolo genius(一人の天才)が産み出すものではなく、collective genius(集合天才)が産み出すもの」という主張が最後まで一貫していることから、私は単なる才能の発揮法だけでなく、人と組織のイノベーションを志す人のための必読書だとして強く推薦します。

とりわけ各章の終わりにまとめられた「Check List」に目を通すだけで賞全体のおさらいになる、とても親切な本でもあります。

目次

プロローグ

1章 才能はどうやって覚醒されるのか?
01 枠組みから己を解放せよ
02 潜在意識を味方につける
03 創造性発揮がドライバーになる

2章 スイッチを入れるための勇気
04 スイッチを入れるための土台
05 バカになる勇気
06 空っぽになる勇気
07 失敗する勇気

3章 スイッチを入れるための行動
08 創造性を生む3つの力
09 観察力の覚醒
10 質問力の覚醒
11 ハイブリッド力の覚醒

4章 スイッチを入れるリーダーシップ
12 不確実性の時代に求められること
13 新しいアイデアが生み出される共同体

5章 イノベーションを目指すリーダー力
14 引き出す力
15 ハーモナイズ力
16 舞台を設定する力

エピローグ

◆ヒューマン・ギルドでは、人と組織のイノベーションを志す人のための講座を行っており、久しぶりに第5期を開催します。

アドラー心理学に基づく、人おこし・組織おこしリーダー養成講座

日 時:7月1日(土)13:00~17:30
料 金:18,000円(税込み)
参加資格:
1、ELMトレーナー養成講座もしくは、アドラー・カウンセラー養成講座修了者
(ELMリーダー養成講座修了者は参加資格に該当しません)
2、ヒューマン・ギルド会員
3、『アドラー流「自信」が生まれる本』を読んでいること 

<お目休めコーナー>5月の花(15

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月14日)は10:00~17:00に 京都開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の2日目を行っていました。


(会場付近)

研修のメインはライフスタイル調査表の使い方でした。

デモンストレーションを行い、その後は、2人一組で取り合ってもらいました。

ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿のブログに転載する第2回目です。

アドラー心理学で発想したら(2):自己決定性(2)― 聴覚障害に悩むベートーヴェン

「勇気を出せ。たとえ肉体に、いかなる欠点があろうとも、わが魂はこれに打ち勝たなければならない」(ベートーヴェン(1770-1827)が25歳の時、手帳に書き込んだ言葉)

アドラー心理学の「自己決定性」(「創造的自己」とか「個人の主体性」と呼ぶ人もいる)の理論によれば、身体や器官に障害があるとしても、それを建設的に使う非建設的(場合によっては破壊的)に使うかは本人次第です。

歴史上一番演奏回数が多いベートーヴェンは、まさに聴覚の障害を偉大なる創造力によって克服した人でした。

ロマン・ロランの『苦悩の英雄ベートーヴェンの生涯』によれば、ベートーヴェンは、25歳(1796年)から耳の病気が始まったようです。
絶望的になったベートーヴェンは、1802年(31歳)に弟のカルルとヨハンに宛てて遺書を書いています。これが有名な「ハイリゲンシュタットの遺書」です。

「君のベートーヴェンは非常に不幸なのだ。思ってもみてくれたまえ。僕の一番大切な部分である聴覚が、ひどく弱ったのだ」

『苦悩の英雄ベートーヴェンの生涯』でロマン・ロランは、「音楽家としての輝かしい瞬間に、聴覚を失うという冷酷な宿命を背負わねばならなかったベートーヴェン。
だが、その痛ましいまでの苦悩を、見事に『歓喜』へと昇華させた」と、ベートーヴェンを評し、彼を「英雄」と呼んだのです。
 
「思想あるいは力によって勝った人々を、私は英雄とは呼ばない。心によって偉大であった人々だけを、私は英雄と呼ぶのである」

作曲家として最も大切な聴力を失うという障害や、それに伴う苦悩があったにもかかわらず、ベートーヴェンが生き、数多くの素晴らしい作品を遺したことを思えば、私たちの担う障害、人生の課題に直面する苦悩は、色あせてしか見えません。
 
ベートーヴェンの生涯からは、「苦悩の色が濃いほどに歓喜は輝きを増す」という教訓を引き出せそうです。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月12日)は、13:30~19:00に 京都開催 アドラー・カウンセラー養成講座 の初日を行っていました。

アドラー心理学の理論をおさらいし、カウンセリングの際に重要な観察に関する演習を行いました。


さて、最近私のカウンセリングを受け、そのことを 劣等感という花を育てなかった人 としてブログに書いていらっしゃる 安西 光さん(フェイスブックブログ、フリーランスの3DCGデザイナー、ELM勇気づけトレーナー)の記事の要点をお伝えします。


(4月23日のゼミナールの際の写真)

 
わたしは今まで劣等感を持ったことがないし、生きてきて今まで「自分なんてダメだな」と思ったことがありません。

先日岩井先生とのカウンセリングで「わたしの劣等感」についての話もしました。

わたしは幼少の時から困難がたくさんあった=劣等感の元になる”種”はたくさん持っている。

でも、水をあげて育てなかった。花を咲かせなかったのがわたしなのだそう。

結果的に劣等感の種は持っているが、花は咲いていないので「劣等感はない人間」だそうです。

花が咲いていない状態と花が咲いていて伸ばさないように抑えつけている状態は全く別物だと説明をしてくれました。

 
安西さんは、私が今まで1,000人以上の人たちに「あなたは劣等感を持ったことがありますか?」と尋ねたとき、「持ったことがない」と答えたわずか3人中の一人です。

安西さんには劣等感を持ってもいい出来事(種)はあったのです。

しかし、その種に肥やしや水をあげ続けて、立派な劣等感に育て上げるか、そのまま種のままにしておくかは本人次第です。

これこそがアドラー心理学の「自己決定性」です。

安西さんは、劣等感の花を隠したり、封印したりしている人ではありません。

◆安西さんは、4月23日(日)に アドラー心理学ゼミナール を担当され、ブログではその模様を次のとおり紹介しています。

4月24日付けブログ 安西 光さんのアドラー心理学ゼミナール:男女の性質の違いを知る 

◆ヒューマン・ギルドでは カウンセリング も少々行っているのですよ。

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月11日)は、10:00~17:00に14人の受講者を対象に 平日開催の アドラー心理学ベーシック・コース の3日目を担当していました。

私は、この受講者には講師として初めてお目にかかるので、自己紹介の代わりに「岩井への10の質問」をお願いしたら、鋭い突っ込みが入り楽しかったです。

的を射たご質問が随所に入り、私としては丁寧な、丁寧な進め方をしました。

昨日はまた、私が早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校で「勇気づけの心理学:アドラー心理学の実践」を担当することが早稲田大学の公開講座「オープンカレッジ」 で告知されました。

7月13日、27日、8月10日、24日、31日、9月14日(各木曜日)10:30~12:00に 計6回、『勇気づけの心理学 増補・改訂版』(金子書房)をテキストとして講義します

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

講座情報ページのURLは こちら です。

以下、Webからのお申し込み受付期間です。

・オープンカレッジ会員(会員先行受付) ⇒ 5/16(火)~5/29(月)
・すべての方(通常申込受付) ⇒ 6/9(金)9:30~7/12(水)17:00

現在、申込受付期間前のため、「ただ今、受付準備中です」と表示されています。


早稲田大学エクステンションセンター八丁堀校のご担当の方からご連絡をいただき、当校舎をお訪ねしたのは、2月1日(水)のことでした(写真はその訪問時撮影)。

私の母校の早稲田大学で、こうして講座を担当することは私の夢でした。

ヒューマン・ギルドで行う講座以上に心を込めて「勇気づけ」をお伝えするつもりです。

<お目休めコーナー>5月の花(12

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月11日)は、ある県の研修担当職員2人がヒューマン・ギルドにお越しになり、今年の研修の打ち合わせをしました。

その中での昨年の研修のアンケートの結果の報告を受けたところ、研修で学んだことが職場だけでなく家庭でも生かせる内容であると評価されていることを聞いてうれしくなりました。

一昨年の石川県での職員研修でも同じ指摘を受けました。

アドラー心理学に基づくヒューマン・ギルドの研修は、全人格的な変容が可能になります。

◆ヒューマン・ギルドの法人向け研修については こちら をお読みください。


さて、昨日がヒューマン・ギルドのメルマガ配信日のため、ついでに過去のメルマガに書いた原稿を読んでみました。

すると、その中でこのブログに転載してみても面白そうな内容がかなりありましたので、どのくらいの頻度になるかわかりませんが、多少加工を加えながら紹介することにしました。

なお、一部は本で使っているところもありますが、その点はご容赦ください。


アドラー心理学で発想したら(1):自己決定性(1)ー オアシスの周辺でのやりとり
「オアシス 画像」の画像検索結果

アラブ地方に次のような寓話があります。

オアシスの周辺でいつも暇そうにしている老人がいました。

ある日のこと、家族連れの旅人が通りかかり、老人に尋ねました。
「おじいさん、私達はこの町に引っ越してきたのですが、この町の人達はどんな人達ですか?」
老人はその問いに答えず、逆に質問しました。
「あなたが以前に住んでいた町の人達はどんな人達かな?」
「いやー、ひどい人達でした。みんな意地悪で、子どももよくいじめられたものです」
答えが返ってくると、老人は言いました。
「残念だねー。この町の人達も同じようなものさ」
 
旅人は失望してオアシスを後にしました。
 
しばらくすると、別の旅人がやってきて、やはり暇そうな老人に尋ねました。
「おじいさん、ちょっと教えて下さい。私達は、他の町からやって来た者ですが、この町の人達はどんな人達ですか?」
老人は、直接答えず、やはり逆に質問しました。
「その町の人達はどんな人達だったかな?」

今度の旅人の答えは、さっきの人とは全く違っていました。
「町の人達はとても親切で、心の優しい人ばかりでした。あの人達と別れるのはとても寂しかったです」
「それはよかった。この町の人達も同じようです」
老人の答えは先程とは違っていました。旅人は安心して転居先を目指しました。
 
両方のやりとりを聞いていた若者が老人をなじりました。
「おじいさん、あなたちょっと無節操ではないですか? 前の旅人にはひどい町だと言い、後の旅人にはいい町だと言ったりして」

すると、老人は言いました。
「なーに、実際ひどい人ばかり、いい人ばかりいるわけではない。その人の周囲の状況はその人が作るものさ。まるで自分の心の鏡のように」

この話はどうやら、人間が自分自身を変える能力を持つばかりでなく、環境をも変革する力を持っていることを暗示する寓話のようです。
アドラーは、教育学者のペスタロッチの「環境が人を作り、人が環境を作る」という言葉を何度も引用しています。

アドラー心理学の発想法は、環境によって人間が影響を受けることがあるが、その人が生きる環境はまた、その人が作り出すものであると捉えていることです。
このことを「自己決定性」として説明しています。

<お目休めコーナー>5月の花(11

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月10日)は、石川県庁で62人の新任管理者を対象とした研修を行っていました。

「アドラー心理学の本を読んだことがある人は?」と尋ねたら、ただ一人、私の『勇気づけの心理学 増補・改訂版』を読んでいる人がいただけでした。

勇気づけの心理学 増補・改訂版
岩井 俊憲
金子書房

石川県では、アドラー心理学の普及がこれからのようです。


さて、またもや白石一文の小説にはまってしまいました。

『一瞬の光』(白石一文、角川文庫、743円+税)

一瞬の光 (角川文庫)
白石 一文
角川書店

この本もうちのカミさんの強いお勧めによる後追いですが、私に一番フィットした小説です。

社長の扇谷に目をかけられ、38歳の若さで従業員数5万人の巨大企業―三菱重工を連想させるーの人事課長に抜擢された橋田浩介(東大法学部卒、IQ 190)は、部下に連れられてあるバーで一人の女性の右手の包帯に気づくところから物語が始まります。

この女性がその晩、男性といさかいを起こしているのを救うところから、20歳の短大生、中平香折との、他者から見たら愚かしい愛の物語―しかも2人の間に性的な関係なし―が展開されます。

読んだ人は、瑠衣という才色兼備の女性(一橋大学経済学部卒、コロンビア大学のビジネススクールでMBA、外資系コンサルティング会社の社員、浩介の会社の社長の義理の姪、父親は大会社の社長、料理も達人)と結婚すれば順調な出世コースが確実視されるのに、母親や兄から虐待を受けながら育ち、PTSDに加え境界性人格障害と思われる香折との複雑な愛を選ぶ浩介から「人は何のために生きるのか」「人を愛するとはどういうことか」と問われることに違いありません。

会社を辞めることを決断した浩介に対して、打算なしに浩介を失いたくない瑠衣が「私、家族を捨てる。家も、父も母も、叔父もみんな捨てる」「私はあなたなしでは生きていけない。私はあなたと一緒になるために生まれてきたの」と訴える姿は、涙なしに読み進めることができませんでした。

それでも、将来の役員候補間違いなしと思われていながらも、派閥抗争にも巻き込まれ、会社を退職してしまった浩介は、瑠衣を捨て、兄にスパナで頭を殴打され、頭蓋骨陥没骨折による脳挫傷のため昏睡状態が続く香折との、恋人でもなく、家族でもない、それ以上の愛に生きる決断に究極の愛の姿を読み取ることができるでしょう。

私は、『一瞬の光』を読み終えた後、しばらく白石一文の次の小説を読む意欲を失っています。

そこまで深く感動した小説でした。

私のような気持ちにならないよう、お勧めするのにためらいが出る小説です。

◆白石一文の小説については、今までの次のとおり紹介しています。

2013年6月28日 夫婦愛の小説のお勧め:『快挙』(白石一文)
2017年4月18日 慎重なお勧め:小説『この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 上・下』
2017年4月26日 積極的なお勧めの小説:『彼が通る不思議なコースを私も』

<お目休めコーナー>5月の花(11

 

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おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

昨日(5月9日)の晩に金沢に入っています。

ホテルのフロントで名前を言ったら、すでにこのホテルに10数泊しているので、わざわざシングルをダブルの部屋に変更してくれました。

北陸新幹線の中では、株式会社日本能率協会マネジメントセンター  出版事業本部の部長から『マンガでやさしくわかるアドラー心理学』 の重版連絡が入りました。

マンガでやさしくわかるアドラー心理学

岩井俊憲著、
星井 博文,深森あき

日本能率協会マネジメントセンター

30刷 1,500部、累計141,500部になります。

シリーズの合計は216,500冊に達します。

2014年7月からの3年で私の単著の累計出版部数を累積したら60万部に達していることが判明しました。

アドラー心理学の本は『嫌われる勇気』がリードしているとはいえ、5年前にはこんな時代が来るとは予測していませんでした。

知名度のある著者が「アドラー」の名を冠した本を次々と出し、幸福の科学の大川 隆法氏が『公開霊言 アドラーが本当に言いたかったこと。』 (幸福の科学出版)なる本を出し、次のようなメッセージを発していることを知ると、アドラー心理学がブームどころか「ここまでアドラー」現象が起きていることになります。

アドラー教授“本人"が苦言!
「『嫌われる勇気』は、 私の真意ではない」

・本人は「不愉快」に感じている“アドラーブーム"
・「嫌われる勇気」だけでは、本当は何も解決しない

公開霊言 アドラーが本当に
言いたかったこと。 (OR books)
大川 隆法
幸福の科学出版

アルフレッド・アドラー自身はこんな現象を予測していたのでしょうか?

ここで、アドラーが『アドラー心理学の基礎』(R.ドライカース著、宮野栄訳、一光社)の序文の冒頭に書いた文章(1933年 ニューヨークにて)を紹介しましょう(なお、このことは『マンガでやさしくわかるアドラー心理学 2 実践編』の「はしがき」に書いています)。

アドラー心理学の基礎
(Adlerian Books)
Rudolf Dreikurs,宮野 栄
一光社

私が次のようにアドラー心理学の未来を予言しようとしたのは、20年ほど前のことだと思います。

アドラー心理学というのは、まだ生まれてこのくらいの年月しか経ていないのですが、今後、思想や詩や人類の夢に永遠に影響を及ぼしていくでしょう。
そしてそれは、多くの啓蒙された弟子たちを魅了し、その開拓者たちの名前さえ知らないような、さらに多くの人々をひきつけるでしょう。
ある人々はこれを理解するでしょうが、これを誤解する人の数は多いでしょう。
多くの支持者を得るでしょうが、さらに多くの敵もできるでしょう。
とても平明であるがゆえに、多くの人は簡単すぎると思うでしょう。
しかし、これを知っている人々は、これがどんなに難しいかがわかるでしょう。
支持者たちは、これによって富も地位も得ることはありませんが、反対者たちの誤りから学ぶという満足を得ることができるでしょう。
これは、理想的な社会を作るために自分の知恵を使おうとする人と、そうでない人々との間に、ある一線を画するでしょう。
これは、その支持者たちに人の心の隅々まで見通す鋭い洞察力を与えるでしょうし、この苦労して得られた才能は人類の進歩のために役立てるようになるでしょう。

私自身は、アドラーの次の言葉にこそアドラー心理学を伝える立場の人たちが自らを戒めなければならない言葉だと肝に銘じております。

・ある人々はこれを理解するでしょうが、これを誤解する人の数は多いでしょう。

・多くの支持者を得るでしょうが、さらに多くの敵もできるでしょう。

・これを知っている人々は、これがどんなに難しいかがわかるでしょう。

・この苦労して得られた才能は人類の進歩のために役立てるようになるでしょう。

あなたは、どのフレーズに心を惹かれますか?

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