アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。
アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

昨日のブログに続いて白書に基づく報道を借ります。

昨日の新聞やテレビ報道で【デート経験なし 独身20代 男性40%、女性25%】が舞っていました。

日刊スポーツでは次のような見出しになっていました。

デート経験なし独身20代男性39・8%、20代女性25・1% 2022年版男女共同参画白書

https://www.nikkansports.com/general/
news/202206140001110.html

政府が14日決定した、内閣府が実施した結婚や収入に関する調査による2022年版男女共同参画白書の結果の概要からの情報です。

・「配偶者や恋人はいない」    男性 65・8%、女性 51・4%
・デートをした経験が「ゼロ」   男性 39・8%、女性 25・1%
・「配偶者はいないが恋人がいる」 男性 19・1%、女性 27・3%
・法律婚をしているのは      男性 13・6%、女性 19・8%

このデータから言えることは

デート経験をすれば→恋人ができる→結婚に向かいやすい

逆を言えば

デート経験をしないと→恋人ができない→結婚に縁遠くなる

となります。

白書では、自治体などが行う結婚支援は引き続き必要だとした上で「恋愛、交際、結婚に至る過程で互いを尊重し合う重要性について教育・啓発で学ぶことも重要だ」と指摘しているようです。

私は白書の指摘に歯向かうようですが、「恋愛、交際、結婚に至る過程で互いを尊重し合う重要性」よりもむしろ同性間を含めてより近い距離の人間関係のトレーニングの必要性を強調したいです。

思春期に入った子どもたちの同年代での関わりをアメリカの精神科医、H.S.サリヴァンは「チャムシップ」と命名しました。
前思春期(小学校高学年から中学生)に見られる同性間の二者関係のことです。

それ以前の友人間の交流は「ギャンググループ」の中で児童期後期(小学校中学年から高学年)の、遊びを中心にして形成されていました。

しかし、チャムシップとなると、学校でも一緒、家に帰っても共に遊ぶ、親密な、まるで恋人のような友達づき合いに至ります。

ここがポイントです。

現代はこの機会が希薄なのです。

男女間の恋人関係のリハーサルにもなる「チャムシップ」という心理的な距離が近い関係を経験する機会が得られないと、身近な関係を恐れるため、同性のみならず異性とも親密な関係を避けることになります。

親密な関係は、別な言葉を使うと「知己」を得ることでトレーニングができます。

家庭で学校でも地域でも小学校の高学年からの「チャムシップ」の「知己」関係ができる環境を大切にすべし、と提案したい私でした。

人気ブログランキングへ
(クリックして勇気づけを)

<お目休めコーナー> 6月の花(15)



コメント ( 0 ) | Trackback ( )



« 【65歳以上の... 【毒親】の母... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。