おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(9月22日)は10:00~17:00に アドラー心理学ベーシック・コースの平日コース の2日目を行っていました。

(1)アドラー心理学の基本的な考え方、(2)ライフスタイル、(3)不適切な行動の4つの目標、について討議・演習を交えながらお伝えしました。


◆アドラー心理学ベーシック・コース は、東京コース(土日コース、平日コース)だけでなく 宇都宮コース、名古屋コース も予定しています。
さて、ヒューマン・ギルドの過去のメルマガに書いた原稿をブログに転載する第14回目です。
アドラー心理学で発想したら(14):認知論(2)― 私的論理と共通感覚
私的論理と共通感覚について述べます。
アドラー心理学の基本的な考え方の認知論は、「人間は意味を離れて生きることはできない。われわれは現実を常に、われわれがそれに与える意味を通じて経験するのである」というアドラーの言葉(『人生の意味の心理学 上』岸見一郎訳、アルテ)にもあるように、出来事を客観的に把握するのではなく、主観的に意味づけて経験に結びつけることに着目したいと思います。
この主観的に意味づけられた、自分自身や世界(人生、他者など)に対するその人特有のものの見方・考え方・価値観のことをアドラー心理学では「私的論理(プライベート・ロジック)」と呼びます。
私的論理は、いわばその人特有のメガネのようなもので、アドラー心理学では ―程度の差はあれ― 誰もが歪んだものの見方をしているとみなしています。
ある人はネガティブに、別の人はポジティブに、というように、です。
この私的論理の中で歪み方が著しく、自分自身や他者にとって非建設的に作用しがちなものを「基本的な誤り(ベイシック・ミステイクス)」と呼んでいます。
なお、「基本的な誤り(ベイシック・ミステイクス)」は、いくつかの本にも書き、アドラー心理学ベーシック・コースでしっかり学ぶので、ここでは、詳細を省きます。
◆「アドラー心理学で発想したら」シリーズの1回から13回は、次のとおりです。
1回目 5月12日 自己決定性(1)
2回目 5月15日 自己決定性(2)
3回目 5月19日 自己決定性(3)
4回目 5月28日 自己決定性(4)
5回目 6月1日 自己決定性(5)
6回目 6月8日 自己決定性(6)
7回目 6月14日 目的論(1)
8回目 7月1日 目的論(2)
9回目 7月7日 目的論(3)
10回目 7月11日 目的論(4)
11回目 8月1日 目的論(5)
12回目 8月28日 全体論
13回目 9月7日 認知論(1)
<お目休めコーナー>9月の花(21)

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