おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
桜の季節になりました。
すっかり春めいてきました。
昨日(3月30日)は初夏のようでした。
通勤時に横を通る落合斎場の桜は、こんなふうでした。
帰宅時は次のようでした。
会社に行ったら、29日に上谷実礼さんと小島まり子さんからいただいたお花と
日本支援助言士協会の新井栄子副理事長からいただいたお花が
私を出迎えてくれました。
気分が浮き浮きします。
さて、3月27日のブログ、3月28日のブログ に続いて『母がしんどい』をもとに母親の子どもに対する影響を考えるシリーズの第3回目です。
今回は、アドラー心理学をもとに親の子どものライフスタイル形成への影響をまとめておきます。
この詳しい内容は、アドラー心理学ベーシック・コース でお伝えしていますが、今回は簡単に親が子どもに与える影響として(1)「家族価値」と(2)「家族の雰囲気」について触れておきます。
(1)家族価値
・親にとって重要だと思われる、子どもに要求する価値(理想、規範)のことで、言わば親がしょっちゅう言っていたことです。
私の父はかなりの節約家でいつも「もったいない」を口にしていました。それでいて、思い起こせば、「勉強しなさい」「宿題をやったの」と両親から言われた記憶がありません。
・家族価値については、両親が一致しているとは限りません。私の父が倹約を重んじていたのに、母はかなり浪費家でした。
・家族価値に対しては、子どもなりに自分の立場を取らなければなりません。私は、明らかに父親の価値観を選択しました。
(2)家族の雰囲気
・親を中心とした家族がかもし出している雰囲気 のことで、言わば親がやっていたことです。
私の出身家庭では、食卓はいつもお手伝いさんや居候を含めて10人以上で、放任主義的な家庭でした。
・「明るかった」「暖かかった」「騒がしかった」「静かだった」「冷たかった」などの気象用語風の表現で語られることがあります。
・「助け合った」「傷つけ合った」「仲がよかった」「敵意に満ちていた」「率直だった」などの相互作用による表現 もあれば、「専制(独裁)的」「民主的」「放任的」というようなリーダーシップ・スタイルによる表現もなされます。
親の影響を一言でまとめます。
親は子どものライフスタイル形成に対して、しょっちゅう言っている価値観や、かもし出している雰囲気で影響を与えます。
子どもは小さい時、自分で判断できませんから、親の価値観や雰囲気をそのまま鵜呑みにしてしまい、それを成人に達しても持ち続けることがあります。
◆小さかった頃に親や兄姉から言われた言葉がいかにライフスタイル形成に影響を与えるかについては、過去に「ライフ・スタイル考」として書いていたことがあります。
以下をお読みください。
2011年9月21日 ライフ・スタイル考(1)「親の遺言」
2011年9月22日 ライフ・スタイル考(2)「背負い水」
2011年9月23日 ライフ・スタイル考(3)「兄のののしり言葉」
2011年9月24日 ライフ・スタイル考(4)「バイリンガルの父にならって」
2011年9月25日 ライフ・スタイル考(5)「 あるフェミニストの男性観」
<お目休めコーナー>3月の花(24)
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