アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。 

私も共著者の一人になっている『あなたの想いがとどく 愛のピアノ・レッスン』(江崎光世、バジル・クリッツァー 、岩井俊憲著、学研パブリッシング、1,300円+税)を読んでいます。

あなたの想いがとどく 愛のピアノレッスン
江崎光世,バジル クリッツァー,岩井 俊憲
学研パブリッシング 音楽出版事業部

カリスマ・ピアノ教師の江崎光世先生、アレクサンダー・テクニークをもとにする吹奏楽指導のバジル・クリッツァー先生に対して私が聞き手を担っている本で、江崎先生にはもっぱら聞き手の役割に徹しているのに対して、バジル・クリッツァー先生とは対談レベルまで私も話をしています。

この本の中でバジル・クリッツァー先生は、「ピアノを含めて音楽を学ぶことの良いところに、『規律』という強みを身につけられるという点があると思います」と語っています。

続いて、「規律」について「自分にとって大切なことを、気分ではなく、価値観によって毎日選択すること」と言い換えています。

その後、たとえば、今日はちょっと体調が悪い、学校で嫌なことがあって気分が乗らないようなときでも、「自分はピアノが好きだ、演奏すると楽しい、うまくなりたい」という価値観によって「それでも練習をする」という行為を選ぶという例をあげています。

そう言えば、アドラー心理学の英語のある本に”self-discipline"という言葉が出ていたのを思い出しました。
文字どおり訳せば「自己規律」ということでしょうが、「やりたくない」「面白くない」という時でも「自分で決めたことは、自分の価値観に基づきやり抜く」ということで、こういう人間を育てるのが教育の目標の1つなのでしょう。

「自己規律」が身についていれば、その人の志と結びついて、やると決めたことはやり抜き、やらないと決めたことには手を出さなくなるのです。
その意味では、バジル・クリッツァー先生が規律を「自分にとって大切なことを、気分ではなく、価値観によって毎日選択すること」と言われたことは示唆に富んでいます。

◎今日のブログを読んでお分かりのように、『あなたの想いがとどく 愛のピアノ・レッスン』は、ピアノ教師や音楽関係者だけでなく、広く教育に関心のある方に読んでいただきたい本です。
ヒューマン・ギルドでも扱っています。

<お目休めコーナー>3月の花(18) 

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