アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(6月14日)は、ヒューマン・ギルドで「勇気づけのワークショップ」を行っていました。
なお、このことは、明日(6月16日)に2日間分をまとめてお伝えすることとし、今回は、「自分の感情を洞察する方法」の5回目として、心理的距離のもう1つの点について触れることにします。
アドラーは、感情を(1)人と人とを分離させる感情と(2)人と人とを結びつける感情、の二つに区分することのほかに「不機嫌」について書いていることがあります。
私が訳した『アドラーのケース・セミナー』(A.アドラー著、一光社)でアドラーは、自分のケースに取り上げた女の子の不機嫌の感情について、こんなことを書いています。
「この子が社会的なつながりが取れないこと、その結果、不機嫌であることが彼女に残された活動のほんの数少ない領域の1つだということを示しています。不機嫌であることは、彼女の母親を拒む最良の手段であり、だからこそ、不機嫌であることを好んでいるのです」
不機嫌は心理的距離を遠ざける目的の感情、だと言ってもいいでしょう。
もし、身近に不機嫌な態度を取る人がいたら、「この人は今、自分との心理的距離を遠ざけたいのだ」と認識していれば、そっとしておいてあげるのが一番かもしれませんね。
◆「感情のコントロール法」セミナーを次のとおり開催します。
自分の感情とのつき合い方が楽になります。
日 時:6月21日(土)9:30~17: 30
会 場:ヒューマン・ギルド研修室
受講料:プレミアム会員18,000円+消費税(計19,440円) 、一般21,000円+消費税(計22,680円)
*今後自分の感情を洞察するのに役立つ資料がついています。
お申し込み:ヒューマン・ギルドのホームページの「感情のコントロール法」セミナー をご覧の上、「申し込みフォーム」から
<お目休めコーナー> 6月の花(14)

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