アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。

9月19日のブログ カウンセリング/セラピーでの決めつけの弊害 で私は、こう書いていました。 
 
私もさまざまなカウンセリングやセラピーを受けていますが、ある人から、私の顔の骨相をもとに決めつけをされたり、前世療法らしきものを受けたときに「あなたの前世が・・・・だから現世も・・・・の課題から免れない」を言われたことがあり、とても不愉快でした。

と書きましたが、前世療法を受けたときの決めつけに関して、私がある人に出したメールが残っていましたので、6年前のその文章をコピーします。

11月6日・7日に宇都宮で研修があったことと結びつけ、次兄の家に泊まりました。その際、私が5,6歳のころ法螺貝を極度に恐れた理由として、△△さんから受けた前世療法で、私の前世が坊さんでありながら、修験道の教団から脱走し、法螺貝を吹く仲間から発見されるのを恐れて身を隠す自分のイメージとつなげられたことを兄に話しました。

すると兄は、「何言ってるんだ俊憲、お前がなかなか寝ないでいると、××ちゃん(当時のお手伝いさん)が『寝ないと法螺貝を吹くお坊さんに連れて行かれちゃうよ』と、さんざん脅かされていたんだぞ。覚えているか」といわれてハッとしました。

私の法螺貝恐怖は、前世とはまったく関係がなく、お手伝いさんの脅しによって条件づけられたもので、物語は催眠誘導によって創作したイメージで、それをセラピストから決めつけられたことでしかなかったのです。このことを知って私は自分自身を解放できました。小学2年生のころ、修験道の僧侶が吹く法螺貝を聞きながら「数年前、法螺貝を恐れている自分がいたな。もう怖くはないんだ」と思った早期回想も出てきました。

アドラーによれば、「人は記憶を作る」のです。何も自分を窮屈にする記憶をわざわざ作り出す必要はないのです。生きる上でより建設的な記憶に基づく物語を抱きながら生活すればいいのです。私はこの理論と、それに基づく生き方を選びたいと強く思いました。


カウンセラー/セラピストの決めつけは、決めつける人を権威づけ、自分自身を縛るものでしかありません。

カウンセラー/セラピストの立場にある人は、可能性でしかないものを決めつけて伝えないよう謙虚でなければなりませんし、カウンセリング/セラピーを受ける人は、決めつけられたことを後生大事にしておく必要はありません。

<お目休めコーナー> ふと目についた花

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