アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



週刊ダイヤモンド

おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(11月11日)は、心理学界の人気スター、諸富祥彦先生が『児童心理』誌の編集委員のお立場から「編集後記」の欄でアドラー心理学に高い評価を与えてくださった話を書きましたが、アドラー心理学への評価は、ビジネスの世界からも押し寄せてきています。

『週刊 ダイヤモンド』(2008年11月8日号) の「使える心理学」の特集で、経営コンサルタント(評論家)の大前研一氏がアドラー心理学を次のように話していました(同誌より)。

特に、大前さんが勧める“アドラー心理学”は、「心の持ち方によって人生はいくらでも変わる」というものですが、これが日本の経済成長の原動力であったとともに、彼のキャリアアップにもつながってきた考え方であると話されています。


もう少し詳しく書くと、大前氏は、コラム欄の「心理学に2つの大きな流れ―プラス思考のアドラー心理学」でアドラー心理学をフロイト心理学と対比して、ポジティブな側面で正反対であり、大前氏をして次のように語らしめています。

じつは私も典型的なアドラー派である。どのくらいアドラー派かというと、人生で「私にはできない」と思ったことがない。


ここからが裏話です。

確か1990年代前半のことでした。大前氏は、マッキンゼー・ジャパンの代表者で、平成維新の会を立ち上げたばかりのころでした。

大前氏がアドラー心理学を知ったのは、ヒューマン・ギルドでアドラー心理学を学んだSさんが大前氏に1冊の本を貸したのがきっかけでした。

その本は、今日の『アドラー心理学教科書』(野田俊作監修、ヒューマン・ギルド出版部、当時のタイトルは『実践カウンセリング』)でした。


大前氏は、ニューヨークに行く飛行機の中でその本を読みふけり、空港に着くや否や秘書に連絡し、ヒューマン・ギルドに『実践カウンセリング』を270冊ほど発注しました。忘年会の席でスタッフに配って読ませるためでした。


なんだか忘れていたことをしっかり思い出させてくれたプラス思考のアドラー心理学の話でした。


いずれにしろアドラー心理学の本格的なブームは、各方面でこれからのようです。
是非力を貸してください。一緒にやっていきましょう。


(注)『アドラー心理学教科書』(2,000円+税)は、ヒューマン・ギルド で現在も扱っております。ご注文ください。

*この『週刊 ダイヤモンド』の情報は、DHC文化事業部の西尾奈保さんから寄せられたものです。西尾さんに厚くお礼申し上げます。



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