祭はなぜ行われた 葵祭

2011年05月15日 | 日記

5月15日は、葵祭と呼ばれる賀茂祭である。

京都三大祭の中では一番歴史が古い祭である。祭りであるから、その目的はというとおそらくは五穀豊穣あたりを祈願しているのであろう。

葵祭は天候の変わり目の時期に行われるため、ときどき雨模様の時もあるようだが、今年はどうやら天候に恵まれたようである。

祭というと、疫病払い、厄除けなどと多かれ少なかれ災難よけのため何かに願いを託す行いと思っていた。

ところがこの度の東日本大震災で一気に自粛ムードとなり、いろいろな行事が縮小されているようである。

これから各地で行われるであろう祭りも同じく自粛モードとなるのだろうか。

この風潮をみる限り、現代社会では祭り本来のいわれはもはや過去のものであり、イベントのひとつとしての位置づけにしかないようである。

無縁社会などという無責任な造語が堂々とはばをきかせ、公共放送が番組として作り放映しうる社会。

昔人がその知恵を駆使して作り上げ、守り続けられてきたヒューマンカルチャーは、このようにして崩れていくものなのか、はたまたこのような大災害で再びその人間性に目覚め絆を深めようとするのかどちらに向かうのだろうか。

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