ちょっと先取りといっても、こちらでは殆ど見栄えのする紅葉は期待できない。
京都から西へ車で1時間30分ほどひた走ると、南丹市美山に到着する。
鉄道はなし、バスの本数も、お世辞にも多いとはいえない。
結局、一番自由のきく車でのアクセスとなる。
高山寺を抜け、京北町へ向かう途中のエリアは、その昔豪族小野氏の郷である小野郷といわれる土地である。
それなりの神社や寺院も点在しており、道路の両脇はのんびりとした田舎風景が続くところである。
南丹市で有名なのは、やはり美山地区の「かやぶきの里」といわれる合掌造りの建造物群である。
近代的な建物を見慣れている我々にとっては、この合掌造り家並みは、とても懐かしくもあり、新鮮でもある。
ひとつの街がタイムスリップして存在しているように感じるが、現実にはきちんとした生活環境であること凄い。
最近では、かやぶきのスキル継承者がなく、この家並みを守り続けるにもかなりのご苦労があるようである。
それにしても、見ていて飽きのこない風景である。