太秦にある蚕の社、正式名はというと地元の人でも言えないのではないだろうか。
正式には木嶋坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)というようである。
こんなに長い名前、やはり覚えるにはちょっとしんどい、そこで俗称「蚕の社」となる。
朝鮮からの移住者で、強力な勢力を誇った秦氏ゆかりの社とされている。
神社の由来が書かれている駒札を見ていると、やっぱり大和、森羅万象、八百万の神々で、どの神様かわからなくなってしまう。
ところでここ蚕の社には、三柱鳥居と呼ばれている珍しい鳥居があるとの事。
鳥居のある池は元糺の池と呼ばれ、夏にこの池の水に足をつけると脚気にならないとか。
どうもこの糺すは、下鴨神社の糺の森の糺すの起源にもつながるようである。
三柱鳥居についても、何故この形をしているのかいろいろの解釈があるようである。
ただ、三柱鳥居はここだけでなく、国内では古くによく見られたようである。
三柱鳥居に関するいわれを追うと、多くの神様たちとお会いできるが、そのうちに迷路に入ること請け合いである。