学習障害と英語指導を考える

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音韻意識の発達

2016年08月27日 | 本、書籍の紹介

音韻意識の発達がどのように進むのか。
表からは、英語圏でも、入学前に音素操作が完成しているわけではないことがわかる。

英語圏では母語であっても音素意識が発達した状態から読み書き指導をスタートさせているのではない。

つまり日本語のように文字に対応するモーラ意識をほとんどの子が習得している条件で、読み書き指導をしているのではない。


まずライムや音節、オンセットーライムを育ててから音素意識、フォニックスへとつなげている。

読み書きだけではなくその上の語彙獲得でも英語では音素意識が深く関わっている。

音韻意識の獲得は、文字操作の学習レディネス条件なのです。


この階段を日本人が英語を学ぶとき、どれほどすっとばしているかを考えると、なぜフォニックスができない子がいるのか、なぜフォニックスだけでは不十分なのかのヒントの一つになります。

また、なぜ英単語を暗記するだけでは読めるようにならないのかも・・・

とくに学習初期の「読み」とは「文字の単位の音韻操作」が柱です。

英語では音素の操作がまずできるのが基本。外国語であっても同じですよ。


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