3日坊主にはならず、
とりあえず、BBカードを教えられたとおり、
”教えないように”気をつけてやってます。
難波先生は、
「英語の先生でも、半数くらいは一回や二回聞いたくらいでリピートできません」
とおっしゃっていたのと、
知人のBBカードのトレーナーが、
「あ、そんなん、最初からリピートは、むりむり」
と当たり前のように言ってくれたので、安心しました。
正しく言えないと、言えるようちょっとヒント出しちゃおうとか
もう一回言わせちゃおうとするのは、
正確さをよしとするクセですね。
初日こそ、すごく怪訝そうな顔をしていましたが、
3日目になると、「ぼく、これ好き!楽しい!」と言い、
4日目は、ひとりごとで、カードのセンテンスを口にしていました。
「これだったら、やってもいいよ」と言いますので、楽しいのでしょう。
リピートですが、
3日目には、センテンスの8割以上を「なんとなく」言えるようになり、
4日目には、おそらく6割以上は暗記しました。
リピートも正確になってきて、「早!」と驚いています。
観察は続けますが、教材について思ったことをメモしておきます。
どこかに書いてあるのかもしれませんが、
BBカードにレベルがあるとすれば、
第一レベルは「正しく」言えることじゃなくて、
「なんとなく似たリズム」
「なんとなく同じような音」
が作れれば、良いのではないですか。
”正確に再生”じゃなくていいんでしょう。
そこを伸ばしてる時期じゃないので。
また、同じく知人の先生に、この段階で使う、
”教えないようにしながら文の意味もなんとなく入れる方法”
も教えてもらいました。
これはセミナーでも、
中村先生が 子どもたちを相手に
「先生の、ひとり質疑応答」っぽく
やっておられたのが印象的でしたが・・・
先生:「ベティーちゃん何を買ったんだっけ。
そう!バターだね。Betty Botter bought some butter」
子ども:「Betty Botter bought some butter」
というように、
先生が質問をしつつも答えは自分で言っちゃいながら、
生徒が答えたかのようにして進んじゃう。
(でも、一回のゲーム意味の質問は3枚くらいだそうです)
64枚全部が、まんべんなく
「なんとなく言えて、なんとなく意味がわかった気がする」
くらいが、おそらくファーストステージのゴールでしょうか。
この段階で説明をしすぎたら、
せっかく育てようとしている”文全体への音の感覚”が、
一部分に向いてしまうのかもしれません。
それは、今育てたい感覚ではないので、
訳しすぎ、細部に注目しすぎは、
今の段階では早い、ということでしょうか。
指導的に、全体から細部へと進むやり方は、納得できます。
「ベティーちゃんがバターを買った」という意味はこれで入りますので、
「もしかして、”べりばらぼっさむばらー”
(←子どもにはこのように聞こえてるとして)という固まりの、
”ばらー”のあたりが、”バター”なのかな?」
という推測は、するかもしれませんね。
個人差があるでしょうが、ここはこれでいいのでしょう。
個人差を埋めてしまえるほど、リピートの量がすごいです。
なので、「結果を焦らない」、ということを、改めて教えられますね、これ。
この段階での推測が、
次の段階に進むとより「やっぱり!」といった
気づきになっていくのではないでしょうか。
BBカードは、常に「全体から細部」という流れがあるように感じますので、
そして次の段階は、きっと、文から語へ、ですね。
おそらく、語の感覚をつかむ活動を導入されるのだと思いますが・・・どうでしょう。
語の感覚が入ったら、
置きかえが可能になるので、本格的な文法構造の気づきはここからでしょうか。
また、カードには、押韻と頭韻が多用されているので、
音の習得順序としても、とても納得がいきます。
押韻、頭韻を、音を入れ替えながら遊ぶ遊びを通して、
音素の操作に慣れていきますから・・・
知ってるカードだから、入れ替えは楽しいでしょう。
まるでこのブログが「BB賛歌」みたいに見えますが、
別にそういうつもりはなく、
教材を分析しながら使ってみてるだけですので
これからも、知人に助けてもらいながら、
指導観察を進めるとします。
また、蛇足ですが、
どの教材も「これだけですべてまかなえる」というものはなく、
それぞれに育てるのに適したポイントがあると思います。
BBについては、「文から語への音韻認識」「頭韻、押韻の感覚」
そして、「文構造の感覚と気づき」について、
子どもがどのように身につけていくのかを、見てみたいと思っています。
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