学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

BBカードを4日間やってみた。(つぶやき)

2014年12月16日 | チャレンジ英語教室(読み書き困難)

 

3日坊主にはならず、

とりあえず、BBカードを教えられたとおり、

”教えないように”気をつけてやってます。

 

難波先生は、

「英語の先生でも、半数くらいは一回や二回聞いたくらいでリピートできません」

とおっしゃっていたのと、

知人のBBカードのトレーナーが、

「あ、そんなん、最初からリピートは、むりむり」

と当たり前のように言ってくれたので、安心しました。

 

 

正しく言えないと、言えるようちょっとヒント出しちゃおうとか

もう一回言わせちゃおうとするのは、

正確さをよしとするクセですね。

 

初日こそ、すごく怪訝そうな顔をしていましたが、

3日目になると、「ぼく、これ好き!楽しい!」と言い、

4日目は、ひとりごとで、カードのセンテンスを口にしていました。

「これだったら、やってもいいよ」と言いますので、楽しいのでしょう。

 

リピートですが、

3日目には、センテンスの8割以上を「なんとなく」言えるようになり、

4日目には、おそらく6割以上は暗記しました。

リピートも正確になってきて、「早!」と驚いています。

 

 

観察は続けますが、教材について思ったことをメモしておきます。

 

 

どこかに書いてあるのかもしれませんが、

BBカードにレベルがあるとすれば、

第一レベルは「正しく」言えることじゃなくて、

 

「なんとなく似たリズム

「なんとなく同じような音

 

が作れれば、良いのではないですか。

 

”正確に再生”じゃなくていいんでしょう。

そこを伸ばしてる時期じゃないので。

 

 

また、同じく知人の先生に、この段階で使う、

”教えないようにしながら文の意味もなんとなく入れる方法”

も教えてもらいました。

 

これはセミナーでも、

中村先生が 子どもたちを相手に

「先生の、ひとり質疑応答」っぽく

やっておられたのが印象的でしたが・・・

 

先生:「ベティーちゃん何を買ったんだっけ。

    そう!バターだね。Betty Botter bought some butter」

子ども:「Betty Botter bought some butter」

 

というように、

先生が質問をしつつも答えは自分で言っちゃいながら、

生徒が答えたかのようにして進んじゃう。

 

(でも、一回のゲーム意味の質問は3枚くらいだそうです)

 

 

64枚全部が、まんべんなく

「なんとなく言えて、なんとなく意味がわかった気がする」

くらいが、おそらくファーストステージのゴールでしょうか。

 

 

 

この段階で説明をしすぎたら、

せっかく育てようとしている”文全体への音の感覚”が、

一部分に向いてしまうのかもしれません。

 

それは、今育てたい感覚ではないので、

訳しすぎ、細部に注目しすぎは、

今の段階では早い、ということでしょうか。

 

指導的に、全体から細部へと進むやり方は、納得できます。

 

「ベティーちゃんがバターを買った」という意味はこれで入りますので、

 

「もしかして、”べりばらぼっさむばらー”

 (←子どもにはこのように聞こえてるとして)という固まりの、

 ”ばらー”のあたりが、”バター”なのかな?」

 

という推測は、するかもしれませんね。

 

個人差があるでしょうが、ここはこれでいいのでしょう。 

 

個人差を埋めてしまえるほど、リピートの量がすごいです。

なので、「結果を焦らない」、ということを、改めて教えられますね、これ。

 

この段階での推測が、

次の段階に進むとより「やっぱり!」といった

気づきになっていくのではないでしょうか。

 

BBカードは、常に「全体から細部」という流れがあるように感じますので、

そして次の段階は、きっと、文から語へ、ですね。

 

 

おそらく、語の感覚をつかむ活動を導入されるのだと思いますが・・・どうでしょう。

 

語の感覚が入ったら、

置きかえが可能になるので、本格的な文法構造の気づきはここからでしょうか。

 

 

また、カードには、押韻と頭韻が多用されているので、

音の習得順序としても、とても納得がいきます。


押韻、頭韻を、音を入れ替えながら遊ぶ遊びを通して、

音素の操作に慣れていきますから・・・

 

知ってるカードだから、入れ替えは楽しいでしょう。

 

 

まるでこのブログが「BB賛歌」みたいに見えますが、

別にそういうつもりはなく、

教材を分析しながら使ってみてるだけですので

これからも、知人に助けてもらいながら、

指導観察を進めるとします。

 

また、蛇足ですが、

どの教材も「これだけですべてまかなえる」というものはなく、

それぞれに育てるのに適したポイントがあると思います。

 

BBについては、「文から語への音韻認識」「頭韻、押韻の感覚」

そして、「文構造の感覚と気づき」について、

子どもがどのように身につけていくのかを、見てみたいと思っています。

 

 

 


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