学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

来年の目標を立てなくちゃ・・・

2011年12月27日 | 日記
今年の反省もしてないのに、

もう来年の予定を立てなくてはいけないの~?


そうそう。もう一年分の大きな予定は立てないといけない。



「チャレンジ英語教室」を来年はどうしようか。



もともとは、読み書きに苦手のある子どもを対象に

指導研究をするために開いた教室。


一昨年から続けて2年間で、教師としての指導のヒントが

多く集まった。


たとえば知能検査などで継次処理、同時処理とか、

視覚優位だと言われている子供たちでも

その組み合わせや程度は全く異なるので、

指導の際はあんまり知能検査の結果を重く見る必要はないと感じる。


あくまでも、最初の指導のときに参考にする程度。


「この子は継次処理で聴覚優位だから、これをしましょう」

というのは、「子どもを見ないで薬を処方」するのと

同じではないかと感じるようになりました。



むしろ、目の前の子どもに出しているものについて、

それが継次であるか、同時であるか

をこちらが理解していれば、

「これがうまくいかないなら、こっちはどうか」

と出すことができます。


そのために、教材準備の際に、

認知処理様式を意識して作っているかどうか

というのは必要な視点だと思う。


また、同じ教材でも、同時的導入や指導、継次的指導を

こちらが適宜 使い分けることができればよいのであって、

常に子どもの反応を頼りに指導するのが一番いいということが、わかりました。


「当たり前のことやーん」、と言われそうですね。



来年は、

「英語と国語教室」をする方向で、いま動いています。



最初は、「英語」と思ってスタートしました。


ですが、子供たちに指導するうちに

国語が、ものすごい強さで足を引っ張ってるということも

この2年間で、わかったことの1つです。



国語力を上げることで、英語の理解が進む。

特に、読解が出来ないのは、致命的。



「え~~、英語教室なのに、国語ですか」


と思われそうですが、


そう、


だって、全部つながっているから~~




遠回りに見えるけど、

ビジョン・トレーニングも同じ考えで取り入れています。



「これができれば、これの理解がもっと進む」

「これができるようになれば、これもできるようになる」



ことで、結局最後は、

その方が早いんじゃないかと感じます。



うちは学校じゃないので国語のフォローをしてあげられないから、

国語の日を作って、読み指導をしたいです。



また、わたしが子どもに期待しているのは

本当の“学力”や“自分で学ぶ力”であって、

別に英語の暗記やスキルだけじゃないんだな・・・。



↑こういう考え方は、今年私が変化した点です。


そういうわけで、

「チャレンジ英語教室」は、「チャレンジ教室」に変更。



もう1つは、中学校の文法にも力を入れたいと思っています。


これは、中学校の先生と一緒に、実際授業の中で取り入れられる

指導法や教材つくり。いま足りない物をどう足していけるか。



また忙しくなりそう。


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2 コメント

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子供の立場に立ったら (mamamama)
2011-12-30 21:56:59
ディスレクシアグレー児のママです。

まとりょんさん曰くの国語と英語の繋がり
私も感じてます。

なんて言うか、このタイプの子供達って
○○メソッドとは、逆行くタイプなんだわと・・・

五感をフル活用する事
使えてない感覚を使える感覚を使って
訓練してあげる。
その補助としては、英語を説明するのに、
日本語を使うと、日本語を理解する大切さが
出て来た。そんな、感じです。

あ、でも児童英語否定じゃありませんよ。

うちみたいな子供だと
小さい時から英語に親しんでいる事によって、
国語学習にもプラスの面、結構あります。

ずっと、子供独自のメソッドを親子で模索していましたが、
最近は、子供自身が大きくなってきたので
少し、親は離れて見るようにしています。
あまりに、要領が得ない時もあり
イライラして説教母なってしまう事も時にはあります。
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Unknown (まとりょん)
2011-12-31 09:21:21
>五感をフル活用する事
>使えてない感覚を使える感覚を使って
>訓練してあげる。
>その補助としては、英語を説明するのに、
>日本語を使うと、日本語を理解する大切さが
>出て来た。そんな、感じです

うん・・・本当は、英語を英語で学ぶことのできる子がとても多いと思うけど、
日本の中学校からの英語教育が、どうしても国語が入ってきてしまう。

それに加えて、もともと母国語での理解がもし弱いとしたら、結局英語の情報理解も母国語を越えることはないだろうと思われるので、

やっぱり国語力・・・読解力を上げることが大切かなあと思いました。

要領得ないのは、ウチの子も本当にそうで・・・。イライラして説教もしてしまいますよ~。やっぱり、よその子には冷静でも、自分の子には無理!(笑)

子ども独自のメソッド・・・お母さんの愛情と努力の賜ですね。お子さんはとてもラッキーだったと思います。
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