学習障害と英語指導を考える

特別支援の視点から。
どの子もハッピーになるような指導を。

小集団での指導の工夫

2013年06月08日 | チャレンジ英語教室(読み書き困難)

今日は、チャレンジ教室3回目でした。

 

英語は5名の参加者です。

一人の教員で、きめ細やかな指導をしようと思うと

だいたい5~6名くらいまでかなと思っています。

 

今年の学習スタイルは、

全体での活動のあと、1~2名ずつ3グループに分かれます。

アルファベットを知らない小学5年生から、

文法やってる高校1年生までいますので、

それぞれのグループで活動をします。

 

たとえば、

Aグループは小学5年生と中学1年生の2名です。

Bグループは中学1年生の2名で、フォニックスが既に入っています。

Cグループは高校1年生の1名で、読めます。

 

これを1名の教員と、1名の学生補佐で回します。

プランの段階で、なんだかお手玉みたいになって頭が混乱しますが、

予めそれぞれのグループごとに3つのアクティビティを用意して、

15分から20分ごとに次のアクティビティに移ると

意外とうまくいきます。

この形は2年前に始めました。

 

まず最初に

Aがipadでフォニックスの3文字単語をやっている間、

Bは先生とBe動詞の文のつくりかた練習、

Cは学生補佐と教科書読み練習。

 

20分後、

Aは先生と品詞の主格について練習、

Bは学生補佐とフォニックスの絵本読み練習

Cはipadでフォニックス。

 

また20分後、

Aは学生補佐とアルファベットの読み練習

Bはipadでフォニックス、

Cは先生と文法の復習。

 

なるべくどの子にとってもやりがいがあって、

難しすぎず、易しすぎず、楽しくて、

目標や課題が明確になるように配慮したいところ。

 

 

でも毎回、準備が本当に大変です。。

一人一人、「この子は前回こうだったから、次回はこれにしよう」

という要素を盛り込んでいるので、

ipadのフォニックス以外、

文法教材はオリジナルで進めています。

 

チャレンジ教室でも最初は個別でスタートしましたが

2年目から小集団に変え、

そこからずっと小集団での授業にこだわっています。

それは、個別指導よりもずっとずっと難しいからですし、

現場でのニーズが高いからです。

 

個別は、多少先生のスキルがなくても、

目の前の子ども一人に合わせればいいので

比較的教える方も楽ですし、なんとなく伸びていきます。

 

集団がある程度の大きさになると、

先生の指導スキルによって、”取りこぼし”が増えていきます。

つまり、先生が誰に焦点を当てているかによって

ゾーン外の子どもたちのが出てきますね。

 

小集団では、進度も学年も違うことも多く、

理解の速度や認知処理傾向などもバラエティに富む中で

どうやったら全員に焦点を当てた学びの活動ができるのでしょうか。

なるべく誰も待たせることなく、

無理させることなく・・・。

 

教員としては、そこが一番難しい!と感じています。

だからこそ工夫しがい、やりがいが大きいとも。

 

小集団での個別指導をより効果的にする教室/システム作り、

チャレンジ教室5年目の課題です。

 

 

 

 


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