実際にどういう風に音の操作をトレーニングしたらいいのか、
という質問があったので、
ライム活動をやっているところを動画でアップします。
(*学生の許可を得て撮影しています)
短大生(主に1年生)を対象に、
基礎英語文法のクラスで
4月から音韻認識を伸ばす活動を5分~10分ほど行っています。
基礎英語文法クラスの参加者は、
「英語は好きだけど、全然できないんです」
「全然わからないんです」
と言いますし、
実際に、主語も動詞もわからない生徒も多く、
英語そのものに強い苦手意識も、恐怖感もあるように感じます。
教科書は使っていますが、
同時に彼女たちに「英語の文章が読める」「きれいに発音できる」
ことも目指して欲しいなと思って、すこーしだけですが、
聞くことをメインにした活動を実施しています。
英語の語の基本は、CVCだと言われており、
オンセット(onset)は、語頭の子音(C)のことです。
日本語は、子音と母音がセットの、CVが基本の言葉です。
英語を聞く時、また読むときも、
どうしても、子音のあとに母音をつけてしまうクセは
母語の特性から来ています。
英語のCVCを読むときも、
たとえば set という語だと、 se / t という分割をしがちです。
多くの場合、そのあとに 母音をつけて to なんてやっちゃいます。
日本人であれば、これが普通です。
いっぽう英語の単語は、語尾のVCのパターンが大切になってきます。
日本人なのに英語のライムをやる意味あるのかな、
という疑問もあるかと思います。
わたしも英語のライムを身につけた日本人と
そうでない日本人を比較した調査を見たことがないので
何とも言えませんが、
英語圏の読み書き研究ではライムの重要性は強く主張されています。
実際、ライムのパターンは、それほど無限にあるわけではなく、
パターンを多く習得しているほど、
語彙力アップや読みスピードの向上に効果的であるという節もあるので
ホントかなと思いつつ、やってみているところです。
動画(1)
最初に指示されたライムと同じライムの語であれば、手を一回叩く。
もし違うライムであれば、手を二回叩くゲーム。
動画では、-oldというライムが最初に提示され、
教師が次々に、単語を言っていきます。
かなり集中力がいる活動ですので、5分ほどで終わります。
動画(2)
ペアで「早いものがち」ゲーム。
最初に指示された語と違うライムの語が聞こえたら、
真ん中にある物を取る。
CVC の Vだけを変えるパターンや、
最後のCを変える、VC全部変えるパターンなど
いろいろやってみてます。
・・・なかなか楽しそうです。
こうした活動を通して、ライムというのはどの部分のことかを
感覚的に身につけていけるのではないかと思っています。
ライムは、rhyming dictionaryを買うと、
たくさん同じライムの語が乗っていますので参考にして下さい。
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