今日は、中学一年生の一学期、
Be動詞の主語と動詞を一致させる活動の事例を紹介します。
中学一年生のディスレクシアの診断のある男児です。
I, You, She, He, It, They, We, Tom, Megという主語に、
is, am, are のいずれか正しいものを選ぶことができないと、
He am a student. なんて言ってしまいます。
実際、こんな感じです。
↓↓
準備として、それぞれの主語のカードを作り、Be動詞カードを作りました。
それぞれの意味を確認、ドリルを数回繰り返した後、自分で選択する場面。
まずは選択のみに集中して欲しかったので、カタカナで読みをつけました。
T: じゃあ、正しい動詞を選んでね。 I。
S: ...am。
T: She。
S: ... areやったっけ。えっと・・amやったっけ。
T: Sheは、is だよ。じゃあ、Megは?
S: are.
彼の場合、意味を説明しているときに、
しっかり聞いてるようでしたが実は頭に入っていませんでした。
「ううむ、これはもう一つ別のアプローチで・・・」と、
今度はShe, He, I...それぞれの日本語の意味にくわえ、自分との関係性のイメージをくわえました。
例えば I は私だから自分を指さす。
You はあなただから相手を指さす。
They はあっちのほうを指さす・・・など。
そして同じドリルをしました。
また、同じように "She are" "You is"などのような間違いを繰り返しました。
どうも、Sheは彼女で単数、とわかっていても、isと結びつかない。
単数と複数のペアが覚えられないようでした。
「そうか。全然効果無し。じゃあ、こんどはこれでどうだ!」
今度は、数の概念を視覚的にくわえました。
Sheは1人だから、単語に丸い点を一つ。
Theyは複数だから、丸い点を二つ。
動詞も同じように、単数は丸一つ、複数は丸二つ。
(写真参照)
写真のように、実際は
動詞を3つ縦に並べて、主語カードを一枚ずつ、正しい動詞の横に置かせました。
本人は、このやり方だと一回で全問正解したので自信を持ったようでした。
彼は「彼女=1人」という意味と数の概念の両方を、
いっぺんに覚えるのに困難を持っていたのでした。
このまま連続で、do, does、動詞の三人称単数に進みましたが、間違いはありませんでした。
まずは、「正しいペアを選べるようになるお手伝い」、成功~。
よく、「でも、ずっとこれだったらわかってるってことにならない」
と心配される方がいますが、そんなことはないんです。
このカードも、徐々にふりがなを減らし、点を消し
・・・と段階的に補助情報を減らしていくことができます。
子どもは賢いです。必ずゆっくりですが学んでいきます。
私も勉強中です。もっといい方法あったら教えて下さいね。
Be動詞の主語と動詞を一致させる活動の事例を紹介します。
中学一年生のディスレクシアの診断のある男児です。
I, You, She, He, It, They, We, Tom, Megという主語に、
is, am, are のいずれか正しいものを選ぶことができないと、
He am a student. なんて言ってしまいます。
実際、こんな感じです。
↓↓
準備として、それぞれの主語のカードを作り、Be動詞カードを作りました。
それぞれの意味を確認、ドリルを数回繰り返した後、自分で選択する場面。
まずは選択のみに集中して欲しかったので、カタカナで読みをつけました。
T: じゃあ、正しい動詞を選んでね。 I。
S: ...am。
T: She。
S: ... areやったっけ。えっと・・amやったっけ。
T: Sheは、is だよ。じゃあ、Megは?
S: are.
彼の場合、意味を説明しているときに、
しっかり聞いてるようでしたが実は頭に入っていませんでした。
「ううむ、これはもう一つ別のアプローチで・・・」と、
今度はShe, He, I...それぞれの日本語の意味にくわえ、自分との関係性のイメージをくわえました。
例えば I は私だから自分を指さす。
You はあなただから相手を指さす。
They はあっちのほうを指さす・・・など。
そして同じドリルをしました。
また、同じように "She are" "You is"などのような間違いを繰り返しました。
どうも、Sheは彼女で単数、とわかっていても、isと結びつかない。
単数と複数のペアが覚えられないようでした。
「そうか。全然効果無し。じゃあ、こんどはこれでどうだ!」
今度は、数の概念を視覚的にくわえました。
Sheは1人だから、単語に丸い点を一つ。
Theyは複数だから、丸い点を二つ。
動詞も同じように、単数は丸一つ、複数は丸二つ。
(写真参照)
写真のように、実際は
動詞を3つ縦に並べて、主語カードを一枚ずつ、正しい動詞の横に置かせました。
本人は、このやり方だと一回で全問正解したので自信を持ったようでした。
彼は「彼女=1人」という意味と数の概念の両方を、
いっぺんに覚えるのに困難を持っていたのでした。
このまま連続で、do, does、動詞の三人称単数に進みましたが、間違いはありませんでした。
まずは、「正しいペアを選べるようになるお手伝い」、成功~。
よく、「でも、ずっとこれだったらわかってるってことにならない」
と心配される方がいますが、そんなことはないんです。
このカードも、徐々にふりがなを減らし、点を消し
・・・と段階的に補助情報を減らしていくことができます。
子どもは賢いです。必ずゆっくりですが学んでいきます。
私も勉強中です。もっといい方法あったら教えて下さいね。
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