一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1481   駅出でて行先さがす花の雨   ひろし

2015年04月08日 | 

「行先を探す」とは、①時間はいくらでもあるのに、用事がなくて行くあてがない。つまり「どこに行こうかな」と、どうでも良いような行先をこれから探さなければならない。多くの年金生活者、浮浪者などがこれに当たる。

②行先は決まっていて、例えば、これから本屋を探す。しかし、それならばはっきり「本屋を探す」とすれば良いわけだ。但し、それが「ガソリンスタンド」や固有名詞など短縮できない場合もあるにはある。

結局この句の意図は、①番だろう。

タラノキ(楤木)の新芽(たらの芽)

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1480   満開の花の嵐となりにけり

2015年04月05日 | 

  標高400mの、我が家の近辺の大島桜、山桜も満開になった。ところが、一昨日から当分雨模様である。

 さて、「花吹雪」という季語がある。桜が吹雪のように散っていることを言う。

「花の雲」は、桜が雲のごとく満開であることを言う。

「花の雨」は、桜が咲いている時に降る雨のことである。実にややこしい。

では、先日のように雨を伴った強風の嵐の時は、「花嵐」ではなく、花の雨に倣って「花の嵐」と使うべきだろうか。

 いづれにしても、今年の我が家の山桜は雨と強風にたたられて散々であった。

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1479   春の燈を点してみても暗きかな   佳津

2015年04月03日 | 

 アメリカ、オレゴン州ユージンの町で展示会をした時、誘ってくれた大学教授が、アメリカの一般家庭のホームパーティーに3回ほど招待してくれた。

 アメリカでは、家の天井に明かりがなく、ほとんどが笠付のスタンドによる間接照明であった。それは、日本の家庭と比べるとかなり暗かった。

 何故、日本の照明は明るいのか、明るさを求めるのか、理由が分からない。国民性ではないのか、などと括ってしまう気にはなれない。とにかく日本人は、特に女性は、明るいのが大好きのようである。

ところで、この話を以前書いたかどうか不安になり、「アメリカ」で検索したところ、なんと37もあった。実際、この話はなかったので安心したが、さすがアメリカ、話題が多い。1478分の37が多いかどうか、疑問ではあるが・・・・・

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1478   句会へのお誘い

2015年04月02日 | 催しのお知らせ

岩戸窯では、毎月2回、句会を開いています。 

◎  岩戸句会 毎月最後の土曜日、夕方5時より

お酒飲みながらの夕食あり。会費1000円。宿泊もできます。

投句 6句 以内

多留男句会 毎月最後の火曜日、午前10時より

 句会後、壺中庵で食事、会費4000円 

投句 7句以内

句会には、どなたでも参加できます。年齢、性別、初心、経験は問いません。 

参加ご希望の方は、右下の「メッセージ」の「メッセージを送る」からお問い合わせ下さい。

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1477   第223回 3月 岩戸句会

2015年04月01日 | 岩戸句会

花辛夷夜半の明かりとなりにけり   稱子

山笑うパン屋に今朝も長き列 

  

夕東風や利島新島近寄りぬ     豊春

仄暗き露地に散り敷く紅椿

 

節くれの指にマニキュアして花見   洋子

海鳴りにまじりて届く初音かな

  

もの思ふ宵の花冷え足裏より   章子

春灯生きる証しの句作かな

 

幼児はまず茹で卵花見かな     歩智

老櫻薄墨色にいとさみし

 

白鶺鴒チュンチュンと春の小川 一煌

春燈や指きらめかせ杯をあげ

 

花上野ビニール敷きつめ友と飲む    余白

孫三人桜花よりいと愛し

 

目刺焼き手を俎板に豆腐切る    雲水

生若布さっとさみどり茹で上がる 

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