一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

962  百合の香の重たき雨となりにけり  喜久

2013年06月29日 | 

 「重たき雨」とは、どんな雨だろうか。今は梅雨だから、昼なお暗い黒南風の感じか。大粒の雨かもしれないが、土砂降りではなかろう。

 それとも、山百合などの噎せるような強い香りを言っているのだろうか。それとも、作者の気分を象徴しているのだろうか。

 こう考察していくと、どうやら「作者の憂鬱な気分が、雨を重く感じさせた」と解するのが最も相応しい気がする。

 いづれにしても、雨に強弱はあっても軽重などないから、ややこしいのだ。

 

アスパラガスの実


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