一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

172    春一番坂ジグザグに郵便夫   鼓夢

2011年03月01日 | 

私は、新聞を取らなくなってから、もう5年経つ。更に、テレビのニュースも見ないことにしている。理由は、暗くいやな報道が多すぎるからだ。

 

 良からぬ犯罪を報道すると、それを真似する者が必ず出る、という事実。聞いた国民のほとんどが不愉快になる、という事実を、報道機関の連中は、全く認識していない大バカ者なのである。

 

 映画やドラマの作者も、喧嘩・殺人・不倫・怪奇など,より刺激の多い犯罪を誘発する作品が多過ぎる。自由とはいえ、実に嘆かわしいことだ。

 良いニュースも真似をする。伊達直人を名乗り、連鎖的に匿名のプレゼントが日本全国で展開された。これは、良いニュースの好例だ。

 

 さて、この句。郵便夫がジグザグな坂を、道路の右の家左の家と更にジグザグに配達している。唯それだけであるが、作者が郵便屋さんに、

 

「いつもありがとう、御苦労さま。今日は風が強くて大変ですね。でも、真冬の寒さを考えると、これからは大分楽でしょう。」

「そうなんですよ。これからは大分助かります」

 

 なんていう微笑ましい会話が聞こえてくる。つまり、読んで嬉しくなる俳句なのだ。

 


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