一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

747  十三夜神も仏も物ならず  炎火

2012年10月29日 | 

  誰でも知っている「箱根の山は、天下の嶮 函谷關も物ならず」から始まる「箱根八里」の歌詞は、漢籍の古典などが用いられ、内容は結構難しい。

 これにある「物ならず」は、「大したことではない、問題ではない」という意味。したがってこの句の「神も仏も物ならず」とは、私達の先祖が大昔から、太陽や月、星々を神や仏として崇めてきたことを、作者はきっぱりと否定していることになる。

  正面切ってこう言われると一瞬驚くが、よく考えてみると誠にその通りに違いない。何故なら、月日星などの自然を崇拝することと、それに神仏の名前を付けて崇拝することとは、似て非なるものではないか、と思われるからだ。

 十三夜の月は単なる月であって、神仏ではない。しかし、その美しさには頭を垂れざるを得ない。

ツワブキ(石蕗、艶蕗 ) キク科ツワブキ属の多年草


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