「ガラスの城」は、松本清張の長編推理小説で、テレビ映画化もされている。同名のわたなべまさこによる漫画もあり、ホテルの名前などにも多く使われている。
さて、高層ビルの定義は諸説あるが、およそ10階以上、31メートル以上をいう。高層ビルや高層マンションには、視界が良いために、大きな透明ガラスがしばしば使われる。しかしこの句の、「ガラスの城」となれば、災害に対する脆さ、割れ安さ、危険、のイメージが付き纏う。最近の台風で、高層ビルの脆さが露呈した。浸水で電気系統がやられ、エレベーターが使えなくなった。高層階の住人は、最悪である。
水害はまだしも、近年東京に、震度7クラスの首都直下型地震が発生する、と言われているが、設計通りに造っていない偽装ビルが明るみに出る昨今である。今ある高層マンションのうち、どれくらい倒れずに立っていられるだろうか。
ダイモンジソウ(大文字草)