一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

312   炎天や毒杯を干すソクラテス

2011年07月20日 | 

(えんてんや どくはいをほす ソクラテス)

 

ソクラテスは、今から2,400年余り前(紀元前469~399)の人物である。孔子や釈迦

と同時代で、イエス・キリストより400年ほど古い。アテナイ(現在のギリシャのアテネ)に暮らし、裁判によって死刑を求められ、毒ニンジンを飲んで自決した、という。

 

ソクラテス哲学の中核は、「無知の知」であるそうだ。これを要約すると

「知らないことを知っている、と思い込むよりは、知らないことを知らない、と自覚していること」が重要なのであり、最大の賢者とは、「自分の知恵が実際には無価値であることを自覚する者である」

 

例えば、死・死後についてであるが、死は一種の幸福であると言う。なぜなら、死後については二説あって、唯物論者たちの言うように、死が全ての感覚の消失であるならば、それは人生において他の昼夜より快適だった夢一つ見ない熟睡した夜のごときものだろうし、他方あの世があるとしたならば、死んで行った様々な会いたい人たちと交わったり、問答することもできる、どちらにしろ幸福である、という。

 

 一体、ソクラテスや釈迦、孔子、キリストなどを越えた思想が、その後の2,000年間に現れたであろうか。

 

アサガオ(朝顔)


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