(くさぐさへ つゆあけまして おめでとう)
私は、冬生まれだが「夏人間」である。常夏のタイとかベトナム、ハワイあたりで暮らしたい願望がある。理由は、何と言っても、Tシャツ、短パン、サンダルで暮らせるのが嬉しい。ジャンバーやストーブのいらない省エネ生活ができるからだ。バナナやパイナップルなど様々なフルーツが山ほどあるのも嬉しい。
気象庁の「梅雨明け宣言」が発表されれば、私だけでなく誰だって大喜びする。長かった鬱陶しく黴くさい生活からおさらばだ。
そんなだから、庭に出た時、ついつい「おめでとう」と叫んでしまった。しかし、よく考えてみると、草木にとって、雨の降らない梅雨明け以後の方が過酷なのではないか。だからこの句には、軽率に言ってしまって申し訳ない、という懺悔の意味も含まれているである。
アガパンサス