一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3030  冬の月泣かないための赤ワイン  大澤黒薔薇

2024年01月25日 | 多留男会合同句集「天岩戸」

 熱海の山腹に位置する自宅は、正面に山の稜線と広い空、夜空に月と星が輝く場景です。

 大寒を迎えての月の高度は高く、空気は澄み渡り冴え冴えと鮮明です。冬の月の光は、物寂しく寂寥感が漂い涙する気持ちが湧きます。ときには、キラキラと輝く美しい月。

 私には、短期間に父・母・弟そして夫との悲しい別れがあり、ひとりぽつんと残されて、人生の目的「人生をどうとらえるか」「何ができるか」を見失いながらも、弱った心を充電して俳句と出会いました。私が見る夜空に浮かぶ月は、悲しみと喜びが入り交じって見える静かな白月。この感情は、どなたでも持つのでしょうか?感情は、コントロールできるのでしょうか。感情にとらわれないひとつに無心になりたいと思うことだと・・・。

 しかしながら、私は、感覚感情を大切に実感判断して、生業である華道家元としての創作意欲に心を打ち込む所存でございます。

因みに、この句の赤ワインは、好物の仏ボルドー産〝サン・テミリオン〟

 俳句という世界は、たおやかな日本語のリズム感、季節や自然を感じることができる有意義なひとときですから、今後も思考を深めて参りたいと思います。

(合同句集「天岩戸」より 大澤黒薔薇記)

マンサク(満作、万作、金縷梅)


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