一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

3029  一望を一筆にして綴る秋   岡 流水

2024年01月23日 | 多留男会合同句集「天岩戸」

(いちぼうを ひとふで(いっぴつ)にして つづるあき)

 「この道は、基本を忠実にくり返し学ぶ事、そして常に、変わり続け流れ行くもの『流行』を好奇心を持って追いかけ続ける事」

 恩師のこの言葉をバイブルに、歩んだ美容道も、早五十数年が過ぎ、今も現役続行中の私です。良く働き、良く遊びをモットーに何事にも好奇心を忘れずに、大勢の時も、一人の時も、動いて居る時も、静かなひとときも、いつも楽しく時を重ねることができるのは、どんな時も「なる様になるわ。ケセラセラね」と言っていた母親譲りなのだと思っています。

 そんな日々を小さい言葉で綴り残せる俳句は、私の今を彩る素敵なメモリーとなりました。五十の手習いで始まった俳句ですが、私の人生のラストランに寄り添う、脳トレアイテムとして、又移り行く時の流れを拾い集めて、句作をする瞬間も、これからは、もっともっと大切にしていきたいと心からそう思う今日この頃です。

 今見ているものを感じたままに一文にしてみる俳句的目線で暮らす日々は、毎日が面白い。

 掲句は、人・物・自然について、一歩深く感心を持って指を折りつつ、ようやく一筆に収めた秋の景色です。

(合同句集「天岩戸」より 岡流水記)

スイセン(水仙)


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