一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1018  随道が分かつ晴雨も秋の旅  摩耶子

2013年09月04日 | 

  川端康成の雪国の冒頭ではないが、晴れが一変し関越自動車道の長いトンネルを抜けると、空はどんよりとして霧雨が降っていた。

 たとえ小雨でも楽器が濡れると、おわら節も踊りも中止になると聞いているから、今夜の「風の盆」は中止だろうか。折角の旅がオジャンになるかもしれない・・・・

 しかしこの句には、なるようにしかならないんだから、そんなことは心配はせず、精一杯秋の旅を楽しみましょう、という作者の達観の境地が感じられて快い。

 さて、本来の「随道」は中国語に由来し、棺を埋めるために、地中を掘り下げて墓穴へ通じる道のことを言う。「隧道」とも書き、現代では「トンネル」と同義。

 

ハギ(萩 )  マメ科ハギ属の落葉低木

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