To be continued.

                   
アイリスの気ままに紡ぐダイアリー

ザ・マジックアワー ★★★★

2008-06-27 22:12:34 | 映画(劇場)
ザ・マジックアワー を観てきました。

 マジックアワーとは、映画の専門用語で、夕方太陽が沈んだ直後のこと。
 つまりそれは世の中が最も美しく見える瞬間でもあります。 (三谷幸喜監督の言葉より)



最初から胡散臭いよね。
この建物、どう見てもセットじゃん!
で、街の名前が「守加護(すかご)」?!

 ボス(西田敏行)の女(深津絵里)に手を出したのがバレて、殺される寸前の男・備後(妻夫木聡)。
 「命が惜しければ、五日以内に伝説の殺し屋“デラ富樫”を見つけて来い!」とボス。
 大見得を切って約束したものの、デラは見つかるはずもなく・・・・・・
 考えあぐねた備後は映画監督を装って、無名の俳優・村田大樹(佐藤浩市)を雇い
 “デラ富樫”に仕立て上げ、ボスの前に連れて行く。

いったい、日本の何処で起きている話なの?
そうか“作り事を楽しめ”ということなのね、、 分かったよ

狭い空間での群衆ドタバタ喜劇は、ホントにお手モノですね。
相変わらず良く練り上げて作り込まれています。
入れ替わり立ち替わり出演者の人数は多いけれど、ひとつのストーリーが全編を貫いているので有頂天ホテルより見やすかった。

メインの俳優だけでなく、三谷映画でお馴染みの主演クラスの俳優たちがそこかしこに顔を出しているのも楽しめる。

あれは、本物の市川崑監督だったんだね。
さすがに柳澤愼一はエンドクレジットを見て、やっと誰だか分かった。
香取慎吾の名前もあったような気がしたけれど、何処に出ていたのだろうか?

元々好きな役者さんなのだけど、今回佐藤浩市の色々な面を見ることが出来て、もっとファンになっちゃった!
お茶目だったよねぇ~
映画だと信じ込んでいるのだから無理もないのだけれど、大真面目に役作りをして、どんどん映画にのめり込み、本物のヤクザさんにも演技指導してしまう。
慌てて取り繕う妻夫木聡、妙に納得するボスとヤクザたち、、
周囲との多大なるズレと自分ひとり浮き上がっていても全く気付かない様子には大いに笑わされました。

ストーリーは「事実は小説より奇なり」を地で行く。
誰の脚本も思惑通りにならないと観念したところに、最後にまたどんでん返しが待っている。
これは、活動屋の意地なのか・・・
三谷幸喜監督の並々ならぬ映画への思いが感じられました。

かなり笑える絵空事
特に映画好きは気に入ると思うなぁ~♪



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